ようやく飛信隊の前に姿を現した龐煖、出てきたついでに去亥を瞬殺し飛信隊に被害を出す辺り、ファーストインパクトの馬陽から
変わらない老舗の味です。
ですが、龐煖は変わらずとも飛信隊はあれから、かなり強くなっているハズよもや今回も実力不足で龐煖を取り逃がしましたとはならないでしょう。
さて、一見無敵に見える龐煖には弱点はあるのでしょうか?
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決して無敗ではない龐煖
一見すると無敵に見える龐煖ですが、子細に経歴を見るとそうでもありません。
例えば、摎を斬殺した龐煖は、それを見て逆上した王騎に眉間を斬られてかなりの重傷を負っています。
この事は、龐煖のスイートペインになったようで、その後も猛特訓をして再び王騎の前に出現する事になりましたが、ここでもかなり押されており
最終的には、魏加の矢で隙が出来た王騎を殺してリターンマッチを制しますが当人は納得していないようでした。
その後も、トレーニングをする割には、傷を受ける事はあり、合従軍編の蕞攻防戦では、追いついてきた麃公を屠るものの片腕を折られ、
さらに信と戦って重傷を負わされるなど、龐煖が格下と見下す人間に次々と傷を負わされ、当人も解せない顔をしています。
極めつけは、今回の朱海平原の戦いで再び出没して、秦軍の左翼本陣で大暴れしたものの、大して強くない胡漸に
背後から剣で足を貫かれるという失態を侵しました。
しかし、本来なら相当なトラウマになりそうなこの事態、、龐煖は記憶の底に封印したのか前には出していません。
こうしてみると龐煖は武神を自称している割には、瞬殺できたのは摎と嚙ませ犬の劇辛だけで、後はモブ兵士を盛大に矛でぶっ殺して
雑魚を掃除するしか能がない大味なキャラクターです。
脅威は呆れるほどの体力
ただし、攻撃は大味でもデカイだけあり、その呆れるほどの体力は脅威です。
また防御力もかなりのものであり、背後からの攻撃にも完璧に反応し過去とはいえ、信と羌瘣の二人がかりの攻撃にも完璧に反応していました。
そして、普通の敵ならトドメが刺せているような一撃でも、龐煖にはトドメにならない防御力の高さも問題です。
決まったか!という一撃を龐煖がしのぎ切り、次の一撃でこちらが致命傷を負うこのパターンでやられる事が多いからです。
従って、龐煖との一騎打ちは極めて分が悪い戦い方と言えます。
理想は羌瘣と信がタッグを組んで戦い、龐煖をなるべく振り回す事と飛び道具が使える蒼淡を効果的に使う事です。
とにかく龐煖を疲労させて隙を作らないと体の内部まで刺さる致命的な一撃は生まれないでしょう。
なんだか、このように書くと、RPGのボスキャラ戦ですね。
最後はメンタルの戦い
龐煖の一撃を王騎は軽いと評しました。
いかに強くても自分の為だけに戦っている龐煖と何万人という仲間の消えていった命を背負っている王騎とでは戦う動機の重みが違うというのです。
龐煖は、これを聴いて激しく動揺する事になります。
ひたすらに武を極めようと、おそらく何十年山にこもり、人間関係を断ち彼女も作らず、好きなテレビも見ず、ゲームもやらずに、
ひたすら武神になろうとシコシコ頑張っていた龐煖の人生を全否定したのが王騎だからです。
ひとつの事だけやってても強くはならないぜ。
面倒でも仕事して、飲み会行って、彼女を作って振られたり、振ったりしながら、色々経験しないとな。
ま、引きこもりの童貞野郎には、無理な相談かな?
イケてる成功者、王騎にこう言われて龐煖の気持ちは揺れ動いています。
現状は、信に反応して雄たけびを上げて王騎を忘れたようでも、その内実は信の中にある王騎のオーラに反応しているのであり、
すでに倒した王騎に今でも拘り粘着しているのに等しいのです。
山にこもって人間を虫けらのごとく見下して、ひたすら武を極めるこれが正しいと龐煖が確信を持つには、信を自力で斬殺する事だけ
龐煖に取っても、今回の戦いは自身のレゾンデートル(存在価値)を左右する大きな問題です。
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