ログイン | 無料ユーザー登録


if三国志
馬超


はじめての三国志

menu

三国志の雑学

司馬懿を追い落として魏の政権を握った者達はどんな国家を目指していたの?

何晏




 

魏の二代目皇帝・曹叡(そうえい)は亡くなる間際、曹爽(そうそう)と司馬懿(しばい)を呼んで、

「後継者である曹芳(そうほう)をしっかりと支えていくように」と命令を下します。

三代目皇帝として君臨した魏の皇帝曹芳を支えるべく、

曹爽司馬懿は協力して行く事になります。

しかし曹爽は魏の政権の立て直しを図るために、

名士出身である司馬懿を高位でありながら何の権限もない太傅(たいふ)の地位に押し上げます。

そして自らが魏の政権を握ることになるのですが、どのような国家にしようと考えていたのでしょうか。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【新企画】朝まで三国志を開催!夜22時~朝6時までノンストップ特別企画!




魏の政権を握り、人材を刷新

 

曹爽は司馬懿を閑職へ追いやると自らが魏の政権を運営するべく行動を開始。

まず自らの側近である何晏(かあん)や夏侯一族の秀才である夏侯玄(かこうげん)

魏の政権運営者として登用します。

政権運営の地盤固めが完了すると側近である何晏を呼んで、

今後どのように国家を運営するべきか相談を行います。




「何もしないことを目指すべし」

 

何晏は曹爽から質問を受けると即座に自らの考えを述べます。

彼は「私は舜(しゅん)帝が行った政治を再現するべきであると考えております。

では舜帝がどのような政治を行っていたかというと何もしないことですが、

本当に何もしないわけではなくある条件が揃っていたので、何もしなくてよかったのです。

その条件ですが、舜帝自ら有能な人材を登用して政権を任せたからです。

しかし現状は陳羣(ちんぐん)殿が制定した九品官人法(きゅうひんかんじんほう)を曹魏が、

採用しているので皇帝陛下自らが人材を登用することができない状態です。

そこで九品官人法の改革を行うべきであると考えます。」と述べます。

曹爽は何晏が示した九品官人法の改革案を具体的に聞いて納得すると、

彼を人事登用権を持つ吏部尚書(りぶしょうしょ)へ任命します。

さて何晏が示した九品官人法の改革案とはどのようなものであったのでしょうか。

 

関連記事:試験に出ます!九品官人法(きゅうひんかんじんほう)の理想と弊害

関連記事:【お知らせ】新企画第3弾「はじめての九品官人法」をリリースします。

 

そもそも九品官人法って何?ざっくり紹介

 

何晏の九品官人法の改革案を示す前に、

九品官人法とはどのようなものであるのかをざっくりと説明しましょう。

まず最高ランクの官職である一品官~九品官までの官職に分類。

そして各地の郡に設置されている中正官と呼ばれる役人達が郡の中にいる優秀な人材を見極め、

ランク分けした一品~九品までの間で評価して中央に送り出すというものです。

例えば五品と評価を受けた人物は4ランク下である九品の官職に任命され、

不正や汚職など事件を起こさず勤勉に働いて行けば、五品にまで上り詰めることができます。

しかし最初の登用の時点で評価を受けた以上の官職へ就くことはできません。

ですから五品と評価を受けた人物が三品の役職に就くことはできません(どんなに優秀な人物でも

原則最初に受けた評価の官職までにしか就任できません)。

 

何晏が描いた改革案とは

 

上記でざっくりと九品官人法を説明してきました。

さて何晏が曹爽に提案した九品官人法の改革案とは一体どのようなものなのでしょうか。

彼が目指した改革案は人材登用の一本化です。

まず九品官人法で人材評価を下して登用する中正官には人材の評価のみを行う部門として残し、

実際に人材を登用するのは政権の人事部門である吏部尚書が行うことで、

人材登用の一本化を改革案とします。

ではこの改革によって何が変わるのでしょう。

それは皇帝の権力強化による中央集権制支配を確立することにありました。

曹爽の時代は司馬懿ら名士が非常に強い権力を持っており、

時には皇帝の力を上回る権力を見せる事さえありました。

このままでは司馬懿ら名士達によって曹魏の朝廷権力が覆ることがあるかもしれない。

このように考えた何晏は皇帝に権力を集中することによって司馬懿らの名士権力を抑え、

魏の皇帝による政権の運営を図ることを目的としておりました。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

さて何晏が掲げたこの九品官人法改革は成功したのでしょうか。

結果は失敗に終わってしまいます。

その原因は司馬懿のクーデターが起因で崩れ去ってしまいます。

もしこの改革案が実行されていれば魏の皇帝の権力が強化され、

司馬懿ら名士は逼塞された状態に陥っていたことでしょう。

そして何晏や曹爽が目指した国家である魏の皇帝による政権運営が行われていたことでしょう。

しかし魏で一番戦がうまい司馬懿を閑職へ追いやれば、

姜維や呉の攻撃が一段と激しさを増すことになると思うのですが、

そこのところをどのように考えていたのかは何晏に聞いて見ないとわかりません・・・・。

 

参考文献 朝倉書店 十八史略で読む 三国志 渡邉義浩著など

 

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:司馬昭(しばしょう)とはどんな人?三国時代終焉の立役者でもあり司馬懿の次男

関連記事:【軍師連盟】司馬懿は遼東遠征の時なんで大虐殺をしたの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 織田信長 【センゴク祭り】織田信長と足利義昭の仲が悪くなった原因って何?
  2. 関羽に無視される孫権 樊城の戦いの始まり、その原因は関羽に合ったって本当?
  3. 韓非の本を熟読して感銘を受ける嬴政(始皇帝) 意外!中国人は三国志をあまり読んでない!?
  4. 君たちはどう生きるか?劉禅 劉禅その後はどうなった?皇帝劉禅の生涯・降伏後の姿は本当の姿だっ…
  5. 何晏 何晏(かあん)とはどんな人?三国志一のナルシストで歴史に名を残し…
  6. 韓遂 韓遂(かんすい)とはどんな人?生涯の大半を反乱にささげた不屈の反…
  7. 伍孚(ごふ)とはどんな人?ゴフッ・・董卓を殺せなかった無念のアサ…
  8. 蒋琬(しょうえん) 蒋琬、漢中にて北伐を開始!その時、姜維と費禕は何を考えていた?

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 解煩督 呉
  2. お酒が強い篤姫
  3. 榎本武揚
  4. 担がれる劉邦
  5. 陸遜
  6. 蒼天航路
  7. 顔良を討ち取る関羽
  8. 暴れまわる異民族に困る梁習
  9. 鍾会を説得する姜維

おすすめ記事

  1. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース9記事【7/25〜7/31】
  2. アゴと信長にあだ名を付けられた柴田勝家の秀吉包囲網がスッゲー 織田信長
  3. 傅嘏(ふか)とはどんな人?時代を謳歌していた三人とは付き合いたくありません!
  4. 【孔門十哲】顔回(がんかい)とはどんな人?孔子が最も愛した弟子 ストイックすぎる仁徳者・顔回 顔回
  5. 三国志は2つある!正史と演義二つの三国志の違いとは?
  6. 2017年はじめてのストライキ宣言文

三國志雑学

  1. 陸遜
  2. 五虎大将軍の馬超
  3. 李儒と三国志


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 関羽 3つの条件
  2. 劉寵と袁術
  3. 于禁、曹操、青州兵
  4. 袁術
  5. 過労死する諸葛孔明

おすすめ記事

キングダム 【キングダム554話】「壁軍の攻防」ネタバレ&レビュー 蜀の姜維 もしも、三国志の蜀に採用されたら働きたい? 長篠の戦いWikipedia 明智光秀は長篠の戦いの功労者だった!光秀の戦術眼と功績を紹介 呉にもラストサムライが存在した!孫呉の最後を飾った張悌に迫る! 三国大戦スマッシュ!(さんすま)とはどんなアプリゲーム? 「斉」の旗を持った兵士 「斉」ってどんな国?キングダム戦国七雄を徹底紹介 西郷隆盛像 西郷隆盛は本当に「ごわす」「おいどん」と鹿児島弁を言ってたの? 長安(俯瞰で見た漢の時代の大都市) 長安ってどんなところ?劉邦が漢王朝の都に定めた長安とは?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“水滸伝"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志コメント機能"
PAGE TOP