大人気春秋戦国時代漫画キングダム。李牧の60000の軍勢が鄴へ向けて南下している中、大慌ての摩論に対し桓騎は余裕綽々でした。王翦に全幅の信頼を置いているにせよ、この落ち着き方は少々以上です。どうして桓騎はこんなに余裕なのか?その理由は黒羊の悪夢を再現できる自信があるからではないでしょうか。
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この記事の目次
キングダム634話ネタバレ予想「趙軍左翼は動けなくなる」
李牧の南下により、桓騎は李牧の60000と鄴の守備兵に挟撃される恐れが出て来ました。
その後に王翦が追撃してくるとはいえ、どうしてこんなピンチに余裕なのか?これは恐らく、趙の左翼を率いる紀彗軍が途中で撤退するか、少なくとも動かなくなるからではないかと予想します。
紀彗の率いる軍はほぼ離眼勢だと考えられ、彼らの故郷も太行山脈の途中にあるあの離眼城でしょう。キングダムの読者ならご存知のように黒羊の戦いでは紀彗は、桓騎に故郷の城を残虐な方法で蹂躙すると脅され、結局戦線を離脱しました。
現在、黒羊方面は李牧により要塞化しているそうですが、李牧が移動し、閼与にいた公孫龍や舜水樹もいないわけですから兵力は手薄でしょう。そこに王翦の頼みを受けた昌平君が総力を挙げて攻撃していれば、もちろん離眼も落ちるでしょう。いや、すでに離眼については、落ちていると仮定しましょう。
キングダム634話ネタバレ予想「王翦が桓騎と同じエグイ手を使う」
李牧軍でもっとも数が多いのは、蒙恬と膠着状態だった紀彗軍です。つまり、王翦は鄴に到着したと同時に、趙軍左翼に伝令を出せばいいのです。
「ただちに戦線を離脱せよ、応じなければ離眼の民は皆殺しになる」
そうです。王翦は黒羊で桓騎がやった事をそのまま紀彗に繰り返すわけです。一方、黒羊では領民を思う余りに勝機を捨てた紀彗ですから、住民の命と鄴から離脱するのを天秤に掛ければ撤退を選ぶでしょう。ここで見捨てれば、前回、黒羊を放棄した意味も消えてしまいますしね。
ただ、これが「秦に寝返れ」だと李牧への恩義から領民の命の方を思い切る可能性があります。王翦はその辺まで考えて、鄴から手を引けと命じるわけです。王翦は、この戦略を桓騎には伝えているのでしょう。だからこそ、桓騎は薄ら笑いを浮かべていられるわけです。
かつて、俺がやった策に二回引っ掛かる紀彗と、また敗戦する事になる李牧の馬鹿さ加減を見れば、そりゃあ笑うでしょう。
キングダム634話ネタバレ予想「半減する兵力に李牧大苦戦」
一番無傷な紀彗軍が離脱すると李牧の軍勢は半減します。
kawausoは李牧は、自軍の右翼と左翼の機動力を活かし桓騎軍の左右側面を衝くと予想するので、例えば紀彗軍が桓騎の右脇腹をついていれば、そこは空白になります。その分の兵力を左の脇腹を攻める馬南慈の兵に振り分ける兵力が増えますし、馬南慈軍は、どう考えても一万に満たないので破壊力は半減します。
去っていく紀彗に李牧はどう反応するか?説得は不可能ですし、紀彗だけを排除して軍団を乗っ取るのも、彼らが離眼の出身者で構成されているなら無理です。となれば、同士討ちを避ける為に黙って見送るしかないでしょう。
敵軍でさえ軍略で操る凄味、これこそ王翦の絶対に勝てる戦にしか興味はないの真骨頂です。
キングダム634話ネタバレ予想「紀彗軍に楽華隊をぶつけた理由」
後付けですが、そう考えると朱海平原の布陣で、紀彗の30000に対し楽華隊5000しか配置しなかった理由が見えてきます。紀彗軍はいずれ排除されるので、別に数を減らす必要はないのです。むしろ兵力を温存してもらい、李牧の主力になってもらえれば、鄴で離脱させる時に李牧に大ダメージを与える事が出来ます。
もちろん、二度も裏切った紀彗軍はもう趙にはいられませんが、鄴は歴史上でも落ちる事が確定しているので、そのまま秦の軍門に降り王翦の配下になるかも知れません。王翦にしても、麻紘が戦死し、亜光が意識不明なので、部下を補充できてちょうどいいでしょう。まあ、紀彗が断る可能性もありますが・・
少なくとも、秦が離眼城を抑えていれば紀彗は秦に反旗を翻す事は出来ません。それで紀彗が秦につくか、そのまま隠居するかは分かりません。
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