今日のkawauso48「立場が変われば」

2020年10月11日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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呉の孫権

 

孫権や曹丕など、権力者の2代目、3代目にはお金に困る逸話が残る。

王や皇帝でもない1ボンボンの遊びなど、国を抑えている権力者からすれば微々たるものだろうけど、今後を考えて倹約を身に着けさせようと無駄遣いを許さなかったのだろう。呉は公金管理が緩いのか、若い孫権は、そのちょろまかしを部下に求めた。

 

以下は正史三国志呂範伝

呂範

 

呂範に孫策が会計を任せた事があった。

孫権は、そのころまだ年が若く、密かに呂範の元に来て金をせびったが、

呂範は必ず孫策に上奏して許可を求め、自分の判断で与えたりしなかった。

孫策の財布の紐は固く、孫権は呂範を恨みに思った。

孫権が陽羨県の長を務めた時、公金をいささか私用に使う事があった。

孫策が会計を監査する事があると、功曹の周谷は、いつも帳簿に書き加えをして

孫権が問責を免れるようにした。

孫権は周谷の行動を有難く思ったが、果たして自分が国を統治するようになると

呂範は忠誠な人物だとして重用したが、周谷は信用に値しないとして取り立てようとはしなかった。

 

内容に納得がいかないkawauso様

 

いささかじゃねーよ(笑)

自分の事は棚に上げ感が強いが、立場が変わればという教訓である。

孫権も自分が国君になり、はじめて私的な忠義と国家への忠義が違うという事に気が付いたのだ。

周谷の行動は、孫権の為に見せつつ、結局佞臣の行動と変わる所はない。

 

前回記事:今日のkawauso47「凌統に匹敵する逸材」

 

三国志平話

 

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき