【孔明の戦術】戦いには旗が決め手!諸葛亮のフラッグフォーメーション




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三国志の戦いにおいては、少なければ100名前後、多ければ数万の大軍が、激突して戦いを繰りひろげました。100名程度なら、目視でも指示が出来ますが、これが万単位では、一人の将軍の命令では、どうにもなりません。そこで、重要になったのは、個々の兵士に命令を伝達させる方法です。

 

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イケイケドンドン!前に進ませるには太鼓

 

まず、前進の合図に使われたのは、太鼓でした。牛皮を強く張った太鼓で、どんどん叩くと、それは前進の合図です。もちろん、1回叩いただけでは、聞き漏らす恐れがありますから、ある程度、連続で叩き続ける必要がありました。唐の時代の通典という書物では、太鼓の打数は333回叩いて「一通」と言ったそうです。

 

諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)の定めた蜀漢の軍令では、“太鼓を五通鳴らし、白と黄色の織物を半分づつ合わせた旗を掲げたら、三面陣を造れという命令があります“

 

しかし、333×5は1665回なんですが、どこの太鼓の達人だよという回数ですよね・・

 

むしろ、そっちの方が、遥かに数えづらいような気がします。おそらく、唐の時代の一通と三国志の時代では、叩く回数が、違うという事なんでしょうね。






後退する時には、鐘を叩くぜ、ヘイヘーーイ!

 

一方で、軍隊が退却する時には鐘を鳴らす決まりがありました。こちらは、サイレンというか警報の意味合いがあったのでしょうね。ですが、戦争では前進よりも退却の方が難しく、鐘の音で弱気になり、退却のつもりが、敗走してしまったようなケースもあります。

 

西暦383年の淝水の戦いでは、前秦の苻堅(ふけん)が50万の大軍で、東晋を滅ぼそうとしますが、東晋の謝玄(しゃげん)の軍勢が河を渡り始めた所を少し退いて、敵を誘い込もうと、鐘を叩いて自軍に偽装退却を命じると、50万の兵は敗北と勘違いし、2度と前進する事なく、奥にいる兵を前の兵が踏みつぶして潰走しました。このように、鐘は退却の合図なのですが、使い方が難しかったのです。

 

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太鼓と鐘を補う軍旗の存在ザーーイ!

 

そこで、古代中国の指揮官達は、太鼓と鐘に加えて、軍旗を使いました。将校ごとに軍旗を与えて、直属の兵士は、軍旗が前進すれば前進、後退すれば後退、西に行けば西、東に行けば東に進めばいいわけです。

 

曹操(そうそう)は「歩戦令」で、軍旗に背いて上下左右に好き勝手に歩きまわる兵は斬罪にすると厳しい命令を出しています。確かに、太鼓と鐘と軍旗を併用すれば、命令は音に頼るよりずっと分かりやすく効率よく伝わったでしょう。

 

 

諸葛亮は、この軍旗に注目し、まず、本陣を示す牙門旗を制定し、東西南北を示す西龍、朱雀、白虎、玄武旗を決めて、さらに、十二の方角を示す旗を定めて、中心と東西南北、十二方位に配置して軍隊が進むべき方向を見失わないようにしたそうです。孔明の名言には、チャンスを捉える事が成功の鍵という言葉がありますが、フラッグを使って、現れたチャンスを逃さず掴もうとしたのですね。

 

いかにもきっちりした事が好きな孔明が考えそうなアイデアだと思いますが、いかがでしょうか?

 

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三国志ライターkawausoの独り言

 

現在のように、インターネットが張り巡らされた世界でも、軍旗というのは、特別な意味合いを持たせられています。それは、軍旗が、部隊の精神的な支柱であり、守るべき誇りであり、敵軍には、何が何でも奪われてはならない神聖なアイテムでした。

 

日本軍においては、軍旗は天皇から下賜される形式だったので、敵に奪われないように、部隊が全滅する前に軍旗を焼き捨ててしまう「奉焼」という儀式がありましたし、ボロボロになった軍旗程、激戦をくぐり抜けたとして尊敬を集めていました。

 

西南戦争に従軍して日露戦争では、第3軍を率いた乃木希典大将は、この西郷軍との戦いで、軍旗を敵に奪われる失態を演じ、それが、生涯の負い目になったのだそうです。あと、最近、孔明でググると孔明マリオという謎ワードがあり調べてみると、スーパーマリオの透明ブロックをプレイヤーが孔明の罠と呼んでいる所から来たみたいです。軍旗とは無関係ですが、面白いので付け加えました。

 

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