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信長が約束を反故にした時、光秀は爆発
織田信長が、明智光秀の心の時限爆弾を押す時・・・。それは、信長が長宗我部元親に約束した四国切り取り次第領地安堵という約束を、一方的に反故にし2カ国返上を命じた、天正10年5月の事です。
長宗我部氏には謀反したとか約束を違えたという事実はないにも拘わらず、信長の都合でそれが覆されたのです。この暴挙は、長宗我部との戦を回避すべく外交努力を重ね、天下静謐に動いてきた光秀の願いをも打ち砕くものでした。
信長の天下布武とは、最近の説では武力により日本を征服するという意味ではなく、天下静謐の事だと考えられています。天下布武とは可能な限り戦を回避し外交交渉で日本から争いを失くし、麒麟を連れてくるという事だったのです。
信長は自らの私利私欲の為、天下布武の旗に泥を塗り、従わないなら長宗我部氏を武力で討伐する構えを見せ、光秀の武士の誇りを傷つけました。亡父、明智光綱は誇りを失ってはもう武士ではないと光秀に教えました。斎藤道三は、上に立つ者が偽りを申せば国は立ちいかぬと利政に絶叫しました。
二人を尊敬する光秀は、天下静謐と明智の誇りを守るため逆臣となっても主君、織田信長を討つ事を決意します。全ては、麒麟をつれてくる本当の支配者が現れる日のためにです。
麒麟がくるウォッチャーkawausoの独り言
麒麟がくるは、近年まれにみる登場人物の心理描写に重点を置いたドラマです。ですので四国問題を巡り、破綻していく光秀と信長の心理的な衝突もそれこそエグい程に重厚に描かれ、実際の本能寺の変の顛末は描かれないか、それこそ、無言劇のようにあっさりと幕が引かれるのではないかと予想します。
近い将来、明智光秀が主人公なのに本能寺の変に重点が置かれない、でも、もっとも明智光秀を描き切ったドラマと言われるのが、2020年の大河ドラマ、麒麟がくるではないかと思うのです。
参考文献:信長家臣明智光秀 平凡社
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