朝まで三国志悪
まだ漢王朝で消耗してるの?




はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

始皇帝・政が甘々な性格であった事が原因で秦が滅びた?

この記事の所要時間: 312




 

キングダムに登場する蒙一族。

彼らは祖父・蒙驁(もうごう)の活躍によって秦では重宝されていくことになります。

そして蒙驁の息子である蒙武(もうぶ)もキングダムで活躍したのはちょっと盛っていますが、

戦に出て活躍をしております。

蒙驁の孫である蒙恬も一部隊を率いる将軍クラスにまで出世することになり、

名将としてその名を歴史に刻んでおります。

こんな武人を多く輩出した家柄である蒙一族において、

一人だけ武の道ではない方向に進んだ人物がおりました。

 

 

それはキングダムで昌平君の軍師養成学校に通っており、この学校で1、2を争う天才軍師として

仕込まれた蒙毅(もうき)です。

彼は軍略や法律に詳しくなっていくことになる人物ですが、

蒙毅とキングダムで秦王政の母親に気に入られていた宦官・趙高が、

対決したことがあったことを知っていましたか。

この対決は一騎打ちではなく、秦の法律を犯した趙高が原因で行われた対決です。

この対決の裁定を下した始皇帝・政は私情丸出しのあまあまな裁定を下したことが原因で、

秦が滅びることになるのです。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:キングダムファンなら絶対読むべき!三国志も面白い!




史記では頑張り屋さんの趙高(ちょうこう)

 

キングダムでは嫪毐 (ろうあい)の反乱が起きた時にいきなり登場する人物・趙高(ちょうこう)

しかし史記では趙高は趙の王族の遠縁の一人だったそうですが、

趙滅亡後、宦官として秦の宮中へ入ることになったそうです。

彼は宮中で宦官の仕事をする傍ら法律の勉強を行っていたそうで、

秦王政は彼の頑張りを認めて官職に就任させたそうです。

こうして宮中の仕事をしながら国家の内政に関わる仕事を行っていた趙高ですが、

始皇帝が天下統一をした時に法を犯してしまいます。




蒙毅の弁論

 

蒙毅(もうき)は趙高が法を犯したことを知ると彼を罰すべしと始皇帝に進言します。

彼の弁論は筋が通っており私情は一切挟まれておりません。

始皇帝へにも彼は「天下を統一して日が浅く、法を曲げるべきではありません。

趙高を死罪にするべきであると考えます。」と強く趙高を死罪にするべしと幾度も進言します。

法律を犯した趙高は史記にどのような態度をしていたのか記載がないため分かりませんが、

一切言葉を述べずにただ黙って下を向いていたのではないのでしょうか。

多少自己弁護したところで、秦の国内で蒙一族に勝てるわけがないのですから。

 

始皇帝の裁定は

 

さて蒙毅の凄まじいばかりの死刑にせよとの声に始皇帝は黙っておりましたが、

彼はついに趙高にどのような裁定を下すか決断を下します。

さて始皇帝の裁定はどのようなものであったのでしょうか。

始皇帝は趙高に対して「お前の法を犯した罪は万死に値するが、

今まで法律などを勉強していたお前の勤勉さに報いて今回は爵位取り上げとする」と

裁定を下すのでした。

私情丸出しの結果を出した始皇帝に多少は蒙毅も反発したはずですが、

これも史記には記載されていないので、わかりません。

しかし始皇帝がこのように趙高へ裁決を下したことは厳然たる事実として記載されているので、

その通りであったのでしょう。

さらに始皇帝はあまあまな性格であることを示す事実として、

彼の爵位を奪った後、再び彼を元の爵位へ復帰させたことです。

どんだけ甘いんだよ政。と叫びたくなりますが、趙高は始皇帝に可愛がられた事で不死鳥のごとく

再び政界へ復活することになります。

 

戦国ライター黒田レンの独り言

 

こうして趙高は何も罰せられることなく政界へ復帰することになります。

趙高は始皇帝の死後、秦の実権を握ると恨みを晴らすために蒙毅に対して罪をでっち上げて

彼を殺害してしまいます。

そして兄蒙恬(もうてん)・始皇帝の嫡男である扶蘇(ふそ)も

趙高の謀略によって罠に陥れられてしまい、亡くなってしまうのです。

この時趙高を処罰していれば、秦の世は滅亡することがなかったかもしれません。

そう考えると始皇帝の私情丸出しのあまあまな性格によって、

秦が滅亡したとも言えるのではないのでしょうか。

 

参考文献 史記 司馬遷著 丸山松幸・守屋洋訳など

 

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:原泰久スゲー!虚構の秦・斉秘密同盟に隠された意図とは?

関連記事:【見逃した方向け】情熱大陸に出演した原先生の苦痛の漫画人生

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー





よく読まれている記事

キングダム 40巻

よく読まれている記事:【キングダム好き必見】漫画をより面白く読める!始皇帝と秦帝国の秘密をまとめてみました

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれている記事:知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せないポイント

 

キングダム 政

 

 

よく読まれてる記事:【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれてる記事:戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!

 

始皇帝

 

 

よく読まれてる記事:中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介

 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. もはや「意地」の領域?田豊・沮授の進言を却下し続ける袁紹が凄すぎ…
  2. 日本の戦国時代はどうして起きたの?原因をざっくりと解明
  3. 真田昌幸にとっての領土拡張戦略と沼田城の重要性
  4. 孫権が帝を称した時なぜ蜀で孫呉との同盟破棄の言論が巻き起こったの…
  5. 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」のことわざを作り出した班超って一体…
  6. 長宗我部元親「四国の蝙蝠(こうもり)」の四国統一戦を分かりやすく…
  7. 公孫度(こうそんたく)とはどんな人?幸運に恵まれ、遼東の王になっ…
  8. 新事実!悪逆非道の代名詞・董卓は実は、かなりいい人だった

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. ひとりしかいない筈なのにたくさんいた? 『皇帝』のお話
  2. はじ三の生き字引!kawausoが読者の疑問に答えます
  3. 中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介
  4. 【みんなが知らない諸葛孔明】戦率99%!撤退戦では無敗だった!?
  5. 王儁(おうしゅん)とはどんな人?曹操を認め親しく付き合っていた孟徳の友人
  6. 楊彪(ようひょう)は袁術の義弟なのになぜ董卓に殺されなかったのか?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

諸葛誕(しょかつたん)ってどんな人?魏の「狗」も名声を得ていた魏の諸葛一族 十日神話とは何?古の殷の時代の伝説では太陽が10個もあった!? 蜀を制圧したばかりの劉備軍をまとめるために孔明が打ち出した二つの方針とは? キングダム 524話 ネタバレ予想:秦右翼軍動き岳嬰が討死?王翦が信頼する亜光が活躍 韓遂(かんすい)とはどんな人?生涯の大半を反乱にささげた不屈の反骨心【後半】 眼球が飛び出て死亡!強烈すぎる司馬師(しばし)のエピソード【はじさん臨終図巻】 孫権の妻たちは意外と知られてない? 髀肉の嘆(ひにくのたん)って何?劉備が嘆いた言葉とは?

おすすめ記事

  1. 呉と倭は外交交渉をしていたの?日本を目指した衛温と諸葛直
  2. 12話:黄巾賊の反乱を平定した漢王朝と残念なくらい無能な霊帝
  3. 袁術祭り開催日程のお知らせ
  4. 荀攸(じゅんゆう)とはどんな人?地味だけど的確な献策を行った軍師
  5. 司馬家の皇帝殺害を正当化するための故事が存在した!?晋国を安定に導く文言
  6. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース14記事【11/28〜12/4】
  7. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース14記事【5/15〜5/22】
  8. 三国志時代の字体とは?現代でも通じるの?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP