キングダム628話休載Sp「次なる強敵項燕大将軍を予想する」

2020年1月2日

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kawauso編集長(石原 昌光)

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「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務めるほか、紙媒体やWebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者・おとぼけ(田畑 雄貴)

コンテンツ制作責任者

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月に「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感していただけることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

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kawauso

 

大人気春秋戦国時代漫画キングダム、2019年までには何とか、龐煖(ほうけん)が袈裟斬(けさぎ)りされてしまう所まで進みましたが、そのまま龐煖が無言で死ぬとも思えず、何らかの遺言的(ゆいごんてき)な事を述べそうです。それはそれとして、1月2日は木曜日ですが、当然正月でYJそのものが休みなのでキングダムももちろん休載です。そこで今回は、現時点では影も形もない歴史上信を破る存在である楚の名将項燕大将軍(こうえんだいしょうぐん)について、ここでは大胆に予想してみようと思います。

 

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キングダム628話休載SP「謎に包まれた項燕大将軍」

項燕

 

中国史上最強の将軍の誉(ほま)れが高い楚の覇王項羽、この項羽の祖父に当たるのが項燕大将軍です。そればかりではなく、王翦により滅ぼされる直前に、「例え残り三戸に成ろうとも秦を滅ぼすのは楚なり」という名言を吐き、何よりも秦を恨んだ人物でもあります。

項燕の最期の言葉は、孫の項羽によって、紀元前206年に秦の帝都咸陽が焼き討ちされる事により実現される事になります。

 

しかし、ここまで著名な項燕ですが、史記秦始皇本紀と楚世家以外に記録はなく、それも

幕末 魏呉蜀 書物

 

①紀元前225年、秦の武将李信が二十万の大軍を率いて楚に進攻したが、楚の大将軍項燕はこれを撃破し、秦軍はほとんど全軍が覆没した。

 

②紀元前224年、秦の武将王翦がまたもや六十万の大軍を率いて楚に進攻、王翦は堅守・不出の戦術を採用し、項燕の防備に隙ができるように仕向けた後、項燕の軍を奇襲して楚軍を大破した。楚王負芻(ふすう)は俘虜となり、項燕は淮水以南で負芻の異母兄弟である楚の公子昌平君を楚王として擁立して反抗した。翌年、王翦は楚軍を追撃、昌平君、項燕ともども戦死しついに楚は滅亡した。

テレビを視聴するkawauso編集長

 

たったこれだけで項燕の記録は終りです。実働たったの3年、凄まじき存在感がある項燕は、歴史上は、その生涯のほとんどが謎に包まれた大将軍という事になります。ただし、漫画の上では記録が分からない人物は、好きに描いても違うとは言い切れないので、自由度の高い創作が出来るとも言えます。

 

キングダム628話休載sp「キングダムでも謎の将軍」

kawausoとおとぼけ

 

歴史上は、その生い立ちがほとんど謎な項燕大将軍ですが、キングダムではどんな扱いになっているのでしょうか?キングダムの公式ガイドブックである覇道列紀(はどうれっき)によると、ビジュアルもシルエットで、そもそも漫画に登場した事もありません。

しかし、解説では楚の虎の異名を持つ、王齕(おうこつ)が楚に侵攻した際に副将の汗明に迎え撃たせたとあります。ここで、汗明(かんめい)は王齕を撃退したと漫画ではなっています。あの汗明が副将という事は、汗明よりも年配と考えてよく、また虎という異名は、勇猛果敢な大将軍である事を連想させます。

函谷関

 

でも、そうであれば合従軍編にも参加していても良さそうなものですよね?これはkawausoの推測ですが、合従軍編は実質李牧が指揮を執っていますから、項燕大将軍を出してしまうと内容的に、大活躍をさせる事も出来ず、下手をすると李牧の引き立て役になってしまうので、意図的に留守番させて出していない可能性が考えられます。

 

キングダムネタバレ考察

 

キングダム628話休載sp「李園が殺害されてから表舞台に浮上」

春申君

 

さて、そんな項燕大将軍は、いつ楚の表舞台に登場する事になるのでしょうか?

現時点での楚は、春申君(しゅんしんくん)を斬殺した李園(りえん)が、妹の李環が産んだ本当は春申君の子である幽王を立て、禍燐(かりん)を宰相にスカウトして両頭体制で楚の政治を運営しています。この段階では項燕に出番はないので、そのまま浮上せずに様子を見ているのでしょう。

三国志のモブ 反乱

 

ただ、紀元前228年に歴史上大きな動きが楚で起こります。この年に楚の幽王が死去し、李園はさらに妹が産んだ王子である哀王を即位させますが、これに不満を持った勢力がクーデターを起こして、孝列王の庶子である負芻を王位に就けています。

敗れた李園は妹の李環(りかん)、そして一族もろとも殺害される事になります。ただ、李園はともかく、漫画オリジナルキャラである禍燐までは失脚しないと考えられるのでそのまま、そして、負芻を立てた一派が担ぎだしたのが項燕大将軍になるのではと推測します。つまり、形式上楚は、李園を排除した所に項燕を置いて、禍燐と二頭体制は変わらないわけです。

 

キングダム628話休載sp「趙の滅亡に虎が吼える」

亡くなる李牧

 

しかし、今まで身を潜(ひそ)めていた項燕には浮上の切っ掛けが必要でしょう。実は前後関係は不明ながら紀元前228年は李牧が謀殺され趙が滅亡しています。これは、紀元前230年の韓に続き、2つめの滅亡ですが、それ以前から滅亡カウントダウンだった韓と異なり、武霊王(ぶれいおう)の時代には覇者に近かった趙の滅亡は斉以外の3カ国に深刻な影響を与えたとも考えられます。

王賁

 

さらに紀元前226年には、燕が都の薊(けい)を捨てて、遼東に逃亡してほぼ滅亡という憂き目に遭い、紀元前225年は魏が王賁に滅ぼされるなど、六国崩壊のカウントダウンが続き、項燕としても立たないわけにはいかなくなるでしょう。

あるいは、ベタですが李牧と項燕には特別な繋がりがあり、謀殺される前に李牧から項燕に対して信の弱点に対する何らかの示唆が与えられたという設定も考えられます。もう一つは、後に楚に降り、項燕に王に立てられる昌平君の存在の動向も項燕が浮上してくる事に影響してきます。

キングダム628話休載sp「実質楚の攻防がキングダム最高潮」

 

 

史実では、最後に残った斉は無血開城なので、キングダム史上最高のクライマックスは楚との戦いになるのは間違いありません。信はこの敗北で七人の将校を失う大敗北を喫するので、そこには今まで生き残っている飛信隊の面子が当てはまるでしょう。

これまでの飛信隊の戦いで主要キャラが一気に七名死ぬ展開はないので上手くハマれば項燕は李牧を超えるキングダム最強の悪役キャラになると推測します。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

項燕大将軍の登場は、今のキングダムの進み方では、2020年にはまだ出てこないでしょうけど、想像するのは楽しいものです。龐煖さえ殺した信を完膚なきまで破る項燕大将軍とは、いかなるキャラなのか、初登場が楽しみです。

 

参考文献:キングダム公式ガイドブック覇道列紀

 

次回記事:キングダム628話休載spvol2「項燕大将軍のキャラクターを考える」

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。「はじめての三国志」編集長。三国志・中国史を中心に、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を執筆・編集し、当サイトでは4,000本以上の記事を担当。三国志は正史から入ったため、演義を書くときのほうが神経を使うという天邪鬼。故郷・沖縄の歴史に関する勉強会の開催や、ラジオパーソナリティとしての活動も行う。

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