編集長日記
北伐

はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

高漸離(こうぜんり)が始皇帝に復讐を行う、荊軻の親友の始皇帝暗殺計画

この記事の所要時間: 333




 

燕の田光(でんこう)から始皇帝暗殺計画の依頼を受けた荊軻(けいか)

キングダムでは秦王政の弟である成蟜(せいきょう)の反乱を煽った人物である樊於期(はんおき)

どこかに逃亡しており、司馬遷(しばせん)が書いた史記には燕に樊於期が逃亡しているので、

キングダムの原作者の原先生が史記を参考資料とするのであれば、

キングダムの最終段階で登場するはずだとレンは勝手に予想しているのですがどうでしょうか。

彼は筑(ちく=げんがっきの一種)の名人である高漸離と仲良くしておりました。

彼は荊軻が始皇帝の暗殺に失敗したことによって殺害されたことを知り、

親友である荊軻の仇を取るために始皇帝暗殺を企てるのでした。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:【徹底分析】キングダムを書いた原泰久はココが凄い!原先生の意外な側面10連発




燕滅亡。この時高漸離は・・・・

 

燕王は秦王政を暗殺して強大になっていく秦の国に歯止めをかけようと考えて、

荊軻に始皇帝暗殺を提案します。

荊軻は燕王の計画を受け入れて着々と準備を進め、ついに秦の首都である咸陽(かんよう)へ

向けて出発する日がやってきます。

高漸離は荊軻が暗殺計画を成し遂げられるように筑を奏でて彼を見送ります。

しかし荊軻の秦王暗殺計画は未遂に終わってしまい、

荊軻は秦王暗殺を企てた者として処断されてしまいます。

政は自らを暗殺しようと企んだ燕王に激怒し、王翦(おうせん)や李信(りしん)に燕攻撃を命令。

王翦軍と李信らの軍勢は燕の首都を1年ほどで陥落させますが、燕王は遼東半島へ逃亡します。

この燕王を追撃したのが李信で彼は、

燕王を追撃して燕王の嫡男を打ち取る大功を立てることになります。

燕王は逃亡に成功するのですが、数年後に捕縛されてしまい燕は滅亡してしまうことになります。

燕の首都が陥落した際に高漸離は首都から脱出して、宋子(そうし)という場所へ逃亡します。




名前を変えて、チャンスを伺う

 

高漸離は宋子へ逃げ込むと名前を変えてしまいます。

名前を変えたのは知っている人と遭遇しないためで有り、親友である荊軻を処断した秦王政に

復讐を行うためでした。

しかし高漸離は官位を持っていなかったため秦王政と会うことなど不可能に近く、

復讐できるか可能性はゼロでした。

だが彼は必ず復讐してやると心に誓っていたため、

仕事が終わったら名人の域に達していた筑を奏でてチャンスが来るのを待っておりました。

 

祈りが天に届き、チャンスが到来する

 

高漸離は荊軻の復讐を誓って毎日を過ごしておりました。

秦王政は天下を統一し、中国初の皇帝であったことから始皇帝として天下に君臨。

彼は色々な政策を実行しており、忙しい毎日を過ごしておりました。

そんな中、宋子という土地に筑の名手がいるとの噂が彼の耳に達します。

始皇帝は筑の名手と言われている人物を側に置きたいと考えて、高漸離を招聘するように家臣へ

命じます。

高漸離は始皇帝がお呼びが掛かると大いに喜び、

すぐに秦の首都咸陽(かんよう)へ向けて出発していきます。

こうして高漸離に最大のチャンスが到来することになります。

 

始皇帝の近くに仕えることになるが・・・・。

 

高漸離は始皇帝の近くに仕えることになり、早速筑の腕前を披露することになります。

だが元燕王の家臣が始皇帝に仕えていたことが、

高漸離にとって運命の分かれ道になってしまいます。

高漸離を知っていた燕王の元家臣は始皇帝へ「あいつは荊軻と仲が良かった高漸離という者。

始皇帝の近くに仕えさせれば不測の事態が起きるかもしれません。」と進言。

この進言を聞いた始皇帝ですが、高漸離の筑の巧さに魅了されていたため、

彼を手放すのが惜しくなり、彼の目を潰して仕えさせることにします。

高漸離は目が見えなくなってしまったのですが、筑を奏でることに支障はありませんでした。

こうして目を潰されてしまった高漸離ですが、なんとか始皇帝の近くに仕えることになります。

 

始皇帝暗殺を実行するが・・・・

 

こうして始皇帝の側で筑を奏でること数ヵ月。

高漸離に最大のチャンスが訪れます。

いつも筑を奏でるときは誰かしら側近がいるのですが、今回は二人きりで筑を奏でて欲しいと

始皇帝から要望があったのです。

そこで高漸離は筑の中に鉛を仕込んで始皇帝暗殺を計画。

そして高漸離はいつものように始皇帝の近くに座って筑を奏でることになります。

彼は筑を演奏している途中に渾身の一撃を始皇帝に見舞います。

だが彼の目が見えなかったことが災いして、始皇帝へ鉛を直撃させることができませんでした。

始皇帝は驚きの声をあげると側近が入ってきて彼は捕らえられてしまいます。

そして始皇帝は彼の筑の技を惜しみながら亡くなってしまうことになります。

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

 

もし高漸離を知っている者が始皇帝の側にいなければ彼を殺害することができたかもしれません。

なぜならば目が見えたからです。

小さな刀や匕首などを暗殺する道具を持っていなければ誰も彼を怪しむことはしないと思います。

そのため筑に鉛を仕込んでいたとしても誰も気づくことができなかったと考えられます。、

もし彼の暗殺が成功していれば、

もっと大きく彼の名前が歴史に刻まれることになったに違いありません。

それにしても親友の復讐のために自らの命も顧みずこのような行為に出た高漸離に

レンは絆の美しさを感じ得ませんでした。

 

参考文献 史記 司馬遷著 奥平卓・久米旺生訳など

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:原泰久スゲー!虚構の秦・斉秘密同盟に隠された意図とは?

関連記事:【見逃した方向け】情熱大陸に出演した原先生の苦痛の漫画人生

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー





よく読まれている記事

キングダム 40巻

よく読まれている記事:【キングダム好き必見】漫画をより面白く読める!始皇帝と秦帝国の秘密をまとめてみました

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれている記事:知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せないポイント

 

キングダム 政

 

 

よく読まれてる記事:【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれてる記事:戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!

 

始皇帝

 

 

よく読まれてる記事:中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 徳川家康との対決と信長包囲網構築へ
  2. 仏門教師・太原雪斎とはどんな人?今川義元の幼少期・青年期を支えた…
  3. 上野攻略戦に赴く武田信玄の戦略とは?
  4. 桓騎軍のDQN集団がヤバ過ぎる・・・何であんなのが配下に集まるの…
  5. 【官渡決戦間近】曹操軍の陣中で慎重論と積極論を進言をしていた代表…
  6. 張儀(ちょうぎ)とはどんな人?合従策に対抗した外交策を立て歴史に…
  7. 漫画「センゴク」から見る小牧・長久手の戦い前哨戦
  8. 司馬昭(しばしょう)とはどんな人?三国時代終焉の立役者でもあり司…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 曹操と孫権の合肥を巡る戦いが何度も行われていた Part2
  2. 【センゴク】三方ヶ原の戦いがきっかけで将軍義昭が挙兵した?
  3. 115話:蜀キラー陸遜、火攻めで劉備を打ち破る!夷陵の戦い完結編
  4. 【留年っていいな♪】 魏の大学には落第生ばかり!!その意外な理由とは?
  5. 日本の外交官も参考にすべき?三国志の外交交渉能力ベスト10
  6. 献帝(けんてい)とはどんな人?後漢のラストエンペラーの青年期

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【劉孫同盟誕生秘話】孫呉の内部は新劉備派と反劉備派に割れていた 善悪関係なし!6人の君主を渡り天寿を全うした軍師賈詡の生涯! 【光武帝の伝説の戦い】劉秀の評判がこんなにも高い秘密はここにあった! 【ネオ三国志】第7話:皇帝に就任した袁術と荀彧の秘策【蒼天航路】 悪女か?恩義に生きた美女か貂蝉の生涯とは? 楚の英雄・項羽と三国志一の強さを誇った呂布には共通点が盛りだくさん 游殷(ゆういん)が的中させた人物評価が凄かった!ズバリ言うわよ!YOUは長官になる器だ! 法正は名軍師だったの?性格が最悪な徳性なき蜀の天才参謀

おすすめ記事

  1. 【袁術のちょっとイイ話】袁術(えんじゅつ)と蜜柑のお話
  2. 【子龍一身これ胆なり】趙雲はどのような活躍をして劉備に褒められることになったの?
  3. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース19記事【11/21〜11/27】
  4. 糜芳(びほう)とはどんな人?古参の武将でありながら関羽を裏切り呉へ寝返った男
  5. 【呂布の心に響いた名言】その肉を飽かしむべし。飽かざれば人を咬まんとす
  6. 根拠のない夢を信じないリアリスト曹操
  7. 小野小町(おののこまち)はどんな人?世界三代美女は謎だらけ
  8. 【曹髦編】三国最強の魏はなぜ滅びることになったの?

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
特別企画


袁術祭り

異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP