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魏延は羅貫中の被害者か否か?でも割と優遇措置とされている理由

2021年12月15日


 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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三国志演義になると魏延は?

蜀の魏延

 

これが三国志演義になると、様々な伏線が巡らされます。そもそも魏延はかなり早くから劉備を慕っていた、劉備に降伏したら「こいつ頭が出っ張ってます!」と諸葛亮に言われて処刑されそうになる、何かある度に劉備が庇う。

 

孔明を持ち上げる魏延

 

それも劉備の生前のことで、劉備亡き後は「何かあったら殺しておくべき」と諸葛亮に酷使(南蛮編)されるけど命は狙われていると悲惨な有様。つまり見ていると「これは……割と裏切っても仕方ないのでは?」という描写が加えられているのです。

 

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北伐の真実に迫る

北伐

 

 

 

割と優遇措置?

魏延と孔明

 

諸葛亮が信頼して任せようとしているのに数々の問題行動を起こす、命令に従わない、山に登るなどを行っていれば魏延の反逆はただの反逆であり、もっと問題のある人物だとしか判断されなかったことでしょう。

 

蜀の魏延

 

しかしその最期の行動までに心身の理由を丁寧に描かれている分、個人的には魏延はまだ優遇措置を取られていると思います。この理由に、恐らく魏延が正史でも分かるように「劉備に対して忠義の人物」であったことが影響しているのではないかと思いました。事実、三国志演義は蜀、主に劉備と諸葛亮を主人公格として描いています。

 

魏延

 

そんな劉備に忠義を捧げた人物が、諸葛亮になった瞬間に離反するのはそれ相応の理由が必要……結果として、きちんと人物像が描かれているのだと思います。なので筆者的には三国志演義は魏延についてはまだ優しい扱いだと思うのですが、どうでしょうか?

 

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三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

更に個人的なことを話しますと、最期まで丁寧に書かれている魏延よりも、もしかして馬良(ばりょう)の方が扱いがよろしくないのでは?と思います。生き残った!歴史が変わった!と思わせてのあの死に様ですからね……羅漢中先生、もう少しどうにかできなかったのでしょうか?

 

三国志を楽しく語るライターセン様

 

と、色々申し上げましたが三国志演義と正史三国志の違い、変化はやはり面白いですね。今回は魏延について話してみましたが、他にも色々な武将たちに注目して見たいと思います!

 

センさんが三国志沼にドボン a

 

どぼーん!

 

参考文献:蜀書魏延伝

 

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魏延特集

 

 

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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