架空戦記
李傕祭り

はじめての三国志

menu

執筆者:kawauso

【キングダム考察】王翦が自ら戦わない理由は史実にあった!

この記事の所要時間: 312




 

大人気春秋戦国時代漫画キングダム、現在は趙の国門である列尾の城壁の上に

バジオウ達、山の民が上る事に成功し、圧倒的な体術で趙兵をなぎ倒して門を開き、

そこに飛信隊が殺到しているという状況です。

このまま、列尾は簡単に陥落するのか?予断を許しませんが、ここまででも、

かなり不思議な事があります、まるで自軍を動かさない王翦(おうせん)の状態です。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:楊端和率いる山の民連合軍が列尾攻めで大活躍!山の民の生態とは?




ここまで自らは戦っていない王翦・・

 

咸陽を出発してより、王翦を総大将とする秦軍では、王翦の本隊だけが戦っていません。

最初に戦闘に入ったのは桓騎(かんき)の軍勢でしたが、その後王賁(おうほん)

玉鳳隊や、蒙恬(もうてん)の楽華隊、

そして、列尾では飛信隊・楊端和(ようたんわ)山の民の連合軍が戦いました。

 

列尾は趙の国門で、大きな被害が予想されるにも関わらず、

王翦は山の民の単独による城門突破を命令していて、被害など度外視している雰囲気です。

まるで、個々の部隊の戦闘能力を試しているようではないですか?




王翦は、李牧の本隊との戦いに向けて体力を温存している?

 

現在、秦軍が優位に戦いを進めているのは、陽動作戦が上手く行ったからであり

それは、李牧(りぼく)の本隊が周辺の趙軍を集めてくるまでの限定的な優位です。

そうであるからこそ、王翦は自軍に傷がつかないように本隊を温存し、

来るべき李牧との決戦に備えているのだ、、という推測が成り立ちます。

 

しかし、本当にそれだけでしょうか?たったそれだけの理由で本隊を温存するのは

折角の電撃戦で得た時間の優位を有意義に使っているとは言えません。

 

王翦の思惑は史記、王翦伝に記されていた!

 

王翦の不気味な本隊温存の思惑は、実は史記に記されています。

 

紀元前236年、王翦は、桓騎・楊端和らと趙の鄴を攻めて先ず九城を取る。

王翦は一人で閼与(あつよ)などを攻め、それから兵をあわせて一軍とした。

将軍になると18日間で軍中の斗食以下の功労のない者を帰還させ

秦軍を凡そ五分の一に減らして精鋭揃いに編成し直した。

そして、それまで落とせなかった鄴(ぎょう)などを落とした。

 

こうして、見ると王翦は、とことん自軍は温存する形で閼与などを攻めて

その後、楊端和、桓騎の諸軍を一軍に編成し直した上で18日間の間に、

手柄の無かった秦兵を帰還させて五分の一の規模にして精鋭揃いにしています。

 

つまり、王翦は、鄴での李牧との最終決戦に備え、配下の将軍を戦わせて

手元に残す部隊と帰還させる部隊を見極めているのでしょう。

 

時々、漫画に差し込まれる王翦の顔面のUPは、その事を読者に暗示させる為の

大きな伏線になっているのです。

 

関連記事:【キングダム予想】王翦が昌平君にした頼みって何?

関連記事:王翦はどういう性格だったの?キングダムに学ぶつかみづらい男の処世術

 

戦争が始まった段階で、すでに鄴攻略の準備に入っている王翦

 

こうして考えると、王翦にとって趙の攻略は9割9分予定済みであり、

最期に李牧と争われる鄴攻略の戦いに際して「誰を残すか?」というコンテストを

実際の戦闘を通じて行っているに過ぎない事なのです。

 

これまでの戦いも、ここからの戦いも鄴での最終決戦用に選抜する兵を

見極めるただの前哨戦とは、王翦の知略の底知れなさが窺えます。

 

キングダムウォッチャーkawausoの独り言

 

王翦は史実でも大変な名将であり、その実力は白起(はくき)にも劣りません。

そんな凄い将軍を目立たせる方法とすれば、趙攻略戦を最期の李牧との対決以外は

部隊を選抜する為のコンテストだとした方が、その底知れない智謀が引き立ちます。

今後も王翦は、配下の将兵を戦わせるだけ戦わせ、その真価を見極め、

また、戦いを通じて新兵を鍛えるという放置プレイを繰り返すでしょう。

 

そして最期には、三軍を統一して精鋭だけを残し李牧と戦う、これがバシッと

決まればさぞかし、熱い戦いになるでしょうね。

 

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:原泰久スゲー!虚構の秦・斉秘密同盟に隠された意図とは?

関連記事:【見逃した方向け】情熱大陸に出演した原先生の苦痛の漫画人生

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー





よく読まれている記事

キングダム 40巻

よく読まれている記事:【キングダム好き必見】漫画をより面白く読める!始皇帝と秦帝国の秘密をまとめてみました

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれている記事:知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せないポイント

 

キングダム 政

 

 

よく読まれてる記事:【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれてる記事:戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!

 

始皇帝

 

 

よく読まれてる記事:中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介

 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 王翦(おうせん)とはどんな人?キングダムでは謎多き将軍だが史実で…
  2. 張羨(ちょうせん)とはどんな人?天下分け目の荊州合戦、劉表と争っ…
  3. 83話:劉備は荊州四郡をゲット!怒涛の快進撃
  4. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第12部
  5. 魏の五都の人口は?魏は斉になっていた?斉・呉・蜀の三国志
  6. 85話:曹操を油断させた潼関(どうかん)の大勝利
  7. 【シミルボン】あちこちにスローガンが一杯?賑やかな三国志時代の壁…
  8. 関羽の死後、その一族はどうなったの?龐会に一族を抹殺される悲運な…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【衝撃の事実】日本の戦国時代にも三顧の礼があった!
  2. 述志の令をもとに曹操の若かりし頃の夢を考察してみる
  3. 三国志の時代の結婚事情とはどんなもの?古代中国の不思議な恋愛観・結婚観
  4. 官渡の戦いで袁紹が勝っていたら三国志はどうなっていたの?
  5. 三國志戦記とはどんなアプリゲーム?
  6. 袁術が天下を統一するためにみんなで考えよう【第1回】

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

興収10億円突破!映画『関ヶ原』岡田准一の見どころと辛口批評するよ! 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース17記事【10/24〜10/30】 陸遜(りくそん)ってどんな人?100年に1人の呉の逸材 趙嚴(ちょうげん)ってどんな人?人材豊富な魏の武将達を取りまとめた影の功労者 【キングダム】信が王騎の矛を受け継いだのには隠された意味があった! 【元祖妖怪ウォッチ】孫権や諸葛恪、朱桓が目撃した妖怪を徹底分析! 驚愕!実は名築城家でもあった魏延の意外な才能! 【センゴク】羽柴秀吉の播州攻略と上月城救援戦

おすすめ記事

  1. 荀況(じゅんきょう)とはどんな人?始皇帝の法治国家の形成や李斯・韓非の先生
  2. 宗預(そうよ)とはどんな人?孫権が涙を流して別れを告げた蜀の外交官
  3. 【元祖妖怪ウォッチ】孫権や諸葛恪、朱桓が目撃した妖怪を徹底分析!
  4. 【赤壁の戦いの裏側】劉備軍は周瑜に深く関わろうとしなかった!
  5. はじめての三国志 4コマ劇場 「難攻不落の門」
  6. オルド将軍は実在するの?やっぱり最期は龐煖にバッサリ?
  7. 何で姜維の北伐は反発されてたのに孔明の北伐は反対されなかったの?
  8. 何で日本人は三国志が好きなの?

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP