広告募集
北伐

はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

【春秋戦国時代の偉人】武霊王はなぜ胡服騎射を導入したの?

この記事の所要時間: 213




22-1_藏洪

 

春秋戦国時代の燕・趙・魏・韓・秦・斉・楚の国々は偉人と言われた人物を輩出しております。

武将で名を上げればキリないですが、燕は名将楽毅(がくき)を輩出。

趙の代表的な人物である廉頗(れんぱ)趙奢(ちょうしゃ)藺相如(りんそうじょ)も時代を築いた

人物として偉人に数えられるでしょう。

また魏では春秋戦国時代初期に登場した呉起が有名であり、

秦には当時の政治を大幅に改革した商鞅がいます。

楚では戦国四君の最後のひとり春申君がおり、

斉では孫臏兵法で有名な孫臏(そんぴん)がおります。

このように素晴らしい人材が時代を盛り上げておりましたが、

名君と呼ばれる君主は数十年に一度程度しか出ておりません。

上記の七国の名君の一人である武霊王は胡服騎射(こふくきしゃ)と呼ばれる制度を導入し、

従来の軍事面と比較して大幅に軍の改革を施します。

彼はなぜこの胡服騎射を導入しようと考えたのでしょうか。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:無敵の騎馬軍団を初めて軍に取り入れた趙の武霊王




軍政改革が迫られていた趙

祁山、街亭01

 

趙は国の中に中山国と言われる国が存在しており、その北東には燕国が控えており、

北西林胡(りんこ)西南には秦や韓などの国が控えており、

これらの国々をぐるりと囲んでおりました。

もし、これらの国々が同盟して一斉に趙へ攻撃を仕掛けてきたら、

首都である邯鄲(かんたん)は陥落し、趙の国は滅亡することになります。

そこで新しい王様となった武霊王は趙を取り巻く厳しい状態を打破するためにどうすればよいかと

常に考えて行かなくてはなりませんでした。

 

重臣と語り合う

多様化が進む蜀の国

 

武霊王は先代の王である粛侯の跡を継いで王に就任します。

彼は王様に就任すると現在の趙を取り巻く厳しい環境をどうすれば、

厳しい状況を打破することができるのかを重臣である肥義(ひぎ)と数日かけて、

今後の趙国の方針について、色々と話し合いを行います。




武霊王の野望

朝焼け空 f

 

武霊王はある野望がありました。

それは中山を滅亡させて趙国内から敵を排除すること領土を拡張することでした。

そこで彼は郊外に野台と言われる非常に高いやぐらを組んで中山や斉のある方角を眺め

主だった家臣らに「私の野望は中山を滅ぼして、国内から敵がいない状態を作り出した後、

領土を広げていこうと考えている。」と自らの野望に対する意気込みを伝えます。

 

胡服騎射はここから始まった

騎馬兵 騎馬軍団

 

武霊王は野台で野望達成の意気込みを家臣らに伝えた後、

重臣である楼緩(ろうかん)や肥義らを連れて黄華山(こうかざん)へと登ります。

ここで彼は楼緩に「今趙国は非常に困難な状況に直面している。

我が国の中に中山が存在しており、北東には燕がある。

さらに北西に目を転じれば異民族である林胡が存在し、南西には秦や韓がおり

これらの国々が我が国をぐるっと囲んでいる状況なのは知っておろう。」と自国の説明を

ざっくりと説明します。

この説明を聞いた楼緩は武霊王の言葉に頷きます。

武霊王は楼緩が頷いたことを確認してから「また我の野望も君は知っていると思う。

そこで趙の危機を打破する事と自らの野望達成の為に、

異民族の戦闘方法である騎射を学んで、我が軍に取り入れたいと考えている。

またこの制度を導入するために、中華の服では馬に乗って騎射を行うことは困難であろう。

そのため服装も異民族の真似をしようと考えている。」と述べます。

この言葉を聞いた楼緩は武霊王の政策に対して賛成。

そして武霊王は肥義へ顔を向けると彼は「王よ。制度を改革しようと決断されたからには、

周りの臣下や公族、他国を気にする必要はなく、一気に行ってしまいなさい」と改革を進めます。

武霊王は重臣ふたりが賛成してくれたことで自信が付き、

黄華山を降りてからすぐに自らが一番最初に胡服を着て、

家臣や公族達に自らを模範するように命令を下します。

こうして胡服騎射は誕生することになります。

 

春秋戦国時代ライター黒田廉の独り言

黒田廉さん02a

 

胡服騎射を取り入れた理由は二つです。

一つ目は自らの野望達成の為。

二つ目は自国が他国に包囲されている状況を打破するために強力な軍隊を編成することが、

急務であったことです。

武霊王は旧来の文化、習慣を一切無視して、自国強化に乗り出していきます。

この胡服騎射を取り入れたことによって趙軍は非常に強力な軍隊を編成することに成功します。

「今回の春秋戦国時代のお話はこれでおしまいにゃ。

じかいもまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃあまたにゃ」~

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:鬼畜なのは桓騎だけではない!残虐性を兼ね備えた歴史上の人物3選

関連記事:【キングダム】桓騎の死に方を史実を元に3つネタバレ予想

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー




黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 呂布は知将?呂布の知略によって袁術軍はフルボッコにされていた
  2. 中華十弓は実在したの?仁淡兄弟は中華十弓に入れるの?
  3. 孫権が張昭を呉の丞相に任命しなかったのはどうして?
  4. 【キングダム】羌瘣は戦死するの?それとも結婚?どんな最期を遂げる…
  5. 超ネガティブな戦国武将・毛利隆元の偉大なる父を持ってしまった苦悩…
  6. 劉備と趙雲が出会う事になったきっかけを作ったのは袁紹のおかげ?
  7. 呂不韋の成功哲学!自ら立てた計画とは?
  8. 【キングダム】信は大将軍の前に「李信」に改名するの?その理由に迫…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【不仲説】三国志で一番不仲武将をランキング形式で紹介!
  2. もし関羽が曹操の元に留まり劉備の元に戻らなかったらどうなっていた?
  3. 79話:曹操最大の失敗赤壁の戦い
  4. 【九州三国志】『三國志』は中国だけじゃない!日本の三国志事情 Part.1
  5. 3月レキシズルバーSP「はじめての三国志」をやってきたよ
  6. 藏洪(ぞうこう)とはどんな人?袁紹が可哀想になるくらい逆恨み男の人生

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【戦神】昭襄王の兄は無類の筋肉マニア?筋肉へのこだわりがハンパじゃない始皇帝の曽祖父・武王 34話:女好きの英雄曹操、危機一髪の大失敗 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース20記事【12/12〜12/18】 え、そうだったの?蜀の五虎将軍、実は存在しなかった?五虎大将軍の真実! 勝負下着の参考に!三国時代の下着ってどんなのだったの? エリート袁術が逃げ込んだド田舎の揚州に住む異民族とはどんな民族だったの? 【見逃した方向け】情熱大陸に出演した原先生の苦痛の漫画人生 【キングダム名物】将軍同士の一騎打ち、印象に残る名勝負は?

おすすめ記事

  1. 伝説が歴史となる!近年の発掘調査で発見された曹操の陵墓
  2. 菫卓が死んだ後、長安はどうなったの?
  3. 孫皎(そんこう)とはどんな人?孫氏一族の文武兼備な将軍。しかし関羽の呪いで……
  4. 楽毅の猛攻に神対応!籠城の天才、斉の田単(でんたん)
  5. 【河北の覇者】袁紹は光武帝を真似た戦略を採用したから滅びた!
  6. 【はじビアの泉】現在の漢詩は曹操が造った?文化人曹操の功積
  7. 鬼道の使い手である卑弥呼の女王即位と三国志の関係性
  8. 田横(でんおう)ってどんな人?不撓不屈の精神で正義を模索した王の生涯

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP