キングダム
コメント機能リリース


はじめての三国志

menu

三国志の雑学

諸葛亮と徐庶と崔州平はどうして仲が良かったの?

孔明


孔明

 

蜀の宰相諸葛亮(しょかつりょう)、そんな彼は青年時代、自身を古えの名宰相管仲やキングダムのレジェンド楽毅になぞらえたのがハッキリ言って嫌味、

徐州から流浪の末に荊州にやってきた身の上が影響してかそんなに友達がいない寂しいキャンパスライフを送っていました。

しかし、たで喰う虫も好きずきという格言の通り、寂しい孔明にも徐庶(じょしょ)崔州平(さいしゅうへい)という親友がいた事が正史三国志には記録されています。

では、どうして、この三人は友達になったのでしょうか?

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【三国志長者番付】知られざる大金持ちは誰?

関連記事:諸葛亮は誤算だらけの丞相だった?

 


 

悲惨な境遇が3人を引き寄せた

疫病が蔓延している村と民人

 

同病相憐(あいあわ)れむという言葉の通り、人間は自分に似た境遇(きょうぐう)の人に同情し、好意を寄せやすいものであるようです。

それは、三国志の時代でも同じであり、孔明徐庶も崔州平も、世間一般の青年とは違う、影のある過去を持つために引きあったのだと考えられます。

では、3人が背負った影とは何だったのでしょうか?

ここでは、正史三国志の記述を元に3人の少年時代と青年時代を辿(たど)って行こうと思います。

 


 

親父が金権政治家、崔州平

まだ漢王朝で消耗しているの? お金と札

 

崔州平の父は崔烈(さいれつ)と言いました。

彼は名高い学者でしたが、霊帝の時代に売官制が確立すると五百万銭の大金をはたいて、三公の一つである司徒の位を買いました。

 

これに世間は猛反発しブーイングの嵐で応えました。崔烈も学者としての名声を台無しにしてしまいます。

そして、誰よりもショックを受けたのが息子である崔鈞(さいきん)でした。この崔鈞は崔州平の兄に当たります。

朝まで三国志201 観客2 モブでブーイング

 

尊敬していた父が金の力で司徒の役職を買い取るなんて(ゆる)せない裏切り行為に映ったのです。

ある時に、崔烈が息子の崔鈞に私が三公になった事を世間はどう思っているかを尋ねると、崔鈞は正直に

「世間の人は父上が銅銭臭いと申しております」と答えてそれを怒った崔烈に杖で追い回されています。

 

その頃、崔州平はまだ幼かったようですが、出世したさに三公の位を金で買った崔家の子供として

世間から後ろ指を指されるようになったようです。

李傕・郭汜祭り

 

その後、兄の崔鈞は反董卓連合軍に参加して戦い、崔州平は父と共に、董卓長安遷都にも従いましたが、

董卓の死後、長安に攻めてきた李傕郭汜の軍勢により城門校尉として門を守っていた崔烈は殺害されました。

兄の崔鈞は、李傕郭汜に敵愾心を燃やし何とか仇を討とうとしますが父の死から間もなく病気で亡くなっています。

 

その後、父と兄を失った崔州平は混乱する長安から出て、流れ流れて荊州の司馬徽(しばき)の門下生になりました。

こんな風に屈折した少年期を送った崔州平がどこか擦れた青年になっても、不思議はないでしょう。

 

【はじめての三国志人物事典データベース】
はじめての三国志人物事典データベース


 

無頼過ぎて人が近寄らない徐庶

徐庶

 

徐庶が若い頃は学問を修めずに、任侠の徒とばかり付き合い、撃剣を得意とし、とうとう人の仇討ちで殺人を犯して逃亡。

顔を白く塗って別人を装い探索を逃れていたのが、とうとう官憲(かんけん)に捕まりあわや処刑されそうな所を仲間に救われたというのは、

よく知られた話だと思います。

 

これに感激した徐庶は、これまでの無頼の人生を悔いて改めて学問をしようと、武器を捨てて粗末な着物をまとい精舎(しょうじゃ)に入って学び始めますが、

悪事千里を走るというやつで同じく精舎で学ぶ仲間は、徐庶が元賊である事を知って、仲間外れにしていたようです。

西遊記はどうやって出来たの?三蔵法師編

 

それでも、徐庶はこれも自業自得だとして、腰を低くして、朝早く起きては掃除をし学問に没頭します。

ここでの生活で徐庶は、人の意図を見抜き、高い洞察力(どうさつりょく)を体得する事が出来たようです。

やがて徐庶は、同郷の石韜(せきとう)と仲良くなり、以後、同地で戦乱が起きると荊州に逃れて、そこで司馬徽の門下生になったのです。

若いながら、人を殺して逃亡するような無頼の人生を送った徐庶には、確かに普通の豪族の子弟では付き合いにくかったでしょう。


  

 

 

控え目に見ても戦災被害者の諸葛亮

孔明君のジャングル探検

 

諸葛亮も悲惨な少年時代では負けていません。

徐州琅邪陽都(じょしゅうろうやようと)本貫(ほんがん)孔明は、早い時期に父を亡くした上に故郷の徐州は、曹操(そうそう)の侵攻の標的となりました。

その為に禍を逃れようと、従父の諸葛玄と一族共々に放浪の旅を続けて、ようやく荊州に腰を落ち着けたのです。

三国志のモブ 反乱

 

群雄による血で血を洗う領土争いが当たり前になってきた時期。

少年孔明は、見たくもない悲惨な状態や醜い人間の業を嫌というほどに見てきたんじゃあないかと推測します。

諸葛亮が法家を統治の根本としたのも秩序崩壊の混沌が生み出す人間の罪深い行いの数々を少年時代に見ていたからではないかと

kawausoは推測したりしています。

 

それぞれに影を背負った3人は親友になった。

孔明 郭嘉 周瑜

 

少年時代に、あまりにも深い影を背負った3人は平凡に生きてきた豪族の子弟とは馴染む事が出来ず、

次第に影を持つ人間同士で集まるようになったのでしょう。

 

諸葛亮は生真面目な分、自説に固執する頑固な面があったようですが、徐庶にはそんな所がなく、

他人の意見でも優れた部分は取り入れる柔軟性がありました。

これは徐庶が、無頼の生活を反省して身に着けたものだったのでしょう。

一方で、崔州平は諸葛亮の長所と短所を遠慮なく指摘する人で、諸葛亮は大いに感化されたようです。

 

この崔州平のドライな人間観察は、金権政治家の息子として、周囲に白い眼で見られた事に対して冷静に対処する為に培われた

性格だったのかも知れません。

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

こうしてみると、諸葛亮、徐庶、崔州平には、少年期から青年期に、普通に人生を生きていると経験する事が出来ない重い影を背負ったと言えます。

そして、そんな影を背負っているからこそ、平凡な同年代の青年とは話や考え方が合わずに、距離を置いた孤独を貫いていたのでしょう。

しかし、そこに、同じように影を背負った仲間に合う事で、はじめて何でも忌憚なく語り合う事ができるようになったのです。

読者の皆さんは、この3人が友人になったのは、何が理由だと思いますか?

 

参考文献:正史三国志蜀書諸葛亮伝

 

はじめての三国志では、コメント欄を解放しています。

この記事についての疑問、質問や、私はこう思うという意見があればどしどしコメントをお待ちしています。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:もう見てられない!王朗と諸葛亮の舌戦が学芸会レベル

関連記事:劉備と徐庶との最初の出会いは?夜に隣室から漏れ聞こえてきた会話から始まった?

 

【武勇・知謀を持ち合わせた有能軍師・徐庶】
徐庶特集

 

 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 司馬懿対孔明 【軍師連盟】諸葛孔明の北伐は司馬仲達がいなければ成功していたの?…
  2. 鍾毓(しょういく)の進言が的確すぎる!曹叡や曹爽に撤退の進言をし…
  3. 龐徳が曹操から関羽に乗り換えなかった理由は何?
  4. すぐに使いたくなる!新三国志用語の意味と使い方まとめ13選
  5. 韓信 漢の時代の地方官庁ではディスカッションが盛んだった?
  6. 袁術 匡亭の戦いから転落した袁術、彼はどうして皇帝を名乗ってしまったの…
  7. 韓信と劉邦 超短気な三国志の人物を集めてみました、あなたの友達とどっちが上?…
  8. 劉璋 えっ?劉璋は若い頃かなり気性が荒かった?

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 3000人の配下で孔明の庵を包囲する武闘派な劉備
  2. 張角は歴史の表舞台に登場
  3. 司馬懿
  4. 過労死する諸葛孔明
  5. 蔣琬(しょうえん)
  6. 羊コ 羊祜 魏と晋
  7. 董卓

おすすめ記事

  1. 超短気な三国志の人物を集めてみました、あなたの友達とどっちが上? 韓信と劉邦
  2. 【おんな城主・井伊直虎ネタバレ感想】第42話「長篠に立てる柵」 おんな城主 直虎
  3. 曹操、思い出したくないあの場面を知育パズルにされる(華容道) 赤壁の戦いで敗北する曹操
  4. 【はじめてのセンゴク】毛利家の暗躍と荒木村重の反乱
  5. キングダム最新ネタバレ609話vol2「堯雲vs王賁勝敗を決める5ポイント」 キングダム54巻amazon
  6. 蘇秦(そしん)とはどんな人?秦の圧力を跳ね返す為、六国を結び付けた合従論者 Part.3 はじめての三国志 画像準備中

三國志雑学

  1. 王基に感謝する司馬昭
  2. 怒る陳宮
  3. 五虎大将軍の馬超
  4. 宦官


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 作戦勝ちする陳登
  2. ピストルを乱射する坂本龍馬

おすすめ記事

井伊直弼と直虎の関係性は?直虎は先祖なの? 陳寿(晋) 史書から見る曹操の評価がベタ褒めすぎてやばいってホント? 孔明の罠 曹操敗れる|幾重にも張り巡らされる孔明の罠 赤鎧を身に着けた曹操 【潼関の戦い】二度目の韓遂との会見が曹操の独壇場だったらしい みにおん三国志とはどんなアプリゲーム? 劉禅に降伏を勧める譙周(しょうしゅう) 譙周(しょうしゅう)とはどんな人?劉禅に降伏するのが得策であると説いた政治家 東方明珠って、何者? はじめての三国志 画像準備中 呉起(ごき)とはどんな人?各国を渡り鳥のように移った天才兵法家

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志PR募集陸遜"
PAGE TOP