
『キングダム』第886話を振り返り、作中で描かれた展開や人物の判断、その意味をレビュー・考察します。
この記事には『キングダム』最新話である第886話の内容が含まれています。単行本派の方や、まだ最新話を読んでいない方はご注意ください。
『キングダム』第886話「囮の軍勢」を読んだ。今週も衝撃だった。原先生、やってくれるな。
蒙恬は信と羌瘣を連れて楽華本軍へ帰り着いた。ただ、河了貂は囮の側に残ったままで、趙忽軍からは「追っていた敵は殲滅した」との報告が届く。最後の大ゴマには、雨の中に横たわる河了貂が描かれている。顔は見えない。生きているのか、死んだのか、今週の時点では決まっていない。
今週のネタバレ考察は、あらすじを追ったうえで、河了貂の囮軍勢が何をしていたのかを見る。んで、最後に「河了貂は本当に死んだのか」という話までする。それでは、兄弟たちよ、今週もキングダムがきたぁぁぁぁぁ!!!
この記事の目次
キングダム最新話886話の結論を3行で!
- 蒙恬・信・羌瘣は包囲を抜け、楽華本軍と合流した。楽華の兵の一部と、飛信隊軍師の河了貂は、将を逃がすため囮に残った
- 河了貂は趙忽軍の追撃を受けながら、百騎ずつ兵を左右の森へ逃がした。中央に残る河了貂の部隊が「本当の囮」になっていく
- 趙側のカイネに「追っていた敵は殲滅した」との報告が届く。雨の中に横たわる河了貂が描かれるが、顔は描かれず、生死は明かされていない
サブタイトルの「囮の軍勢」は、二つの軍勢を指している。蒙恬を逃がした楽華の兵と、信を逃がした河了貂の兵だ。脱出に成功した三人の裏側で、誰が残ったのかを見せる回だった。
キングダム886話ネタバレ|前半のあらすじ:蒙恬が信と羌瘣を連れて楽華本軍へ帰還
楽華軍の本軍は、飛信隊を救いに行ったまま戻らない蒙恬を捜していた。趙軍の後を追ってはいたが、敵の数が多すぎる。包囲も厚い。助け出すのは難しいのではないか。兵たちの中には、そう考える者もいた。そこへ左の方角から騎馬の一団が近づく。敵襲かと身構えた兵の前に現れたのは、蒙恬だった。しかも一団の中には、信と羌瘣の姿もある。歓声が上がり、楽華軍は足を止める。羌瘣軍の本隊も、楽華ほどではないが兵を残しており、後ろから追いついてくる見込みだという。散り散りになっていた秦軍が、少しずつ寄り集まってくる。
捜しに出た側が、先に見つけてもらった形だ。デパートの迷子放送で、迷子のほうが先に案内所に着いている。あの拍子抜けに近い。ところが、楽華の兵が一緒に脱出した後続について尋ねたところで、空気が変わる。
蒙恬が答えた。騎馬で抜けられたのは、ここにいる者だけだ。歩兵は、いくつかの小隊が後から着くかもしれないが、大部分は一緒にいない。理由は蒙恬が話した。残った兵たちは、将と将校を逃がすために、自分から囮となって敵の前に残ったのだ。楽華の兵たちは言葉を失う。蒙恬が帰ってきた裏で、多くの兵がわざと敵の目を引きつけていた。そして蒙恬は、もっとつらい立場にいるのは信だと続ける。信たちを逃がすために、飛信隊の軍師である河了貂も、囮の側に残ったからだ。
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信はなぜ河了貂を助けに戻らないのか。「後で会う」という約束
信は何も言わなかった。羌瘣が心配して声をかける。信の頭にあったのは河了貂との約束だ。河了貂は必ず後で合流すると約束した。信たちは実際にその作戦で包囲を抜け、楽華本軍まで来ている。約束の前半は果たされた。今度は河了貂が戻ってくる番だ。信はそう信じることを選んだ。
いつもの信なら、馬首を返して敵中へ突っ込んでもおかしくない。それをしない。軍師の判断を、軍師の判断として受け取っている。ここは成長として読んでいいと思う。河了貂に対する信頼もある。助けに行かないことが、信頼の形になっている。
場面は、その河了貂の囮軍勢へ移る。後ろからは趙忽軍。ただ、河了貂の部隊は、逃げ回っているだけではなかった。百騎が、黙って右の森へ消えていく。
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