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貂蝉のキャラクターは蝉と貂の2種類の生き物のイメージから誕生した?

2022年9月21日


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貂蝉

 

中国四大美女の一人、その名こそ貂蝉(ちょうせん)三国志演義(さんごくしえんぎ)では女性の身でありながら、その身をもって暴虐の董卓(とうたく)と、万夫不当(ばんぷふとう)の豪傑・呂布(りょふ)の間を裂いて見せた美女。

 

悪女なのか、賢女なのか、はたまた悲劇の女性かは見る人によって分かれるところですが、今回はこの貂蝉……だけでなく、その名前の冠に付いてお話をしたいと思います。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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王允の養女として董卓と呂布の仲を裂く貂蝉

新解釈・三國志 貂蝉が挑発的に踊る

 

さてまずは貂蝉についてちょっとおさらいを。貂蝉は三国志演義に出てくる美女で、(かん)の忠臣、王允(おういん)の養女です。

 

王允

 

元々は孤児であった貂蝉は、王允に引き取られ、実の娘のように可愛がられて育ちました。成長するにつれて美しく育った貂蝉ですが、その義父である王允は最近ひどく沈んでいます。

 

当時は暴虐の徒、董卓がやりたい放題をやっている時、しかしその董卓には常に猛将・呂布の陰があって迂闊に動けない……そこで貂蝉は、その美しさで以て董卓と呂布の間を裂くのです。

 

王允とは何者?

王允と呂布
呂布の出身地は五原郡!呂布と同郷出身である王允とは何者?

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呂布

 

 

非実在系女子の貂蝉

王允と呂布

 

しかしこの貂蝉、三国志演義の登場人物であり、実在しない人物です。

 

ですがモデルとなった人物はいるとされ、正史三国志(せいしさんごくし)、呂布伝にて

「呂布は董卓のお気に入りの侍女と密通していた」

「いつか露見するんじゃないかと冷や冷やしていた」

「その董卓から武器を投げつけられ、呂布は董卓を殺そうと決め、王允はそれを利用した」……という風に記されています。

 

司馬朗と董卓

 

この侍女のイメージを膨らませて、貂蝉という女性ができたと言われていますね。

 

非実在美女だった貂蝉

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if三国志

 

 

貂蝉の名前の由来は冠だった

貂蝉

 

さてさてここでちょっと別のお話を。天下の美女、貂蝉ですが、この名前はどこから生まれたのでしょうか?

 

既に三国志に慣れ親しんでいると「貂蝉」=「とっても美女」というイメージができますが、不思議な字面でもありますよね。そして今回紹介したいのが、その貂蝉という名前の冠。貂蝉冠と言う名前の冠です。

 

そのものズバリ!みたいな冠ですが、これは一体どういうものでしょうか?

 

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実は荀彧も被っていた貂蝉冠

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さて唐代(とうだい)に書かれた書物に、初学記(しょがくき)があります。この初学記にて、こう記されています。

 

「侍中は武弁大冠(ぶべんたいかん)、別名、惠文冠(けいぶんかん)を冠する。金の王當を加え、蝉をつけて文様とし、貂尾を飾りとし、これを貂蝉と呼ぶ」

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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