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関羽、曹操に取りあいをされた人妻 杜夫人

2015年5月25日


 

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13人の妻達(曹操)

 

三国志の英雄、曹操(そうそう)には、13名の妻がいました。好色家の曹操に見初められる位ですから、皆さんはいずれ劣らぬ美女揃いですが、その中でも杜夫人程に英傑にモテた女性はいないでしょう。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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杜夫人は何者?

杜氏と結婚する秦宜禄

 

杜(と)夫人の生没年は不詳でどこの出身かも分かりませんが、当初、彼女は呂布(りょふ)の配下の秦宜禄(しんぎろく)の妻として歴史の表舞台に登場してきます。

 

西暦198年、曹操は呂布を滅ぼす為に本拠地の下邳を包囲します。進退極まった呂布は、袁術(えんじゅつ)に援軍を要請する為に部下の秦宜禄を使者として派遣しました。

 

袁術の横暴な対応

袁術 伝説 ゆるキャラ

 

袁術は、救援要請には答えずに秦宜禄を止めおき、漢王室との関係を強化する為に、強引に秦宜禄を杜夫人と離婚させ、代わりに漢王室ゆかりの女性と秦宜禄を結婚させます。さすが自称皇帝袁術、ろくなことをしない(笑)

 

杜夫人と曹操との出会い

呂布 あっけない 最後

 

しかし、可哀想なのは、杜夫人です、自分が預かりしらない所でいきなり、独身に戻されてしまったのです。やがて、呂布は援軍が無い事で、内部が動揺して裏切りが発生、曹操に捕らわれて、処刑される事になります。

 

杜氏に惚れる関羽

 

その時、捕虜の中に、杜夫人の姿もあったのですが、その美貌に一目惚れした男がいました。何を隠そう、その男とは関羽(かんう)でした。

 

関羽は杜夫人に惚れる

関羽神様

 

関羽は、杜夫人を戦利品として、自分の妻にしたいと、曹操に何度も何度も要請するようになります。あの朴念仁の関羽が女に心を奪われるとは!!・・・・・

 

関羽のしつこい要請が逆効果

杜夫人

 

ところが、執拗な関羽の要請は仇になりました。余りに関羽がしつこく杜夫人を妻にくれというので、あまのじゃく曹操は、杜夫人に関心を持ってしまいます。

 

曹操:「あの関羽が、あれほど欲しがる女はどんなヤツか、まず、試しに会ってみておくか・・」

 

曹操は、杜夫人に会うや、その美貌に一目惚れして、関羽との約束を一方的に反故にして自分の妻にします。関羽大失敗、こうして杜夫人は曹操の13名の妻の一人になります。

 

その後、袁術も滅び、拘留されていた秦宜禄は、曹操の配下の武将として再出発を切りますが、哀れ、自分の妻を寝取った男の部下とは秦宜禄の心境も複雑だったでしょう。

 

謀反を決意する劉備

劉備 関平

 

しかし、西暦199年袁紹との戦いに踏み切った曹操が、下邳を離れると、部下だった劉備は袁紹に呼応して反旗を翻します。張飛は、留守番の秦宜禄を訪ねて寝返るように説得します。

 

張飛:「あんたは、いつまで、自分の女房を寝取った男に仕えるつもりだ?

キン○マはついてないのか!男なら一矢報いようと思わんか!」

 

秦宜禄は、張飛の説得に一度は、決心して謀反を決意します。

 

(でも、これでいいのか?曹操に背いた所で、妻が戻るわけでもないし、正直、元サヤを望んでいるわけでもないし・・)

 

秦宜禄は、結局、途中で決心を鈍らせて、やっぱり謀反はしないと張飛に相談します。

 

結局、張飛に殺される秦宜禄

張飛に殺される秦宜禄

 

「お前は一体、どっちなんだ!!お前みたいな優柔不断なヤツは、こうしてやるっ!!」

 

「ぎゃああああああ!!!」

 

秦宜禄は、こうして怒った張飛に殺されてしまいます。

 

 

杜夫人と曹操の関係は?

 

杜夫人は、曹操との間に、男二人に女一人の総勢3名の子宝に恵まれます。

 

生まれた男子は、曹林(そうりん)曹袞(そうえん)でいずれも王の地位に封じられ、娘の金郷公主は、何晏(かあん)という、曹芳政権の実力者の妻に収まります。また、杜夫人には、前夫、秦宜禄との間に秦朗(しんろう)という子供がいましたが曹操は、この夫人の連れ子も可愛がり曹一族ではないのに目を掛けていました。

 

秦朗はどんな人だったの?

曹叡から寵愛を受ける秦朗

 

秦朗は無能な人物でしたが、無能故に曹丕に警戒される事もなく、遊び暮らして、明帝、曹叡の時代には、驃騎将軍のような要職を歴任し、これといって諫言をする事もなく帝に気に入られ無難な人生を送りました。

 

杜夫人は息子の曹林が沛王になった事で沛王太妃と呼ばれ、魏の王朝内で一定の権力を奮う立場にあったそうです。

 

最初の夫と意図せずに別れるというアクシデントがあったもののその後は、夫、曹操にも寵愛され、息子や娘も高位に昇った杜夫人、彼女の人生は、悪くないものだったと言えるでしょうか。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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