コメント機能リリース
馬超




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

こんなに豪華!三国志演義の銅雀台の宴を再現してみるよ【前半】

銅雀台の建造記念パーティーを行う曹操




 

三国志で贅を極めた(?)曹操(そうそう)の有名なセリフがあります。

曹操(そうそう)「老後は2人の絶世の美女、

大喬(だいきょう)と小喬(しょうきょう)を銅雀台に侍らせて過ごしたい。」

本当にこんなセリフを言葉どおりの意味で言ったのかは実は定かでは無いところもありますが、

こうして曹操(そうそう)は銅雀台を準備しました。

この銅雀台とはハイクオリティな宮殿です。

銅雀台は当時曹操(そうそう)の最大のライバルであった袁紹(えんしょう)から奪った

領土である鄴(ぎょう)という都に建てられました。

袁紹(えんしょう)亡き後、最大の財と富を所有した曹操が造らせたため、

当時の最大の豪華絢爛な宮殿でした。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:銅雀台(どうじゃくだい)ってなに?どんな建物で何をするところだったの?




三国志演義における銅雀台の宴

 

そこで何をしていたのか、に関しては、三国志演義によれば、宴会をやっていたようです。

演義での記述は恐らくフィクションですが、銅雀台の使用用途となると限られますので、

大体史実でも同じような事をしていた可能性が高いです。

今回は三国志演義に記された「銅雀台の宴」を御紹介します。




銅雀台の宴での曹操の装い

 

三国志演義では、曹操(そうそう)は銅雀台が完成した時に、

「建造記念パーティー」を行うことにしました。

文武百官を一同に集め、慶賀の宴を催しました。

曹操(そうそう)は、七宝の王冠を被り、緑錦の袍を纏い、眩い光を放つ黄金の太刀を玉帯に備え、

光り輝く珠履を履くという、全身金銀財宝の眩しすぎて直視できないような服装をしていました。

ですが、それ程の眩さを纏うことで「我こそは王」とその姿で述べていたのでしょう。

当時、まだ漢の皇帝の献帝が生きていますが…。

 

宴の肴・No.1 アーチャー決定戦

 

一同、祝宴の席に並んだ時、曹操(そうそう)は言います。

曹操(そうそう)「ここにいる武官達は、余が直々に選び鍛えた部下たちじゃ。

他国の者とは比べ物にならぬ程優れていると思っておる。

じゃが、我が部下達の中で特に優れて者は誰であるのか。

そなたら武官達の弓勢の程を見せてくれ。」

 

そういって、蜀で作られた赤い錦の袍(ひたたれ)を柳の枝にかけさせ、

その下に垜(あずち=的の背後に土を山状に盛ったもの)を築かせて的を用意させました。

ここで曹家の面々は赤の袍を、外様の面々には緑の袍を着せ、

異なるユニフォームでチーム分けを行いました。

彼らは各々、珠玉をちりばめた祝宴用の弓と長身の矢を携え、

馬に跨り手綱を控えスタートの合図を待ちました。

 

アーチャー決定戦・開幕!

 

曹操(そうそう)「的の真ん中の赤丸を射抜いた者には、錦の袍をとらす。

ただし、失敗したものは、罰杯の水を飲ます。」

 

 

その言葉と同時に、赤チームから一騎の馬が飛び出します。

馬を駆るのは、若年の大将、曹休 文烈(そうきゅう ぶんれつ)でした。

曹休(そうきゅう)は馬を乗り廻しながら体勢を整え、弓に矢をつがえ狙い澄まして矢を放ちます。

放たれた矢は、見事に的の赤丸に突き立ちました。

たちまち銅鑼と太鼓が一斉に轟き、一同曹休(そうきゅう)を讃え喝采を浴びせます。

見ていた曹操(そうそう)も曹操(そうそう)「でかしたぞ、我が一門の誇りじゃ。」

と顔をほころばせ、曹休(そうきゅう)を讃えます。

 

赤チームが射抜いたが・・・

 

曹操(そうそう)「曹休(そうきゅう)に射抜いた袍を与えよ。」

その時、緑チームからも一騎の馬が飛び出しました。

???「丞相の錦の袍は、我ら外様にこそ賜ってしかるべき物、御一門からの抜け駆けは御遠慮下され。」

曹操(そうそう)が見ると、文聘 仲業(ぶんぺい ちゅうぎょう)でした。

文聘(ぶんぺい)は、他国との国境守備を任される曹操(そうそう)からの信頼も厚く、

また忠義の士として文武官達に知られています。彼を見た一同は、

一同「文仲業(ぶん ちゅうぎょう)殿の手並み、是非拝見したいものだ」

と言い合います。文聘(ぶんぺい)は馬を飛ばし、矢を放つと見事に赤丸に矢が立ちました。

一同はどよめき、銅鑼と太鼓が再び轟渡りました。

 

緑チーム文聘、袍を射るも・・・

 

文聘(ぶんぺい)「袍、頂戴つかまつる。」

文聘(ぶんぺい)が叫んだその時、今度は赤チームから一騎の馬が飛び出します。

馬を駆るのは、曹洪 子廉(そうこう しれん)です。

曹操(そうそう)の従兄弟でもある彼は、

弓馬や武芸に熟達した優れた将であることは周知の事実でした。

曹洪(そうこう)「文烈(ぶんれつ)が先に射当てたものを、

横合いからとろうとは猪口才な。それはわしが頂いて置く。」

一同、『オマエも他人が射抜いたものを横合いから取ろうとしているじゃん』

というツッコミをするよりも、

武芸に精通した彼の弓に興味を惹かれます。

曹洪(そうこう)が矢を放つと、三度赤丸に矢が突き立ちました。

一同は曹洪(そうこう)に喝采を浴びせます。

 

緑チーム「ただ射るだけなら、誰でもできる!」

 

曹洪(そうこう)は袍を取りに向かおうとすると、

またしても緑チームから、一騎の馬が飛び出しました。

飛び出したのは、魏の五大将軍として後世まで名を知られる張郃(ちょうこう)でした。

袁紹(えんしょう)の元配下であり、その勇猛を知る一同は皆彼の登場にフィーバーします。

張郃(ちょうこう)「見ていればただ単に的を射るだけの各々方ごときの事、

誰にでもできるわ。それがしの手並みを見られよ。」

張郃(ちょうこう)はそう言うと定められた仕切り線まで近づいた後、的に背を向けて、

ひらりと身をひねって後ろざまに矢を放ちました。

後ろ様に放たれた矢は袍の赤丸の上に吸い込まれていき、

4本の矢が赤丸の上に立ち並びました。

一同「御見事、御見事」

一同は声を揃えて彼の技を称えました。

 

赤チーム「それならこっちも!!」

 

張郃(ちょうこう)「錦の袍はそれがしが貰い受ける。」

そう言う張郃(ちょうこう)を遮るかのように、赤チームから一騎の馬が飛び出しました。

夏侯淵(かこうえん)でした。ここで、

「あれ?名前に”曹”の字が入っていないのに曹一門の赤チームなの?」

と思ってしまう方もいるかもしれませんが、

曹操(そうそう)の父、曹嵩(そうすう) は元々夏侯氏なので、彼は立派な曹操(そうそう)の親類です。

夏侯淵(かこうえん)「そなたが後ろざまに射当てたならば、

わしはさらにそなたらの真ん中を射抜いて見せるぞ!」

そう言って、張郃(ちょうこう)と同様、後ろ様に矢を放ちました。

放たれた矢はこれまで的に突き立てられた四本の矢の真ん中に突き立ちました。

銅鑼太鼓が一斉に鳴り響く中、夏侯淵(かこうえん)が馬を止めました。

皆から喝さいを浴び、夏侯淵(かこうえん)が優勝者と言わんばかりの状況です。

 

三国志ライターFMの独り言

 

夏侯淵(かこうえん)が的を射たことで、赤チームが優勢となりました。

しかし、血の気の多い、曹操(そうそう)の武官達、そう簡単には優勝者が決まりそうもありません。

三国志演義はこの後、まともな競い合いから一転して、

大きな争いを生む結果となります…。

小説、三国志演義に記されたこの銅雀台の宴は、あくまでフィクションです。

しかし、実際にもこのような宴が催されていたというのは想像に難くないでしょう。

それにしても、曹操(そうそう)からの景品が欲しいのか、

それとの自身の腕を見せつけたいのか、一同俄然やる気ですね。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

次回記事:こんなに豪華!三国志演義の銅雀台の宴を再現してみるよ【後半】

関連記事:三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

FM

FM

投稿者の記事一覧

三国志は、大昔の出来事ですが、物語をいろいろな視点や切り口で見ていくと、新しくて面白い発見があるのが好きです。

人物像や対人関係、出来事、時代背景、逸話等々、古い話とはいえ、学ぶべきところはたくさんあります。

埃をかぶせておくにはもったいない、賢人たちの誇りがあります。

関連記事

  1. キレる劉備になだめる黄権 馬謖はもしかしたら劉備に嫌われていた【黒田レンの推測】
  2. 騎射の術に長けた騎馬兵士 羽林騎(うりんき)とは何?董卓を輩出した近衛部隊を分かりやすく解…
  3. 文聘(ぶんぺい)のリアル三國無双!五虎大将軍の関羽を倒し呉王・孫…
  4. 城 銅雀台 【長江三峡】劉備が逃げ込んだ白帝城によかミカンが突撃
  5. 【シミルボン】三国志、冬の暖房、炉炭で暖まろう!
  6. 周瑜と孫策 なんで孫策と周瑜が義兄弟の契りを結んだの?その驚くべき理由とは?…
  7. 【将苑】諸葛亮の兵法に学ぶ熟年離婚を防ぐ法
  8. 曹沖が亡くなり悲しむ曹操 曹沖はアルキメデスに匹敵するほど数学に優れた神童だった?

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 蔡琰
  2. 張昭
  3. 凌統
  4. 空城も計 孔明
  5. パワハラをする張飛
  6. 三国夢幻演義バナー 龍の少年

おすすめ記事

  1. 陶淵明が描いたユートピア「桃花源記」の世界とは?
  2. まるでクリントイーストウッド?三国志は西部劇だった?
  3. 【はじめての孫子】第12回:卒を視ること嬰児の如し、故にこれと深谿に赴むくべし。 弩(ど)を発射させる蜀兵士達
  4. 明智光秀は千利休として生き延びた? 千利休
  5. 毛玠(もうかい)とはどんな人?魏の人事担当者として辣腕を振るった政治家
  6. 【春秋五覇の一人】穆公のおかげで後進国からのし上がった西の国・秦 始皇帝(キングダム)

三國志雑学

  1. 公孫サンは英雄劉備が真似した人物だった公孫瓚、劉虞
  2. ドケチな孔明
  3. 兵士
  4. 劉邦と劉備
    劉備と劉邦


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 馬謖を斬り悲しむ孔明
  2. 曹操にコテンパにされる袁紹
  3. 幕末 大砲発射
  4. 袁紹と曹操
  5. 鬼道を使う卑弥呼

おすすめ記事

袁尚と対立する袁譚 袁尚(えんしょう)とはどんな人?兄と争ったせいで袁家をつぶしてしまった漢 キングダム54巻amazon キングダム606話ネタバレ予想vol2「悲惨!倉央と田里弥が道化に」 姜維はなぜ魏から蜀に寝返った? 意外な事実!三国志の時代のお盆は死者の為に懺悔する日だった! 劉禅 劉禅ってどんな政治をしたの?暗愚と呼ばれた君主の政治手腕を解説 司馬懿 民話に出てくる司馬懿がまるで昔話のいじわる爺さんレベル! 残忍な曹丕 曹植の存在が曹丕を歪めた?何で曹丕はあんな性格になっちゃったの? 袁術 袁術は反董卓連合軍の解散後どこで何をしていたの?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“西遊記"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志コメント機能"
PAGE TOP