日本最大の説話集「今昔物語」に呉王孫権が登場している!どんな内容なの?

2022年9月10日


 

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「今昔物語」に呉王・孫権が登場している

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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意外と延長を認める孫権

孫権と三国アヒル

 

意外に気長な孫権は七日の延長を認めますがさらに七日頑張っても舎利は出ませんでした。

 

孫権「おい!さすがにドバッと舎利でたろ?」三蔵「まだ出ません、すみませんが、もう七日下さい」

 

孫権「しょうがねえな…、これが最期だぞ」

 

孫権は悠長に三度目の延長を認めました。

 

そして、康僧会三蔵が誠心誠意祈る事、六日目、瑠璃色の壺の中に大きな舎利が出現します。

 

三蔵「呉王様!出ました舎利が出ましたよ」孫権「マジで!てっきり大嘘つきだと思っていたのに」しかし、疑り深い孫権は、丸く光り輝く舎利を簡単に信じません。

 

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科学者的な思考をする孫権

後継者争いで悩む孫権

 

孫権「え~?これ、お前が俺達の監視の目を盗んでどこからか持って来たんちゃうん?どうやって、これが釈迦仏の舎利って証明するよ?」

 

孫権、3世紀の人間なのに現代人みたいなサイエンスぶりです。それに対し三蔵は「舎利はオリハルコンより硬いので、焼いても叩いても傷もつきません」と断言

 

孫権は、じゃあ確かめようと、舎利を瑠璃の壺から取り出し鉄の台座の上に置き怪力の人を呼んでハンマーで全力でブッ叩きますが台座とハンマーが窪んだだけで舎利は少しも傷つきません。

 

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呉の国に仏法が広まった理由

遅れて来た孫権 英雄

 

孫権は恐れ入って土下座し「これは本物の仏舎利だ、度々疑った私は愚かであった。今後は毎日欠かさずに拝むとしよう。どこに置けばよいだろう」と現金な事を言い出しました。

 

すると三蔵は「寺を建て、そこに舎利を安置してください」とアドバイス孫権は三蔵の言う通り、西暦247年、建初寺を建立しました。呉の国に仏法が広まったのは、ここからであるそうです。

 

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三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

このように今昔物語には、孫権が登場する話があるのです。とっても意外ですね。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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