むかーしむかしのそのまた昔。一つの仙石が産んだ卵、そこから孵ったのはあの孫悟空。彼は叡智と勇気で猿たちの王となり、そうして仙人様から多くの仙術を学びました。ですが驕り高ぶった孫悟空は破門され、国に帰ります。
そこで外敵に対抗すべく軍団を作り上げ、ついでとばかりに奪った武器防具で超武装。鬼に金棒と上手な使い方まで与えてしまったかのような孫悟空、彼に忍び寄る敵とは?
孫悟空だけの西遊記ストーリー部分、後編になります。
この記事の目次
閻魔から閻魔帳を奪い寿命が無限に
なんと、悟空は寿命が尽きたので魂が冥府に連れていかれてしまったのでした。だけど悟空はそんなはずはあるもんか!と冥府役人に抗議!閻魔帳にある寿命を塗り潰して、ついでに仲間の寿命も塗り潰し!
冥府十王たちもボコボコにされて許して下さいもう帰って下さいとなり、意気揚々と帰還してきたのです。もはや寿命すらも敵ではなくなった孫悟空、彼の活躍はこれからだ!(それはそう)
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天界から逃げ戻り斉天大聖と自称する
ここでやっと悟空のヤバさに気付いた天界。そこでまずは懐柔策として、悟空に役職を与えて悦ばせます。
この時に与えた役職が弼馬温という、馬の世話係でした。ただしこの役職は悟空の期待に反して身分が低い役職と知った悟空。すぐさまそのお役目を放り出して逃走。そして地上に戻った彼は「斉天大聖」、自らを「天にも等しい大聖人」と名乗ってしまうのでした。
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天界で暴れ回り地上に逃亡
天帝様はこれに封神演義でも名前が出てくる??太子やら恵岸行者やら托塔李天王やらのそうそうたる討伐軍を差し向けるも、彼らでも斉天大聖はどうにもならず。
という訳で新しい官職として「斉天大聖」が認められ、暇な悟空には蟠桃園の管理が任さられました。が、悟空はこの蟠桃園の熟した仙桃を食い尽くし、用意された宴会のご馳走も食べつくし、果てには太上老君の金丹まで頂いて、ご馳走様、とばかりに逃走したのでした。
こいつあ天帝様もガッデムというもんです。
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72人の魔王を率いて天界とハルマゲドンを開始
さあ悟空が率いる妖怪たちと、天界のそうそうたるメンバー大集合しての戦いの始まりです。天界側は悟空以外は捕らえるものの、やはり悟空が強すぎて話にならない。
そこで恵岸行者の師、観世音菩薩様の推薦で二郎真君投入。二郎真君と梅山六兄弟は悟空を追い詰め、止めに太上老君の投擲で何とか悟空を捕まえることに成功しました。
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