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殺ったもんはしょうがねェ逃げよう
さて理由はどうあれ善悪の方向はどこにあれ、魯達は人を殺してしまいました。このままだと当然ながら捕まります。取り調べの後に、沙汰が下されることでしょうが……後に「智深」と呼ばれる深く聡い魯達、ここでも流石の判断力。
「好、逃げよう!」
逃亡するなら早い方がいいもんね!
主人公(の一人)が悪人とはいえ人をうっかり殺害してしまい逃亡、物語の始まりを感じつつ、その後はまたいずれ……。
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激動の時代を生きた先人たちから学ぶ『ビジネス三国志』
魯達が逃げたのは公正な裁判が期待できないから
最後は逃亡となりましたが、実はこれにも色々と理由があります。当時、もはや当然のように取り調べや沙汰待ち状態では相手に「賄賂」を渡すことが常とされていました。この賄賂をどれだけ渡せたか、で、取り調べの時の待遇が変わり、勾留状態でも扱いが違ってきたと言われています。
そして魯達はそんな賄賂を渡せるほど資金がないので……その事を考えて逃走した、ということです。決して考えもなく逃走した訳ではありません、あしからず。
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三国志ライター センのひとりごと
さてさて魯智深のお話、まだ彼が魯智深となる前の話だけで終わってしまいましたが、もちろん、花和尚とってからの活躍、友情はまだまだこれからのお話です。この後はどうなるどうする?
魯達は無事に出家できるのか?
金親子は無事に逃げおおせたのか?
花和尚と呼ばれた魯智深の最期とは?
よろしければ後編もどうぞご覧下さいませ。
ちゃぽーん。
参考文献:水滸伝
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