もし徐庶が軍師として劉備軍に留まっていたら三国志はどうなっていた?


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徐庶

 

三国志演義での徐庶(じょしょ)は、単福と名乗り、当時荊州の新野に駐屯していた劉備軍の軍師役を務めて活躍します。

 

曹仁

 

数でも劉備を上回る戦上手の曹仁(そうじん)、李典(りてん)の陣を破るのです。しかもこのときの曹仁は八門金鎖の陣という名前だけ聞いても凄そうな堅陣を敷いていました。

 

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三国志演義での徐庶の活躍

剣を持って戦う徐庶

 

あたふたする劉備を横目に単福(徐庶)はこの陣の弱点を素早く見抜き、そこに突撃させます。あえなく曹仁の陣は崩れました。読者は徐庶の智謀の深さに驚くとともに、軍師の重要性に気づかされます。

 

3000人の配下で孔明の庵を包囲する武闘派な劉備

 

これは後に三顧の礼で劉備に迎えられることになる諸葛亮孔明登場の布石です。さらなる最強軍師の登場に読者は胸躍り、大きな期待をすることになります。三国志を盛り上げる踏み台のような場面設定です。


諸葛亮孔明の予測と現実

孔明 出師

 

荊州の地で徐庶と諸葛亮孔明は知り合い、仲良くなります。諸葛亮孔明は年配の徐庶の才を認めており、「州刺史か郡太守にはなる器だ」と徐庶の将来を予測します。このときの徐庶はまだ役人として国に仕えてはいません。というより前科があって官吏にはなれない身の上でした。

 

曹操

 

ですから仮に役人になれたら、という夢物語です。やがてあの曹操(そうそう)が権力を握ります。

 

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どうしても徐庶が欲しい曹操

徐庶 曹操 下る 三国志

 

人材コレクターが趣味のようなこの男が徐庶の存在を知って指をくわえているだけのはずがありません。すぐさま食指を伸ばし、仕官させます。無論、徐庶の前科など気にもしません。

 

曹操にヘッドハンティングされる徐庶

 

むしろその生き様を聞き(義のためにかたき討ちをして捕まっていた)感心し、才を確認して用います。

 

北伐する孔明

 

後年、諸葛亮孔明が北伐で魏を攻めたとき、徐庶がどのような役職についているのか知る場面があります。徐庶は右中郎将(光禄勲府に仕える護衛官の長)、御史中丞(上奏文を監査する御史台の長)という官位でした。

 

孔明

 

諸葛亮孔明はあまり重用されていないことに疑問を感じますが、もと犯罪者ということを考えると異例の出世に間違いありません。

 

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正史での徐庶

孔明 正史

 

三国志演義と正史では徐庶の描かれ方が違います。単福とは名乗っていませんし、諸葛亮孔明と同時期に劉備に仕えていて、曹操のもとに移籍したのは劉備が江陵目指して逃げている最中です。母親が曹操軍に捕まったのが原因といわれています。

 

夏侯惇

 

そもそも軍師として曹仁の陣を破った場面も三国志演義のオリジナルです。さらに、徐庶の後を継いだ諸葛亮孔明が、曹仁の次に襲撃してくる夏侯惇(かこうとん)の軍を火攻めで破る「博望坡の戦い」も、実は諸葛亮孔明に劉備が出会う前の話です。

 

二刀流の劉備

 

諸葛亮孔明抜きの状態で、劉備は伏兵をもって夏侯惇を敗走させたわけです。こちらはもしかしたら徐庶の采配だったのかもしれません。

 

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未知数の徐庶の実力

キングダムと三国志

 

要するに徐庶の軍師としての才能はよくわからないのです。三国志演義に描かれる徐庶の智謀が本当だとすれば、立派な軍師になりえます。

 

孔明 龐統 軍師

 

そしてその徐庶がずっと劉備の配下であったとしたら、徐庶+諸葛亮孔明+龐統(ほうとう)という最強レベルの軍師トリオがそろった形になります。諸葛亮孔明と龐統は益州を攻め、徐庶は関羽に従い荊州を守る。理想的な布陣が敷けたのではないでしょうか。

 

はじめてのプロ野球 関羽

 

徐庶は関羽を諫め、呂蒙(りょもう)の計略を看破し、荊州を守り抜いたことでしょう。やがて荊州から関羽が北進し、漢中から劉備の本隊が曹操を攻めます。そうなると南陽郡あたりで曹操本隊と劉備・関羽の合流した大部隊がぶつかり合い、赤壁の戦い以上の激戦が繰り広げられたかもしれません。

 

蜀の皇帝に即位した劉備

 

ここで劉備が勝てば許都の献帝も保護できます。漢皇室は大々的に復興を遂げるわけです。もちろん、「もしも」の話ですが。

 

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三国志ライター ろひもと理穂の独り言

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謎の多い人物、徐庶。その活躍ぶりも歴史の闇の部分で閉ざされています。過大評価しすぎるのも他の活躍した軍師たちに失礼なのかもしれません。シュミレーションゲームでは諸葛亮孔明や周瑜(しゅうゆ)、そして「軍師連盟」の主役である司馬懿(しばい)に匹敵する智謀の持ち主として重宝されるのですが……。

 

はじめてのプロ野球2-01 ろひもと理穂さん

 

実績となると彼らとは随分と違うようです。徐庶は、もしかしたら「有能な文官」に過ぎなかったかもしれません。

 

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コメント

  • コメント (1)

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    • 匿名
    • 2019年 12月 19日

    龐統と法正がもっと長生きだったら


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