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三国志の面白さのポイント:そこに面白さを見出す
圧倒的な状況をひっくり返すというのは「ドラマ」です。もっと言えば「ロマン」でもあります。
三国志演義で見ていけば、圧倒的な敵に対して戦わざるを得ない状況、そこで多くの武将たちが知恵と武勇を奮い、盤上をひっくり返す……胸が躍るシーンとなります。そういう面もあって、これらの戦は良く描写されていると思います(官渡の戦いは諸事情からかそこまで描写されていませんが……)
なので個人的ではありますが、三国志の面白さのポイントの一つとして、この「圧倒的な状況をひっくり返した戦い」があると主張したいと思います。この一面もあったからこそ、三国志はこれほどに後世で人気になったのではないでしょうか。
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三国志の面白さのポイント:「判官贔屓」
さてちょっと触れたいのが判官贔屓について。日本では古来から人々の思考の中に「判官贔屓」があったとも言われます。これは簡単にいうと「弱い立場の人、弱者に心を寄せて考えてしまう」ことですね。
例えば三国志演義では赤壁の戦いでは、強大な曹操に立ち向かう呉と劉備に、
しかし次の合肥の戦いでは逆に強大になった呉ではなく、寡兵による圧倒的な状況を覆していく張遼の戦いに心を寄せた人も多いのではないでしょうか?
ふと、だから三国志は日本でも深く受け入れられたのではないかなぁ、なんて考えた筆者でした。
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三国志ライター センのひとりごと
圧倒的な兵力で、圧倒的な強さで、数少なく弱い兵士たちを切り捨てていくのもまた、爽快はあるでしょう。ただしそれは別の言い方をすればただの「蹂躙」でしかありません。
だからこそ人々はその状況を覆す人々を「英雄」と呼び、好ましく思うのではないでしょうか。そしてそんな英雄が数多く生まれる三国志はただひたすらに、魅力的なのではないですかね?
ちゃぷり。
参考文献:筆者の脳内
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