人助けをしただけでお尋ね者に?水滸伝、花和尚・魯智深のお話(前編)

2022年6月30日


 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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殺ったもんはしょうがねェ逃げよう

魯智深、林冲(水滸伝)

 

さて理由はどうあれ善悪の方向はどこにあれ、魯達は人を殺してしまいました。このままだと当然ながら捕まります。取り調べの後に、沙汰が下されることでしょうが……後に「智深」と呼ばれる深く聡い魯達、ここでも流石の判断力。

 

「好、逃げよう!」

逃亡するなら早い方がいいもんね!

主人公(の一人)が悪人とはいえ人をうっかり殺害してしまい逃亡、物語の始まりを感じつつ、その後はまたいずれ……。

 

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激動の時代を生きた先人たちから学ぶ『ビジネス三国志

ビジネス三国志

 

 

魯達が逃げたのは公正な裁判が期待できないから

蔡京(水滸伝)

 

最後は逃亡となりましたが、実はこれにも色々と理由があります。当時、もはや当然のように取り調べや沙汰待ち状態では相手に「賄賂」を渡すことが常とされていました。この賄賂をどれだけ渡せたか、で、取り調べの時の待遇が変わり、勾留状態でも扱いが違ってきたと言われています。

 

まだ漢王朝で消耗しているの? お金と札

 

そして魯達はそんな賄賂を渡せるほど資金がないので……その事を考えて逃走した、ということです。決して考えもなく逃走した訳ではありません、あしからず。

 

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三国志平話

 

 

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

さてさて魯智深のお話、まだ彼が魯智深となる前の話だけで終わってしまいましたが、もちろん、花和尚とってからの活躍、友情はまだまだこれからのお話です。この後はどうなるどうする?

 

魯達は無事に出家できるのか?

金親子は無事に逃げおおせたのか?

花和尚と呼ばれた魯智深の最期とは?

 

よろしければ後編もどうぞご覧下さいませ。

センさんのとぷんver1

 

ちゃぽーん。

 

参考文献:水滸伝

 

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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