ログイン | 無料ユーザー登録


夜のひとときながら三国志
Youtube


はじめての三国志

menu

執筆者:コーノ・ヒロ

邪馬台国滅亡の謎に迫る!なぜ滅びたの?

邪馬台国と卑弥呼軍


はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

 

前回までは2回に渡り、邪馬台国の重臣の難升米(ナシメ)の謎について迫りました。

今回からは、邪馬台国滅亡から大和朝廷成立までの古代日本史の空白時代に焦点をあて、

深く掘り下げていきたいと思います。お楽しみください。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【衝撃の事実】邪馬台国の重臣・難升米(なしめ)の子孫が大和朝廷の重臣だった?

関連記事:女王・卑弥呼はどこから来たの?邪馬台国のミステリーに迫る!


邪馬台国滅亡の原因。第二次倭国大乱とは?

 

まず、邪馬台国滅亡の原因とは何だったのでしょうか?

それは、邪馬台国の女王・卑弥呼(ヒミコ)の即位前に起きた「倭国大乱」が、

女王・台与(トヨ)の死後、再び勃発したことが一つの原因だったと考えられます。

 

それは「第二次倭国大乱」とも言うべき出来事だったのではないでしょうか。

これは、古代日本史に起きた二度目の大規模な内乱だったようです。

 

この内乱が、邪馬台国を滅亡させた、最初の切っ掛けとなったと考えられます。

それでは、その大乱はなぜ起こったのでしょうか?


魏が滅びたから、邪馬台国も滅びた?

 

そもそも、日本古代史において、二度も「倭国大乱」が起きたのは、

中国大陸での混乱が大いに関係しているでしょう。

 

最初の倭国大乱の原因は、後漢帝国の衰退時に起きた「黄巾の乱」でしょう。

この乱によって、それまで東アジア地域全体に及んでいた後漢帝国の影響力が弱まります。

東アジア地域は各所で分裂の事態になるのです。

大陸でも、朝鮮半島でも、倭国と呼ばれた日本列島でも。

中国大陸では、全土が内乱の状態となり、三国志の時代の前段階の状況になるのです。

 

そして、二度目の倭国大乱は、魏帝国の滅亡と西晋帝国が成立し

中国大陸を統一した時期、つまり、三国志の時代の終焉時期です。

おそらく、邪馬台国は魏のお墨付きで倭国と呼ばれた日本列島をまとめていたのではないでしょうか。

虎の威を借る狐とも言えるでしょうが、現代はともかくとして、

古では、平和安定のためには、必要な図式だったとも言えるでしょうか。

 

よって、魏が滅亡したときに、邪馬台国も滅びる運命だったと言えるかもしれません。

つまりは、邪馬台国の歴史は『三国志』とともにあったことになるでしょうか。

 

日本古代史を分かりやすく解説「邪馬台国入門

それは日向(ヒナタ)の国よりやってきた?

 

「第二次倭国大乱」の混乱の中で邪馬台国が滅びたのは確かのようです。

そして、その時期は、魏の滅亡とほぼ同時期か、あるいは、もう少し後かとも言われています。

しかし、どうやって滅びたのでしょうか?

 

いよいよ邪馬台国の滅亡の謎に迫っていきます。

 

ここで参考にしたいのが『古事記』です。

神話性が強く、事実と異なる箇所も多いでしょうが、

全く事実に依らずに描かれたとは考えられません。

 

事実を誇張させたところがあったにしても、

根底に大きな事実があり、それを評価する人々がいて、

それが原動力となり、壮大な物語が作られたと考えてもよいでしょう。

 

日本古代史を知る上で、『古事記』を無視する訳にはいかないでしょう。

もちろん、同様に参考になる資料として『日本書紀』があります。

 

二つを読み比べると内容の重なるところが多いですが、

『古事記』の方が物語性が強く、想像を膨らませやすく、

読者の皆様に楽しんで頂けるよう紹介できると思いましたので、

今回は『古事記』を資料として優先します。

 

それでは、話を先に進めます。

以前の記事で、天照大御神(アマテラスオオミカミ)

卑弥呼だったかもしれないと紹介しました。

それを参考に『古事記』を辿っていくと、

邪馬台国滅亡時期に、一人の人物の存在が浮き上がります。

 

それが、神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)です。

つまり「神武天皇」(ジンムテンノウ)です。

 

『古事記』では、天照大御神が数々の実績を残した後、天照大御神が登場しなくなり、

争乱の事態になった話が描かれるのですが、それは「神武東征」と呼ばれています。

これが、「第二次倭国大乱」を指すのではないかと考えられるという説があります。


邪馬台国VS大和朝廷だった?

 

神武天皇といえば、「神武東征」によって、

日向の国(九州)より、大和(近畿)入りし、日本列島の大半を掌握したと言われています。

ただし、その大和入りのとき、現地を支配していた

長髄彦(ナガスネノヒコ)という人物の勢力に行く手を阻まれ、

神武軍は一度は敗北し、撤退を余儀なくされます。

その敗北の戦によって、神武の兄の五瀬命(イツセノミコト)は死に至ります。

 

そして、実は、その神武軍を一度は敗北させた、長髄彦(ナガスネヒコ)の勢力こそが、

邪馬台国だという説があるのです。

 

そうだとすると、次のように言えるでしょうか。

 

神武軍には、大伴(オオトモ)一族の先祖の道臣命(ミチノオミノミコト)という臣下がいました。

つまり、邪馬台国の女王・卑弥呼の治世時の重臣・難升米(ナシメ)の子孫が

神武軍についていたことになりますから、

邪馬台国の臣下同士の争いという構図になるということです。

 

あるいは、広大な邪馬台国が分裂し、本拠地の大和勢力と

新興の九州勢力が日本列島の覇権を廻って争うことになったという構図の見方です。

 

つまりは、大和朝廷と邪馬台国が刃を交えたというのです。


  

 

邪馬台国ライターコーノ・ヒロの独り言

 

それでは、次回は邪馬台国の最期に迫っていきたいと思います。

神武軍の遠征過程と、長髄彦(ナガスネヒコ)軍と

神武軍の戦いの全貌に迫りたいと思っています。

お楽しみに。

 

《参考文献》

 

◆『新訂 古事記』

(角川ソフィア文庫)

◆『出雲と大和 ― 古代国家の原像をたずねて ―』(村井康彦著・岩波新書)

 

◆『「古事記」の謎 ―神話が語る日本秘史―』

(邦光史郎著・祥伝社黄金文庫)

 

◆『卑弥呼は狗邪国から来た』

保坂俊三 著(新人物往来社)

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:邪馬台国が魏と外交出来たのは司馬懿のおかげ?

関連記事:倭国 「魏志倭人伝」 から読み取る当時の日本、邪馬台国と卑弥呼を分かりやすく解説

 

■古代中国の暮らしぶりがよくわかる■

古代中国の暮らし図鑑  


 

コーノ・ヒロ

コーノ・ヒロ

投稿者の記事一覧

歴史好きのライターです。
福祉関係の仕事をしつつ、物書きの仕事も色々としています。

小説や詩なども、ときどき書いています。
よろしくお願いします。

好きな歴史人物

墨子、孫子、達磨、千利休、良寛、正岡子規、

モーツァルト、ドストエフスキー など

何か一言

歴史は、不動の物でなく、
時代の潮流に流される物であると思っています。

それと共に、多くの物語が生まれ、楽しませてくれます。

関連記事

  1. スサノオが草薙の剣でヤマタノオロチを倒す(古事記) 三種の神器の秘密とは?古代出雲王国と邪馬台国の怨念あり?
  2. 高句麗まで攻めるカン丘倹 毌丘倹(かんきゅうけん)とはどんな人?朝鮮半島に進出し倭も吸収合…
  3. スサノオノミコト(日本神話) スサノオは朝鮮半島から来た!?三韓と出雲の連合構想とは
  4. 大和朝廷 古代宮殿と邪馬台国 邪馬台国のラストエンペラーの正体を探る!仕組まれた神武東征?!
  5. スサノオノミコト(日本神話) 邪馬台国VS狗奴国の戦乱後、 狗奴国の存在は?スサノオはどうな…
  6. 難斗米(なしめ) 【3分で分かる】卑弥呼の重臣・難升米(なしめ)とは何者なの?
  7. 亡くなる卑弥呼 天照大神は卑弥呼がモデルだった?卑弥呼の正体に迫る!
  8. オオクニヌシ(日本神話) 出雲王国崩壊後のオオクニヌシの行方は?出雲王国の復活を目指した戦…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 郭嘉を推薦する荀彧
  2. 黄巾の乱に巻き込まれる若し頃の程昱(ていいく)
  3. 後継者争いをしている曹丕と曹植
  4. 怒る孔明
  5. 黒田官兵衛
  6. 燃える本能寺
  7. 黄月英
  8. 鍾会を説得する姜維
  9. 呉の孫権

おすすめ記事

  1. 【呉を作った男達】いぶし銀の輝きを放つ呉の英雄を紹介! 孫呉(孫権・黄蓋・陸孫・周瑜・周泰) 
  2. 足利義昭(あしかがよしあき)と織田信長の微妙な関係性はどうやって幕を閉じたの?
  3. 大山巌とはどんな人?明治の軍人の名言なども紹介 大山巌
  4. 漢の時代の地方官庁ではディスカッションが盛んだった? 韓信
  5. 陳宮は何故曹操を裏切ったのか? 陳宮
  6. 寂しい、5日に1日しか帰宅できない三国志時代の武将達

三國志雑学

  1. 李儒と三国志
  2. 劉禅に気に入られる黄皓
  3. 司馬懿と魏延
  4. 泣いて馬謖を斬る諸葛亮
  5. 曹仁


“ながら三国志音声コンテンツ開始" “読者の声" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム" “はじめての三国志コメント機能"
“はじめての三国志企画特集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 袁紹モグラ作戦
  2. 于禁と兵士
  3. 宋銭 お金と紙幣
  4. 華雄と呂布
  5. 漢兵士を辞めて学問に目覚めた崔琰 サイエン
“ぐっすり眠ってならが三国志"

おすすめ記事

島津斉彬の人柄とは?誰もが納得する名君の心構え 陸遜 115話:蜀キラー陸遜、火攻めで劉備を打ち破る!夷陵の戦い完結編 疫病が流行った村 赤壁の戦いの時の風土病は乱世では当たり前だった? 劉邦と劉備 劉備と劉邦 おんな城主 直虎 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第33話「嫌われ政次の一生」の見どころをご紹介 孔融と禰衡 元祖そこまで言って委員会!孔融と禰衡の議論がカオス 諸葛瑾 諸葛瑾(しょかつきん)ってどんな人?偉大な孔明の兄はどうやって乱世を生き抜いたの? 集まれ、団子三兄弟!劉備の息子たち

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “はじめての三国志企画特集" “つながるはじめての三国志" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
“歯痛の歴史"
“三国志読み放題サービス"
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論
ビジネス三国志
ながら三国志音声コンテンツ
春秋戦国時代
日常生活
架空戦記
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“西遊記"

“三国志人物事典"

“つながるはじめての三国志

“はじめての三国志Youtubeチャンネル"

“ながら三国志音声コンテンツver2"
PAGE TOP