陸抗と孫権の間に遺恨は残らなかったの?二人のエピソードを紹介


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陸抗

 

孫呉(そんご)の名将として知られる陸遜ですが、彼の次男・陸抗(りくこう)も三国志後期を代表する名将の一人として数えることが出来るでしょう。

陸抗が名将としてその名を馳せることになるのは、孫権(そんけん)が亡くなった後のお話です。

 

陸抗の父・陸遜(りくそん)は孫権が側近の讒言を信じ執拗に問責された結果憤死してしまいます。

普通に考えれば孫権は親の仇とも言うべき人物です、恨み言の一つでも投げかけていいと初めての三国志の読者の皆さんは思いませんか。

 

レンだったら確実に孫権へ恨み言一つどころか百個ぐらい怒っていってしまうでしょう。

陸抗も父の死後孫権と会った時レンのように激怒して恨み言を言ったのでしょうか。

 

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父の埋葬を終えて宮殿へ

 

孫権に煽られて憤死する陸遜

 

陸抗は父・陸遜が亡くなると彼の跡を継ぐ事になります。

本当は陸抗の兄・陸延が陸遜の跡を継ぐはずだったのですが、陸延は若いうちに亡くなってしまったため、陸抗が陸遜の跡を継ぐことになるのです。

 

陸抗は陸遜の跡を継ぐと父の亡骸を埋葬するべく、父の生まれ故郷へ遺体を運んで葬式を行います。

陸抗はその後父の埋葬を終えると孫権の元へ出向くのですが、ここで再び父・陸遜に対して追及を受けることになります。


父の疑惑を晴らす

孫皓に対して戒めの手紙を書く陸抗(りくこう)

 

孫権は陸抗が建業へやってきたことを知ると「先に私は陸遜の疑惑について報告を受けている。陸遜は20項目にわたる疑惑があるのだがどうなっているのだ」と側近に聞いてくるように命令。

 

陸抗は側近と二人きりで対面し、孫権の言葉を伝え聞くことになります。

陸抗は孫権の言葉を聞くと顔色一つ変えることなく、一つずつ丁寧に父・陸遜が持たれていた20の疑惑について説明し、疑惑を晴らしていきます。

 

陸抗の言葉を聞いた側近はそのまま孫権へ報告。

孫権は陸遜の20にもわたる疑惑の説明がついて納得するのでした。

 

リアリズムと悪の教科書
君主論


 

涙を流して謝る孫権

後悔する孫権

 

その後陸抗は諸葛恪と任地を交換して柴桑へ赴任。

諸葛恪時代に破損されていた城壁を直し、荒れ果てた農地をしっかりと整備することに力を注ぎながら内政を整えてきます。

そんな中、陸抗は病にかかってしまい建業で養生することになります。

その後陸抗は病をしっかりと直して全快すると孫権から呼び出しを受けることになります。

 

孫権は陸抗と会見すると涙を流しながら「私は側近の讒言を信じてしまったことで君の父に対して大義を裏切ってしまった心から後悔している。どうか私が何度も君の父へ送って詰問した書状は焼いてしまって、他人へ見せないでくれ」とお願いします。

陸抗は孫権の謝罪を受け止め、孫権が送った詰問の書状を全て焼いて隠滅したそうです。

 

父を孫権に殺害されながらも孫権に対して恨み言を一つも言わないで彼を支えた陸抗。

天下にその名を馳せる前から名将たる器を見せつけていたと言えるのではないのでしょうか。


  

 

 

三国志ライター黒田レンの独り言

三国志ライター黒田レン

 

陸抗はすごい人物だと思いませんか。

孫権が直接陸遜を殺害した人物ではありませんが、陸遜を憤死するように追い詰めたのは孫権です。

もし普通の人であれば孫権が行ったことに対して激オコで、孫権を殺害してしまったとしても納得がいきます。

 

陸抗は父殺害の原因となっている孫権へ恨み言一つ言わず、孫呉のために忠義を尽くしている姿はすごい器の大き人物であり、彼の孫権への対応がカッコイイを通り越していっそ清々しい人物と思います。

 

その後陸抗は孫権死後、メキメキと実績を挙げていき、三国時代終盤になると彼の器の大きさを際立たせる逸話が生まれるのですが、そのお話は今回紹介した陸抗のお話よりも、もうちょっと少し後の時代になるので、チャンスがあればここで載せてみたいと思いますので、楽しみにしていてくださいね。

 

参考文献 正史三国志呉書など

 

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