曹操孟徳特集
黄巾賊




はじめての三国志

menu

はじめての変

天才軍師・諸葛亮孔明抜きの劉備はどこまで健闘できるの?

この記事の所要時間: 220




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志・もしもボックス」のコーナーです。

 

 

三国志にはドラマチックなシーンが豊富に盛り込まれていますが、

その中でもインパクトがあるのが、

放浪の君主・劉備が在野の士・諸葛亮孔明を三度訪ねて仕官を嘆願するという「三顧の礼」でしょう。

 

 

現代でいうところの、経験豊富な社長さんが社会人の経験もない学生に

頭を下げて社員になってもらうような話です。なかなかない話ですよね。

 

しかもこのときの劉備は領地を有してはいませんでした。

荊州牧・劉表の客将だったからです。

あるのは経験と名声、関羽張飛趙雲といった精鋭、そして漢王朝復興という志だけです。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:桃園の誓いがなかったら劉備はどうなっていたの?




207年という節目

 

207年(建安十二年)は三国志では一つの節目です。

袁紹の遺児である袁熙、袁尚らが処刑され、曹操が完全に河北を制したのです。

官渡の戦いから数えても8年あまり、曹操はついに最大のライバルを滅ぼしました。

曹操の支配する領国は、

幽州・幷州・冀州・青州・徐州・兗州・豫州・司隷という広大な範囲に及んでいます。

 

残る勢力は、荊州の劉表、益州の劉璋

揚州の孫権、涼州・雍州の馬騰韓遂くらいなもので、

これまで敵対してきた袁氏に比べると国力でも軍事力でも見劣りします。

もはや曹操の天下統一は時間の問題でした。

 

諸葛亮孔明が劉備の陣営に加わったのはこの年の12月といわれています。




諸葛亮孔明動かず

 

劉備にとってはギリギリのタイミングといっていいでしょう。

ここで諸葛亮孔明を得ることができず、将来の明確なビジョンを描けなかった場合、

劉備は浮上するきっかけをつかめずに曹操という激流に飲みこまれていたはずです。

 

仮に諸葛亮孔明を三顧の礼をもってしても陣営に招けなかったとします。

劉備は荊州の北、新野にあって曹操の南下に対する準備をひたすら進めます。

夏候惇を大将として荊州に攻め寄せてくる「博望坡の戦い」については、

三国志正史では202年のことになっていますし、

三国志演義では諸葛亮孔明を迎えた後の208年ごろの設定になっていてまったく別の内容です。

話が混乱するので省略します。

 

【奇想天外な夢の共演が実現 はじめての架空戦記

 

208年の決戦

 

軍師のいない劉備。周辺はどんどん騒がしくなってきます。

6月には曹操は丞相に就任。同じタイミングで荊州の江夏郡は孫権軍に侵略され、

太守・黄祖は討ち死にします。

そして8月には荊州の牧・劉表が病没するのです。

後継者は豪族・蔡瑁を外戚とする次子の劉琮です。

蔡瑁は客将の劉備に人望が集まっていることを好ましく思っていなかったようですから

劉備を頼ることはもはやないでしょう。

さらに曹操への帰順を決意しています。

 

 

劉備とすると新野に留まり援軍も期待できぬ状態で曹操軍とぶつかり玉砕するか、

あてもなく落ち延びるか、劉琮を討って荊州を手に入れるかの三択となるでしょう。

しかし蔡瑁らの兵力は劉備より上であり、

さらに籠城されれば城を落とすだけの余裕もありませんから荊州を手に入れるのは難しい話になります。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

諸葛亮孔明はその後のビジョンを考え、

戦略的に新野からの逃走を図るのですが、諸葛亮孔明がいない劉備はやみくもに逃げるしかありません。

東に向えば江夏で孫権の勢力の保護を受けることになります。

赤壁の戦いには参加できそうです。

西に向えば漢中の張魯、益州の劉璋の保護を受けることになります。

もしかしたらそこから益州を奪い取るチャンスが訪れるかもしれません。

どちらにせよ長期的な戦略の視点に欠ける劉備は、

大きな勢力を築けずに客将として生涯を終えることになるのではないでしょうか。

 

やっぱり諸葛亮孔明抜きでは三国志の後半は盛り上がらないわけですね。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:もし関羽が曹操の元に留まり劉備の元に戻らなかったらどうなっていた?

関連記事:もし蜀が呉を併呑していたら魏にも勝てた?if三国志

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 1800年前の古代中国に鉄軌道跡を発見、燃料不足解消か?長安から…
  2. 陸遜はどんな性格だったの?大都督の時代と晩年時代の性格
  3. 劉巴(りゅうは)とはどんな人?天下に名声を轟かせた名士であるが、…
  4. 楊彪(ようひょう)は袁術の義弟なのになぜ董卓に殺されなかったのか…
  5. 四川の名物料理「張飛牛肉(チャンフェイニウロウ)」の謎に迫る
  6. 張飛に怒鳴られて落馬して死んだ武将、曹丕の粋な計らい等、三国志を…
  7. 三国志とキングダムのそっくり武将は誰?|信と呂蒙
  8. 【まさかアッチ?】美女を退けた関羽の劉備愛が凄い

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 孫権の妻たちは意外と知られてない?
  2. 潘璋(はんしょう)とはどんな人?素行や勤務態度は悪いけど呉の最強武将
  3. 【これはひどい】孫皓が天下統一できると勘違いした占いとは?
  4. はじめての三国志チャンネル 第2回目 – 赤兎馬を飲む 【001】
  5. 【キングダム ネタバレ注意】秦・中華統一後、王賁(おうほん)は今後どうなる?
  6. 曹操敗れる|幾重にも張り巡らされる孔明の罠

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

大胆仮説!孔明が口ずさんだ梁父吟は芝居のセリフだった!? 【軍師連盟】魏の名君・曹叡が長生きしたら司馬一族の天下取りは不可能だった? 老黄忠に迫る!黄忠が夏侯淵を討ち取ったのは本当に法正のおかげ? 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース17記事【12/18〜12/24】 【涼州の錦vs魏の文官】果たして勝ったのはどっち? 【真田丸特集】司馬懿と秀吉、大返しで天下を手繰り寄せる! 坂の上の雲の主人公・秋山真之と後漢王朝の張衡には深い関係があった!? 山海経(せんがいきょう)って何?|中国古代の神話世界

おすすめ記事

  1. 杜幾(とき)とはどんな人?魏の国内で素晴らしい統治をおこなった名行政官
  2. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース17記事【12/18〜12/24】
  3. 始皇帝・政が甘々な性格であった事が原因で秦が滅びた?
  4. なんで三国志の時代には封禅の儀式が行われなかったの?
  5. リアルな正史三国志の特徴って?ってか正史三国志は需要あるの?
  6. 曹操敗れる|幾重にも張り巡らされる孔明の罠
  7. 【キングダム予想】龐煖久しぶりの登場はレクイエムの序章?
  8. 98話:曹操、張魯を降すべく漢中に進軍する

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"
PAGE TOP