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関帝廟のご利益ってなに?神様の名前は「関聖帝君」

2014年12月26日


 

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孔子廟と並んで、中国や台湾では関帝廟がたくさんあります。日本にも、函館、横浜、神戸などにあり、常に賑わいを見せています。関帝廟に祀られている神様の名前は、「関聖帝君」。この名前は、関羽雲長が、神格化されて追贈されたものです。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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関帝廟のご利益

関羽神様

・商売繁盛

・入試合格

・家内安全

・学問

 

などと言われています。

 

関羽の青銅像

 

関羽なのに!?と驚かれる方も多いことでしょう。

 

確かに関羽はたいへん高名な武将で、義理や信義にも厚く、信仰の対象となることにはなにも疑問はありません。孔明と渡り合えるほどの頭脳を持つ関羽は、学問の神というのはいいでしょう。必勝祈願ということで、入試の合格もうなずけます。しかし、なぜに商売繁盛?なぜに家内安全?

 

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商売繁盛について考える

空城も計 孔明

 

関羽はもともと塩の密売人であったという民間伝承があります。そこで、商売の神様にされたのではないかと考えられているそうです。本当でしょうか?ここで少し、汜水関の戦いを思い出してみましょう。

 

関羽と酒

関羽VS華雄完成

 

董卓軍の猛将、華雄の強さに、袁紹をはじめとした連合軍は手も足も出ない状態となります。そこへ名乗り出た関羽は、酒がまだ温かいうちに、華雄の首をとって帰ってきます。

 

酔っ払う関羽

 

このエピソードです!それに加えて、関羽と言えば、赤ら顔。お酒のイメージにぴったりです。酒屋はこぞって、人気の武将である関羽を店の看板に掲げました。ここから、商売繁盛の由来となり、商売の神様として、崇拝の対象となっていったのです。

 

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家内安全について考える

関羽 関索

 

関羽に家庭的なイメージが浮かばないのは、私だけでしょうか。『正史』では、実子とされる関平も、『三国志演義』では養子となっているため、関羽には妻がいたのかどうかさえわかりません。そんな彼が家内安全。とすると、思い出すエピソードは一つです。

 

関羽

 

200年、小沛を治めていた劉備のもとへ、曹操軍が攻め込んできたとき、妻子を置き去りにして逃げた劉備の代わりに、関羽は夫人を連れて曹操に投降し、劉備の夫人を守り抜きました。身を挺して人さまの家庭を守ってくれたわけです。まさに、家内安全ですね。

 

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