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馬良(ばりょう)って何した人だっけ?意外な馬良の役割と任務に迫る!

馬良と孔明




馬良って何した人だっけ01 馬良

 

馬氏の五常、白眉最も良しとされ、荊州の名士とされる馬良季常(ばりょう・きじょう)

しかし、そんな馬良が具体的に何をしたか?を即答出来る人はいるでしょうか?

 

馬謖とkawauso

 

「あれでしょ?ハイキング野郎の兄貴」もう!それは能力ではなく家柄です。

そこで今回は、知名度はあるのに、何をやった人かイマイチ分らない、

そんな馬良について解説してみましょう。

 

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荊州の名士ながら弟の馬謖と子の馬乗の3人しか事蹟が分らない謎な人

基礎知識 馬謖03

 

陳寿三国志では、荊州の名士で、優秀な馬氏の五人兄弟の中でも

「白眉」と巷で噂されたとしながら、実は馬氏の事は、弟の馬謖(ばしょく)

子の馬乗(ばじょう)の事以外、蜀志馬良伝には出てません。

 

父の名も祖父の名も出なければ、裴松之(はいしょうし)の補則も無く、

間の三人の兄弟の事さえ分らないのです。

同じように荊州襄陽の名士の龐統(ほうとう)が、先祖から

親戚まで辿れるのに比較すると対照的であるとさえ言えます。

 

 

本当なら、荊州のどこどこの名士と縁組して、誰々と親戚とか、

そういう事が書かれるんですが、それもありません。

こうなると、本当に馬氏は名士だったの?と疑いたくなります。

 

関連記事:登山家・馬謖の山登りにはちゃんと意味があった!

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赤壁の戦い以後、劉備の配下になる

劉備

 

馬良は、赤壁の戦い以後、劉備(りゅうび)が南郡を支配すると

スカウトされて仕え従事(じゅうじ)になります。

 

これには、様々な事情が考えられます、まず、劉備が南郡を取って

翌年には荊州南郡の潜在的な君主と言うべき、劉表(りゅうひょう)の長男、

劉琦(りゅうき)があっさり病死しており、劉備は推戴されて

州牧(しゅうぼく)になっていますが、あくまでも他所者です。

 

なので、南郡の民衆の動揺を小さくする為に

名士の馬良の力が必要だったとも推測できます。

 

龐統と的盧

 

西暦212年、劉備が入蜀して龐統(ほうとう)が戦死する事態になると、

諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)も出撃していき、

馬良は関羽(かんう)や弟、馬謖と共に荊州に残りました。

 

劉備としては、留守中の荊州に変事が起きないように、

要石として馬良が必要だったのでしょう。

裏を返せば、馬良の価値は、個人の能力より名士パワーだったと言えます。

 

関連記事:三国時代の故事成語『白眉』と『泣いて馬謖を斬る』

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孔明の大活躍に無内容で華美な手紙を書く馬良

馬良、孔明

 

そんな馬良は、孔明とは義兄弟か、或いは血縁があったか知りませんが、

益州で連戦連勝の孔明を尊兄と敬称して手紙を出しています。

それが、美辞麗句を連ねつつ、内容がまるでないので紹介しましょう。

 

聞けば、すでに雒(らく)城は抜かれたとの事、まさに天の助けです。

尊兄は、機運に応じて世の中を助け、偉大な事業に従事して、

国を光輝かせ、その瑞兆は、いたる所に現れています。

 

臨機応変に、その智彗を働かせ、裁かねばならない時は、

常に明察な結論を出し、必要な時に必要な才を用いるので、

その才配は、ことごとく的中するのだと言えましょう。

 

仁徳を高く掲げて、邁進すれば、崇高な音色が邪淫な音色を

うち砕き、伯牙(はくが)、師曠(しこう)のような名手が

管弦を調律するようなもので音楽の名手でなくても、

思わず手を打たずにはいられましょうか?

 

どうでしょう、孔明を高々と持ちあげつつ、戦いの内実には、

一切触れていない、全く無内容な見事な手紙です。

しかし、下手に作戦面に触れて、要らぬ反感を買うよりは、

こういう、あたりさわりのない手紙を書けるのも一種の才能なのでしょう。

戦争が終わると、劉備は馬良を益州に呼んで左将軍掾(えん)にします。

 

関連記事:諸葛亮孔明の愛に溢れた手紙に感動!歴史に残るほどの親バカぶりに思わずホッコリ笑顔になれる!【誡子書】

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馬良、呉の孫権への手紙でも無内容な華麗さを発揮

馬良って何した人だっけ02 馬良

 

その後、馬良は、劉備の使いで呉に赴く事になりますが、

孔明の下を尋ねて、孫権(そんけん)への紹介文を書いてくれるように頼みます。

しかし、馬良のあたりさわりの無い手紙を書ける才能を知る孔明は、

「君が試しに文章を書いてみよ」と促しました。

そうして、馬良が劉備の立場で書いたのが以下の内容です。

 

私は、掾の馬良を遣わして、よしみを通じ友好を継続させ

昆吾(こんご)、豕韋(しい)の勲功を紹(つ)がせようとしています。

この馬良は、吉士として荊楚(けいそ)に名を留め、一時の華やかさは少ないですが、

一度やり遂げると決めれば必ず成す着実な男です。

願わくば、心を降ろして容れられ、国命を奉じたものを労って頂きたい

 

文中の昆吾、豕韋というのは、殷王朝の覇者の名前です。

それくらい、末永く友好を深めたいという意味でしょうか?

あと、吉士というのは、外交に携わる一族を言うようです。

 

それから、文章では分りやすくして省きましたが、

「一時の華やかさは少ないですが、一度やり遂げると

決めれば必ず成す着実な男です」とは、原文では、

「造次の華は少なくありますが、克終の美があります」とあります。

 

益州で奮戦する孔明に送った手紙同様に、内容はあまりなく、

ただ美辞麗句で飾った外交儀礼文である事が分ります。

完璧な内容なので、おそらく孔明は手紙を添削したりせず、

馬良は、自分で草稿した手紙を持って呉に行き孫権は重んじました。

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

このように、無内容でありながらあたりさわりのない、

華麗な手紙を書く馬良は、軍師というより、家柄を活かした外交の使者として活躍します。

 

沙摩柯

 

劉備が帝位に就くと、夷陵(いりょう)の戦いで五溪(ごけい)の蛮夷(ばんい)

いわゆる武夷(ぶい)蛮の沙摩柯(しゃまか)に会いに行き、

彼らに蜀の爵位をばら撒いて蜀軍に味方させた事も有名です。

 

見栄えがよく、教養満載の馬良は、人知れず中華へのコンプレックスを

持っている武夷蛮には、眩しかったでしょうし、まさしく、

名士、馬良にはうってつけの仕事だったのです。

 

つまり、馬良とは、その家柄の良さと教養、そして、言葉尻を

取られず気にも障らない無内容で華麗な手紙を書ける男として、

重用されたという事になりますね。

 

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kawauso

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三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

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