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今日のkawauso23「高尚ディスには手を出すな!」

2020年8月31日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし苛ついている曹操

 

曹操(そうそう)が西暦212年頃に国淵(こくえん)を魏郡太守にする前後に、曹操の政治を批判する投書があった。

しかし、この投書、単純に曹操の悪口を書いたものではなく後漢の科学者張衡(ちょうこう)二京賦(にきょうふ)という長い叙事詩を使い風雅に曹操をディスった。

 

二京賦というのは、ちょっと見ると洛陽と長安の風情を謳っただけに見えるが、見る人が見ると政治批判の内容に見えるという高尚なヤツだった。

 

曹操は自分も詩を読むから、それが政治批判だと分ったんだろう。

とても悔しく思い、どうあっても投書したヤツを知りたいと願った。

 

そこで国淵は、投書の事実を完全に伏せさせたうえで、功曹という許の人事係に命じて

向学心がありそうな3人の若者を推挙させ呼び寄せ、領内で二京賦が読めそうな高名な師匠を探して教わりなさいと命じた。

3人は領内を探し回り、二京賦が分かる学者を探し出した。

曹操に任せられ結果を出す国淵

 

国淵は役人に命じて、学者に文字を書かせて持ってくると投書の文字と一致したので捕えて尋問すると事実関係が判明したそうだ。

その後国淵は九卿(きゅうけい)太僕(たいぼく)に昇進するが、面白いのは、この学者が誰か不明である事。どんな罪に処されたか不明な点だ。

曹操は本当に処罰したのだろうか?

 

前回記事:今日のkawauso22「勝手に姓を変える」

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき