漫画という媒体で哲学とか思想を扱われると非常に面倒くさいものです。どうして面倒くさいかというと、何とでも小難しい理屈をひねり出していく事が出来るからです。元々はシンプルに一つの宗派だったキリスト教やイスラム教、仏教が解釈の違いから沢山の宗派に別れたのを見ても、その面倒くささが分かります。それを文字ではなく絵でみせると、もうどうとでも解釈が可能です。
そうそう!最近、面倒くさいと言えばキングダムの求道者ワレブさんの行動をどんな風に予想すればいいかという事です。今回は信と龐煖の決着というか落とし所を探ります。てか、ドンパチしてどっちが強いかでいいじゃん!それがキングダムじゃんねェ?
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この記事の目次
龐煖の落とし所予想4
では、龐煖と信の対決の結末として、何が考えられるかを列記してみます。
①信と龐煖が激突し最終的に龐煖がsatugaiされ自らの誤りを悟る
②なんらかのアクシデントが発生、またもや決着お預け
③信との命懸けの対話の中で龐煖が悟りを得て戦場を去る
④龐煖は信との戦いで己の思想の無益を悟り自殺する
以下では、それぞれの落とし所の詳細について解説します。
予想1龐煖が信にSATUGAIされ誤りを悟る
最近はやたらに吠えまくっているので、龐煖は本能だけで生きているバカかと思っていましたが、キングダム公式ガイドブック覇道列紀では、知力バカではない、指揮力皆無とあるので、少なくとも公式でもバカではないようです。
そればかりか、龐煖を解しないものを「道の何たるかを知らん連中」と蔑む様子を見ると、こいつを理詰めで何とかするのは絶対に無理で、むしろ、そんな事をすれば怒りにガソリンを注ぐだけのヤバイ雰囲気さえ持っています。
そうでなくても、アホである信に龐煖をぐうの音も出ない程に論破する力量など期待できるはずもなく、ここは力任せに斬り合い、負けた方が間違いでしたという単純明快にしてさっぱりしたアメリカンな方法がベストでしょう。
龐煖にしても人は死んだら土に還るだけと、負け犬に一切の憐憫も正当性も認めないので、信にブッタ斬られれば、「あ、俺、無価値な土くれ」と嫌でも納得せざるを得ません。まさか俺の命だけは尊い、見逃せと命乞いする人ではありませんしね。
ただ、この決着方法だと、この数週間の道だの救済だのという李牧さんの哲学的な説明は、全部無意味になってしまうので、まあ、可能性は低いでしょう。
予想2アクシデントが発生決着お預け
朱海平原の戦いが龐煖と求道者設定のお陰でクレスチョンマークで一杯になり、収拾が着かないので、信と龐煖の戦いが外部のアクシデントで強制的にブレイクします。アクシデントには、事欠きません、この紀元前236年には、オフ王が急死していますし、王翦の秘策が炸裂して鄴に食糧が届き、鄴開城で李牧万事休すでの和睦もあり得ます。
キングダムとしても、引っ張るだけ引っ張り、龐煖を三大天として存命させた上で、李牧、司馬尚と組ませて最強カードに出来ます。
しかし、おいおいおーい、またワレブ生き残るのかよ。どんだけ羌瘣の肉体をボロボロにすれば気が済む?どんな自虐マニアなんだ。もう龐煖はスパッと切れよ!次はどんなポンコツエピソードブッコんでも、騙されねえからなナス!とひど過ぎる悪態をつく読者がkawauso以外にも何名か出るでしょうね。
予想3龐煖が悟りを得て戦場を去る
いくら追い詰められても、戦う事を諦めない信の闘争心の中に利己主義ではない、自分が倒してきた人間の為にも戦う利他心を見出した龐煖が、人間は進歩しないと絶望した己の認識を改めて、超人を目指す事を放棄して、恒久平和の使命を信に託します。
このパターンの場合、龐煖は信の戦いを邪魔しなくなるので、仮に趙三大天に留まろうとも二度と戦場には姿を現さない話になります。
この場合、ここ数週の李牧の長い求道者説明が活きる事にはなりますが、どうやって、龐煖を効果的に説得できるのかが鍵になってきます。何故なら信に李斯が説くような法による統治モデルなど説明できるわけがないからです。あまり、あっさりと意思疎通が図れても、今までの龐煖のワカランチーノぶりを散々見ているだけに、急に物分かりがよくなると白けます。
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