ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく
「ろひもと理穂の三国志・五虎大将の比較」のコーナーです。
三国志で人気があるのはやっぱり蜀の「五虎大将」でしょう。
その名称自体実在していないという話もありますが、
三国志ファンにとって五虎大将は大切なブランドです。
五虎大将が揃って出陣し、
魏を相手に大暴れをするシーンを妄想してドキドキした三国志ファンは多いはずです。
五虎大将で一番優れているのは誰なのでしょうか?難しい問題ですね。
どの部分に注目して比較するかによって話は変わります。
といことで、今回は五虎大将を比較してみましょう。
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兵を統率する力
将軍としては戦場で兵を統率する力を一番要求されるところだと思います。
戦局を見極める判断力や決断力も重要ですし、
兵を鼓舞する力、兵に限界以上の力を発揮させる力も問われるところですね。
以上を加味すると皆さんは誰を選びますか?私は関羽と馬超が突出していると思いますね。
実際に大軍を率いて曹操軍と正面から戦い、その力を見せつけたのはこの二人です。
小部隊であれば他の三人も力は充分発揮できますが、
数万の兵を統率する力は関羽と馬超が優れていたのではないでしょうか。
一騎打ちの強さ
武将としては個の強さもほしいですね。
特に敵陣に突撃して敵将の首を討つ武勇があれば、敵の士気は戦う前から下がります。
その点でいくと張飛の武は敵からすると脅威です。
何重に陣を布いても相手に張飛がいたら突破してきそうです。
長坂の戦いでは一番難しい殿をその武勇をもってきっちり勤めを果たしています。
もちろん他の四人も超人的な強さを誇っていることに間違いはないのですが、
ここでスポットライトを浴びるのは張飛ではないでしょうか。
【北伐の真実に迫る】
命令を忠実に果たす実行力
三国志の中盤以降は軍師が活躍し、
兵法や軍略をいかに正確に実現できるかで戦の勝敗が決まるようになりました。
そうなると作戦遂行能力が武将には問われることになります。
我を捨て、大局を見つめて、撤退するときは速やかに退く決断も必要です。
この側面から見ると、ダントツで優れているのは趙雲でしょうか。
おそらく諸葛亮孔明にとって最も信頼でき、
作戦に起用しやすかったのが趙雲だったのではないかと思います。
容姿
武将の強さと容姿はまったく相関がありませんが、
英雄には華やかさを求めたくなります。
関羽、張飛の見た目の迫力はかなりのものだったのではないかと推測されますが、
華やかさでは馬超でしょう。
趙雲も後世ではかなりの美丈夫でイメージされますが、
どちらかというと寡黙で武骨のある武将で威風堂々という感じでしょうか。
煌めきのある武者ぶりはやはり馬超に分がありそうです。
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忠義
どんなに強くても呂布のようにすぐ裏切るようでは信用できません。
武将にとって忠義に篤いことは大切な要素です。
五人とも最期まで主君である劉備を裏切っていませんので、この点では互角かもしれませんね。
ただし馬超だけはどこまで劉備を主君として慕っていたのか不明瞭です。
かなり乱暴な口をきいていたという言い伝えもあります。
関羽は一度、曹操に降っていますし、趙雲は公孫瓚を見限って劉備に仕えようとしています。
黄忠も曹操から降ってきたということを考えると、張飛が一歩リードなのでしょうか。
三国志ライター ろひもと理穂の独り言
とにかく五人が揃って戦ってほしかったですね。
そうすればまたそれぞれの新しい一面が見れたのかもしれません。
五虎大将で一番優れているのは誰か?
結局、相対的には甲乙つけがたいということでしょうか。
私的には馬超かなとも勝手に思ったりするのですが・・・。
皆さんはどうお考えですか?
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