水滸伝の暴れ坊主魯智深は魔王なのに仏になって昇天するってホント?

2022年9月15日


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魯智深

 

花和尚、と言えば魯智深(ろちしん)。魯智深もまた、他の108星同様、数奇な運命を経て梁山泊(りょうざんぱく)入りする好漢の一人です。

 

しかし魯智深は不思議なことに、その最後の演出は正に僧として、つまり和尚として最高の境地に至っているということ。数奇な運命を経て、数奇な最期に終わった者たちの中でも、一風変わった最期を迎える魯智深。

 

今回はそんな魯智深の最期に注目してみたいと思います。

 

 

人助けをして悪党を殺めてしまう魯智深

魯智深(水滸伝)

 

さてまずは魯智深が魯智深になるまでのお話を。

 

魯智深は嘗ては魯達(ろたつ)と言い、とある町でお役人をしていました。そこで後に同じく梁山泊入りする史進(ししん)と出会い、酒盛りをしていると泣いている金親子に出会います。

 

史進(水滸伝)

 

親子の不遇な身の上を聞き、同情した彼は路銀を渡した上で逃がしてやりますが、その際に追手の足止めをして相手をうっかり殺害してしまいます。ここでお尋ね者逃亡生活が始まります。

 

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逮捕されない為に出家してみる魯智深

魯智深

 

逃亡した先で、金親子と再会します。親子は現在では裕福で穏やかに、幸せに暮らしており、嘗ての恩返しをしてくれます。この時にお尋ね者の追手から逃れるためにも、出家を進められます。

 

そうして入った山で師、智真師匠(ちしんししょう)と出会い、気に入られた魯達は文字を一文字貰って、魯智深、と名前を改めました。花和尚、魯智深の誕生です。

 

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酒を飲んで大暴れし別寺に飛ばされる魯智深

魯智深

 

しかし荒っぽい性格と酒好きな性格は治らず、二度も禁酒を破り、大暴れし、智真師匠も庇いきれず、別の寺に追放処分となります。

 

この際に智真師匠は最後に、魯智深へ

「夏に逢って擒にし (ろう)に遭って執う 潮を聴いて円し 信を見て寂す」

という「()」を授けます。

 

これは僧が悟りの境地を韻文(いんぶん)で述べたものであり、これからの魯智深の未来を見通したものでした。しかしそれが魯智深に分かるのは、かなり後になってのことです。

 

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敵の大将方臘を生け捕る手柄を立てる魯智深

方臘(水滸伝)

 

さてさて魯智深はそれから、林冲(りんちゅう)と義兄弟になったり、山賊になったり、遂に梁山泊入りしたり、北に南に錫杖(しゃくじょう)片手に大暴れ。

 

そして運命の江南の方臘(ほうろう)討伐に参加。ここでも魯智深は敵将の「侯成(かこうせい)」「方臘」を捕えて大功を挙げました。

 

 

その夜、泊まったお寺で夜に大きな音が。

敵襲かと騒ぐ魯智深に、寺の僧が答えます。

「あれは「潮信」と呼ばれるものです」

 

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両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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