[将軍進化論]楊端和、女性最強の将軍!その今後を探る!

2023年9月23日


 

 

個性豊かな登場人物が魅力のキングダムにおいて、一際異彩を放っているのが「山界の死」と恐れられる楊端和(ようたんわ)です。美しくも気高く、それでいて屈強な男たちを従えながら自らも前線で戦うという、キングダムでは最強クラスの武将といえます。秦国軍(しんこくぐん)として(ちょう)との対決に参戦していますが、楊端和(ようたんわ)が今後どのようにして活躍していくのか考察してみましょう。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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趙や犬戎族との対決で傷を負っているためしばらく休むか?

 

キングダムの佳境(かきょう
)
ともいえる李牧(りぼく)との直接対決が始まった鄴攻(ぎょうこう)略編。ここで秦軍の将軍として王翦(おうせん)桓齮(かんき)らと参戦しますが、楊端和は一軍を率いて李牧軍の副将といえる舜水樹と戦います。ここでもバジオウらと無双の強さを披露して敵軍を怯ませますが、趙と手を組んだ犬戎族(けんじゅうぞく)の追撃を喰らい、重傷を負います。史実ではこの鄴攻略戦で一度秦軍は退却しており、6~7年を経て再度趙を攻めて滅ぼしています。このことからも鄴攻略編では王翦(おうせん)李牧(りぼく)と接戦を演じている間に秦軍が鄴を陥落させて、一度退却するのではないかと考えられます。

 

楊端和は山の民たちが多く死傷したのを受けて、再起を図るために山界に戻って英気を養い、一旦リセットされてまた李牧との対決に戻ってくるのではないでしょうか。バジオウやシュンメンが傷を負い、メラ族のカタリを失って戦力は大きくダウンしたといってもいいでしょう。いくら山の民が強いとはいえ、犬戎族の力も相当だったのでここから李牧の趙軍と対決する余力は残ってないと考えられます。

 

 

 

死傷者が多く、山の民の反発があるかも

 

キングダムでは山の民は秦よりも北や西側に存在していたとされ、史実上の(きょう)月氏(げっし)がモデルになっているでしょう。戦国時代最強といわれた秦ですが、ライバルの()()、趙とばかり戦っているわけではなく、周辺民族とのいざこざが絶えなかったといわれています。

 

祁山、街亭

 

山の民は複数の部族から成り立ち、シュンメンの鳥牙族、ダントのフィゴ族、カタリやキタリのメラ族など多くの部族が集結しています。これらの部族はそれぞれ独立して存在し、各部族長が普段はトップに君臨しています。アメリカ合衆国でいうところの州と知事にあたり、楊端和(ようたんわ)はぞれぞれの部族をまとめあげてけん引しているので、いうなればアメリカ合衆国の大統領という立場にあたります。とはいえ、各部族からすれば、大切な仲間や家族が秦に協力したおかげで多数の死傷者を出したことを簡単に許すとはいえません。アメリカ合衆国大統領も州ごとに口出しはできないように、実力者の楊端和であっても各部族が反乱を興せば、再度戦いに挑まなくてはならないでしょう。楊端和を守るバジオウは山の民でもトップクラスの実力ですが、楊端和はバジオウすらも遥かに凌ぐ武術の達人ですので、反乱が起きたとしても軽く制圧しそうな気もします。

 

 

政の中華統一に貢献するので趙との戦いは最後まで付き合う

 

史実では楊端和は趙との戦いに最後まで従軍しているようなので、キングダムでも山の民の力が必要になるでしょう。ただ、楊端和は李牧と直接戦う理由がありません。政に協力する過程で李牧と戦う羽目になったといったほうがいいでしょう。しかし、楊端和には許せない人物が趙にいます。それは李牧の腹心である舜水樹です。彼は楊端和の眼前で山の民の遺体を馬で引きずり、さらに槍で突くという残酷な所業を冷酷にやってのけます。これには楊端和も怒りを隠さず「しっかり顔を覚えたぞ」と言い放っているとおり、楊端和は必ず自らの手で舜水樹(しゅんすいじゅ)を討ち取るはずです。舜水樹(しゅんすいじゅ)の方は一度李牧と合流するかもしれませんが、今回の遠征軍では死なないのではないでしょうか。今の楊端和のモチベーションは舜水樹への報復といっても過言ではありません。

 

 

趙以降の楊端和の活躍は今後ないかも

 

問題は趙との対決が終わった後ですね。主人公信にとって最大の恩師である王騎(おうき)を倒した李牧と龐煖(ほうけん)は、最大の強敵となりますので、両者を倒すころにはキングダムも今後80巻くらいは到達しているのかもしれません。そうなると連載的にもはや一旦終了となる恐れも出てきそうです。ちょうど楊端和も趙を滅ぼすあたりから史実では姿を見せなくなるので、李牧を倒したあとは山に戻って政や信を見守っているのかもしれません。その代り(えん)の滅亡に史実では李信(りしん)(信のモデル)が活躍するので、燕国経由で暗殺者の荊軻(けいか)など新しいキャラクターが登場することでしょう。

 

春秋戦国時代ライター ソーシーの独り言

ライター ソーシー f

 

キングダムでは圧倒的存在感で大活躍を見せる楊端和ですが、史実ではあまり有名な存在ではなく、王翦・桓齮・羌瘣(きょうかい)たちと趙を攻めたてたとしか資料がありません。キングダム上ではこの4人が同じ戦場に集まれば、信はいらないのではないかと思ってしまいます。恐らく史実同様に趙との戦いがピークに描かれ、もしかしたらその後は登場しないという可能性もあるかもしれませんね。

 

 

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日本史・世界史にとらわれず多くの歴史本を熟読。 ギリシャ神話や古代ローマから近代史まで歴史全般を好む。 中国史の三国志や史記は漫画・小説ともに愛読。 我が子に嫌がられるまで歴史の話をすることが多い。 好きな歴史人物: 柳生十兵衛、織田信長、呂蒙 何か一言: 読んでいただき、ありがとうございます!

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