三国志で、はっきりと太っていたと銘記されている武将は多くないですが
董卓(とうたく)と劉備(りゅうび)は太った事がハッキリ文献から確認できます。
そして、はじ三編集部kawausoが調べた所によると、何と両者が太ったのは、
同じで、乗馬を止めた事が原因だったのです。
この記事の目次
無残、太り過ぎて脂が草を赤色にしてしまう董卓
董卓は涼州の人で、大柄ではありましたが、腕力に秀でていて、
馬を全力疾走させつつ、両腕で弓を引く事が出来る程のスポーツマンでした。
ところが、そんな董卓も洛陽に入って献帝を抑えると、年中、馬車に乗り、
暴飲暴食を繰り返すようになってぶくぶくと肥満します。
西暦192年に呂布に殺されて首を討たれた後は、肥満した体から、
脂がしたたり落ち、草を赤色に染めたと言われています。
体から脂が滴り落ちるなんて、相当な太鼓腹だったのでしょう。
それもこれも、董卓が乗馬を止めてしまったからです。
関連記事:羽林騎(うりんき)とは何?董卓を輩出した近衛部隊を分かりやすく解説
もはや中年のデブちん 太ってしまった劉備
劉備は幽州の出身ですが、若い頃から義勇兵を率いて、
黄巾賊(こうきんぞく)討伐に向かい乗馬には慣れていました。
しかし、官渡の決戦以降は、曹操(そうそう)が北方の袁家の討伐にかかりきりになり
劉備も平和な荊州で劉表(りゅうひょう)の世話になる事8年間、
トラブルもなく安心しきった劉備は、乗馬の習慣を捨ててしまいます。
そして能天気にも、劉表主催の宴会で気分良く酔い、トイレに立って
衣服を捲りあげると、太股に贅肉がたっぷりついていたのです。
「ああ、私の太股に肉が、、馬で戦場を駆けまわっている頃には、
こんな事は一度も無かったのに・・」と歌を詠みます。
これが歴史上有名な脾肉(ひにく)の嘆(たん)です。
すでに40を幾つか過ぎ、代謝も落ちているであろう劉備は、
今の今まで若いつもりだったのです。
まさか、中年のでぶちんになっていたなんて大ショックでした。
馬に乗っているとそんなに痩せるの?
乗馬などを見ていると、呑気に牧場を歩き、楽しそうにみえますが、
実は、鞍があっても馬の上に座っているのは、相当に筋肉を使います。
それは、首、肩、腹筋、背筋、腰、腿の筋肉を刺激しているのです。
さらに落ちないようにバランスも取り、太股に力を入れて、
馬の腹を締める事で大腿筋やお尻の筋肉が継続して鍛えられます。
この部分はインナーマッスルと呼ばれていて、現代人が最も
衰えている部分で、かつ鍛えるのが難しい所なのです。
このインナーマッスルを鍛える事で、基礎代謝がアップし
太りにくく痩せやすい体が造れると言います。
股関節が柔軟になりリンパの流れが良くなる事で免疫もアップ
馬に乗っていると、常にバランスを取らないといけないので、
姿勢がよくなりますし、お腹に力が入るので内臓の位置が正常に戻り
便秘や胸やけのような内臓のトラブルも解消されます。
また、股関節が柔らかくなり、股関節にある大きなリンパ管の動きが
活発化して、老廃物の排出が活発化し体温が上昇して基礎代謝がアップします。
ここでも太りにくく痩せやすい体になるんですね。
三国志ライターkawausoの一言
現代人の私達は、劉備や董卓のように簡単に馬に乗れるわけではありません。
ですので、せめて股関節をストレッチしてリンパの働きを活発化しましょう。
実はkawauaoも太っているのもありますが、毎日座り仕事で腰が痛くなりがち
そこで簡単に出来る股関節のストレッチを紹介します。
1 まず、寝転がって壁にお尻をつけます。
2 腰を90度回転させ、お尻を壁につけたまま上に足を真っすぐ伸ばします。
3 足を開脚します、無理のない範囲でお願いします。
4 そのままの姿勢で背中を少し反らせます。
5 一分くらいしたら足を戻し、1から繰り返します。
いかがですか、読者の皆さん、結構キツイでしょう?
実はkawausoこれだけで息が切れました。
三国志を思い切り楽しむためにも健康には気をつけてネ!
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