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執筆者:コーノ・ヒロ

邪馬台国滅亡の謎に迫る!なぜ滅びたの?

邪馬台国と卑弥呼軍

 

 

 

前回までは2回に渡り、邪馬台国の重臣の難升米(ナシメ)の謎について迫りました。

今回からは、邪馬台国滅亡から大和朝廷成立までの古代日本史の空白時代に焦点をあて、

深く掘り下げていきたいと思います。お楽しみください。

 

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関連記事:【衝撃の事実】邪馬台国の重臣・難升米(なしめ)の子孫が大和朝廷の重臣だった?

関連記事:女王・卑弥呼はどこから来たの?邪馬台国のミステリーに迫る!

 

 

邪馬台国滅亡の原因。第二次倭国大乱とは?

 

まず、邪馬台国滅亡の原因とは何だったのでしょうか?

それは、邪馬台国の女王・卑弥呼(ヒミコ)の即位前に起きた「倭国大乱」が、

女王・台与(トヨ)の死後、再び勃発したことが一つの原因だったと考えられます。

 

それは「第二次倭国大乱」とも言うべき出来事だったのではないでしょうか。

これは、古代日本史に起きた二度目の大規模な内乱だったようです。

 

この内乱が、邪馬台国を滅亡させた、最初の切っ掛けとなったと考えられます。

それでは、その大乱はなぜ起こったのでしょうか?

 

 

魏が滅びたから、邪馬台国も滅びた?

 

そもそも、日本古代史において、二度も「倭国大乱」が起きたのは、

中国大陸での混乱が大いに関係しているでしょう。

 

最初の倭国大乱の原因は、後漢帝国の衰退時に起きた「黄巾の乱」でしょう。

この乱によって、それまで東アジア地域全体に及んでいた後漢帝国の影響力が弱まります。

東アジア地域は各所で分裂の事態になるのです。

大陸でも、朝鮮半島でも、倭国と呼ばれた日本列島でも。

中国大陸では、全土が内乱の状態となり、三国志の時代の前段階の状況になるのです。

 

そして、二度目の倭国大乱は、魏帝国の滅亡と西晋帝国が成立し

中国大陸を統一した時期、つまり、三国志の時代の終焉時期です。

おそらく、邪馬台国は魏のお墨付きで倭国と呼ばれた日本列島をまとめていたのではないでしょうか。

虎の威を借る狐とも言えるでしょうが、現代はともかくとして、

古では、平和安定のためには、必要な図式だったとも言えるでしょうか。

 

よって、魏が滅亡したときに、邪馬台国も滅びる運命だったと言えるかもしれません。

つまりは、邪馬台国の歴史は『三国志』とともにあったことになるでしょうか。

 

日本古代史を分かりやすく解説「邪馬台国入門

それは日向(ヒナタ)の国よりやってきた?

 

「第二次倭国大乱」の混乱の中で邪馬台国が滅びたのは確かのようです。

そして、その時期は、魏の滅亡とほぼ同時期か、あるいは、もう少し後かとも言われています。

しかし、どうやって滅びたのでしょうか?

 

いよいよ邪馬台国の滅亡の謎に迫っていきます。

 

ここで参考にしたいのが『古事記』です。

神話性が強く、事実と異なる箇所も多いでしょうが、

全く事実に依らずに描かれたとは考えられません。

 

事実を誇張させたところがあったにしても、

根底に大きな事実があり、それを評価する人々がいて、

それが原動力となり、壮大な物語が作られたと考えてもよいでしょう。

 

日本古代史を知る上で、『古事記』を無視する訳にはいかないでしょう。

もちろん、同様に参考になる資料として『日本書紀』があります。

 

二つを読み比べると内容の重なるところが多いですが、

『古事記』の方が物語性が強く、想像を膨らませやすく、

読者の皆様に楽しんで頂けるよう紹介できると思いましたので、

今回は『古事記』を資料として優先します。

 

それでは、話を先に進めます。

以前の記事で、天照大御神(アマテラスオオミカミ)

卑弥呼だったかもしれないと紹介しました。

それを参考に『古事記』を辿っていくと、

邪馬台国滅亡時期に、一人の人物の存在が浮き上がります。

 

それが、神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)です。

つまり「神武天皇」(ジンムテンノウ)です。

 

『古事記』では、天照大御神が数々の実績を残した後、天照大御神が登場しなくなり、

争乱の事態になった話が描かれるのですが、それは「神武東征」と呼ばれています。

これが、「第二次倭国大乱」を指すのではないかと考えられるという説があります。

 

邪馬台国VS大和朝廷だった?

 

神武天皇といえば、「神武東征」によって、

日向の国(九州)より、大和(近畿)入りし、日本列島の大半を掌握したと言われています。

ただし、その大和入りのとき、現地を支配していた

長髄彦(ナガスネノヒコ)という人物の勢力に行く手を阻まれ、

神武軍は一度は敗北し、撤退を余儀なくされます。

その敗北の戦によって、神武の兄の五瀬命(イツセノミコト)は死に至ります。

 

そして、実は、その神武軍を一度は敗北させた、長髄彦(ナガスネヒコ)の勢力こそが、

邪馬台国だという説があるのです。

 

そうだとすると、次のように言えるでしょうか。

 

神武軍には、大伴(オオトモ)一族の先祖の道臣命(ミチノオミノミコト)という臣下がいました。

つまり、邪馬台国の女王・卑弥呼の治世時の重臣・難升米(ナシメ)の子孫が

神武軍についていたことになりますから、

邪馬台国の臣下同士の争いという構図になるということです。

 

あるいは、広大な邪馬台国が分裂し、本拠地の大和勢力と

新興の九州勢力が日本列島の覇権を廻って争うことになったという構図の見方です。

 

つまりは、大和朝廷と邪馬台国が刃を交えたというのです。

 

邪馬台国ライターコーノ・ヒロの独り言

 

それでは、次回は邪馬台国の最期に迫っていきたいと思います。

神武軍の遠征過程と、長髄彦(ナガスネヒコ)軍と

神武軍の戦いの全貌に迫りたいと思っています。

お楽しみに。

 

《参考文献》

 

◆『新訂 古事記』

(角川ソフィア文庫)

◆『出雲と大和 ― 古代国家の原像をたずねて ―』(村井康彦著・岩波新書)

 

◆『「古事記」の謎 ―神話が語る日本秘史―』

(邦光史郎著・祥伝社黄金文庫)

 

◆『卑弥呼は狗邪国から来た』

保坂俊三 著(新人物往来社)

 

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関連記事:倭国 「魏志倭人伝」 から読み取る当時の日本、邪馬台国と卑弥呼を分かりやすく解説

 

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コーノ・ヒロ

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