三国志平話
if三国志




はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

始皇帝・政が甘々な性格であった事が原因で秦が滅びた?

秦の始皇帝




 

キングダムに登場する蒙一族。

彼らは祖父・蒙驁(もうごう)の活躍によって秦では重宝されていくことになります。

そして蒙驁の息子である蒙武(もうぶ)もキングダムで活躍したのはちょっと盛っていますが、

戦に出て活躍をしております。

蒙驁の孫である蒙恬も一部隊を率いる将軍クラスにまで出世することになり、

名将としてその名を歴史に刻んでおります。

こんな武人を多く輩出した家柄である蒙一族において、

一人だけ武の道ではない方向に進んだ人物がおりました。

 

 

それはキングダムで昌平君の軍師養成学校に通っており、この学校で1、2を争う天才軍師として

仕込まれた蒙毅(もうき)です。

彼は軍略や法律に詳しくなっていくことになる人物ですが、

蒙毅とキングダムで秦王政の母親に気に入られていた宦官・趙高が、

対決したことがあったことを知っていましたか。

この対決は一騎打ちではなく、秦の法律を犯した趙高が原因で行われた対決です。

この対決の裁定を下した始皇帝・政は私情丸出しのあまあまな裁定を下したことが原因で、

秦が滅びることになるのです。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:キングダムファンなら絶対読むべき!三国志も面白い!




史記では頑張り屋さんの趙高(ちょうこう)

 

キングダムでは嫪毐 (ろうあい)の反乱が起きた時にいきなり登場する人物・趙高(ちょうこう)

しかし史記では趙高は趙の王族の遠縁の一人だったそうですが、

趙滅亡後、宦官として秦の宮中へ入ることになったそうです。

彼は宮中で宦官の仕事をする傍ら法律の勉強を行っていたそうで、

秦王政は彼の頑張りを認めて官職に就任させたそうです。

こうして宮中の仕事をしながら国家の内政に関わる仕事を行っていた趙高ですが、

始皇帝が天下統一をした時に法を犯してしまいます。




蒙毅の弁論

 

蒙毅(もうき)は趙高が法を犯したことを知ると彼を罰すべしと始皇帝に進言します。

彼の弁論は筋が通っており私情は一切挟まれておりません。

始皇帝へにも彼は「天下を統一して日が浅く、法を曲げるべきではありません。

趙高を死罪にするべきであると考えます。」と強く趙高を死罪にするべしと幾度も進言します。

法律を犯した趙高は史記にどのような態度をしていたのか記載がないため分かりませんが、

一切言葉を述べずにただ黙って下を向いていたのではないのでしょうか。

多少自己弁護したところで、秦の国内で蒙一族に勝てるわけがないのですから。

 

始皇帝の裁定は

 

さて蒙毅の凄まじいばかりの死刑にせよとの声に始皇帝は黙っておりましたが、

彼はついに趙高にどのような裁定を下すか決断を下します。

さて始皇帝の裁定はどのようなものであったのでしょうか。

始皇帝は趙高に対して「お前の法を犯した罪は万死に値するが、

今まで法律などを勉強していたお前の勤勉さに報いて今回は爵位取り上げとする」と

裁定を下すのでした。

私情丸出しの結果を出した始皇帝に多少は蒙毅も反発したはずですが、

これも史記には記載されていないので、わかりません。

しかし始皇帝がこのように趙高へ裁決を下したことは厳然たる事実として記載されているので、

その通りであったのでしょう。

さらに始皇帝はあまあまな性格であることを示す事実として、

彼の爵位を奪った後、再び彼を元の爵位へ復帰させたことです。

どんだけ甘いんだよ政。と叫びたくなりますが、趙高は始皇帝に可愛がられた事で不死鳥のごとく

再び政界へ復活することになります。

 

戦国ライター黒田レンの独り言

 

こうして趙高は何も罰せられることなく政界へ復帰することになります。

趙高は始皇帝の死後、秦の実権を握ると恨みを晴らすために蒙毅に対して罪をでっち上げて

彼を殺害してしまいます。

そして兄蒙恬(もうてん)・始皇帝の嫡男である扶蘇(ふそ)も

趙高の謀略によって罠に陥れられてしまい、亡くなってしまうのです。

この時趙高を処罰していれば、秦の世は滅亡することがなかったかもしれません。

そう考えると始皇帝の私情丸出しのあまあまな性格によって、

秦が滅亡したとも言えるのではないのでしょうか。

 

参考文献 史記 司馬遷著 丸山松幸・守屋洋訳など

 

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:原泰久スゲー!虚構の秦・斉秘密同盟に隠された意図とは?

関連記事:【見逃した方向け】情熱大陸に出演した原先生の苦痛の漫画人生

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー





よく読まれている記事

キングダム 40巻

よく読まれている記事:【キングダム好き必見】漫画をより面白く読める!始皇帝と秦帝国の秘密をまとめてみました

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれている記事:知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せないポイント

 

キングダム 政

 

 

よく読まれてる記事:【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれてる記事:戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!

 

始皇帝

 

 

よく読まれてる記事:中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介

 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. なんで重耳は生まれた国から逃げなければならなくなったの?
  2. 河了貂や媧燐もハマった?キングダムの時代の占いはテキトーで過激だ…
  3. 井伊直虎はおんな城主だったの?それとも男?身長は高かったの?直虎…
  4. 【ネオ三国志】第5話:兗州騒乱の終結と天子の擁立【蒼天航路】
  5. 【魏の忠臣】王基が司馬家兄弟に噛み付いたのは魏の国家のためだった…
  6. 読書感想文に使える黒田レンのオススメ歴史小説「古代中国史編」
  7. 豊臣秀吉 戦国時代 美濃大返し炸裂!織田家の覇権をかけた柴田勝家(アゴ)と羽柴秀吉(…
  8. 笮融(さくゆう)とはどんな人?中国初仏教群雄として歴史に名を刻ん…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 明智光秀は鉄砲の名人 麒麟がくる
  2. 本多忠勝
  3. 井伊直政
  4. 西遊記 三国志
  5. 篤姫

おすすめ記事

  1. 【おんな城主 直虎を見逃した方必見】第五話「亀之丞帰る」の見どころ 三国志ライター黒田レン
  2. 18話:菫卓を守った最強のボディーガード呂布 呂布と董卓の最強タッグ
  3. 【PR】一味違った「三国志」をどうぞ 三国夢幻演義バナー 龍の少年
  4. 大河ドラマ西郷どんをブレなく楽しむ6つのポイント
  5. 【え!狩猟の話じゃないの?】曹操の狩りの誘いにビビる孫権
  6. 白馬の王子がいっぱい?三国志女さらい列伝 曹操&袁紹花嫁泥棒

三國志雑学

  1. 君たちはどう生きるか?劉禅
  2. 華陀と麻沸散
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 旅 三国志
  2. 亡くなる孫堅
  3. 孔融と禰衡
  4. 陸遜
  5. 女と金
  6. 担がれる劉邦

おすすめ記事

【第9回 幻想少女】曹操に会うためには宿敵・賈詡を倒すしかない!! 124話:曹休、憤死!!石亭の戦いと孫権の即位 知らないと損をする!孔子に学ぶ健康法が参考になりすぎる! 【シミルボン】とっても面倒くさい!三国志の時代の髪の毛のお手入れ 【第8回 幻想少女】難攻不落の第十章攻略が面白い!はまってきました♪ 孔融と禰衡 忠誠心低すぎ!家臣にするのは難しい三国志ベスト10 【新企画予告】『まだ漢王朝で消耗してるの?』9月23日(土)から連載開始! はじめての三国志からのお知らせ バナー 【お知らせ】はじめての三国志メモリーズに龐徳を追加しました

はじさん企画

“if三国志" “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“水滸伝"

“三国志人物事典"

PAGE TOP