神、仏、妖怪、人間が入り乱れる西遊記のお話で、見所と言えば、
それぞれのキャラクターが所持している武器や道具です。
これは、三国志でも言える事ですが、西遊記の作者達も登場人物を
印象づける為に、様々な武器を与えて個性をつけています。
そこで、はじめての西遊記では、それらの武器や道具を紹介します。
この記事の目次
これが無いと、孫悟空ではない如意棒(にょいぼう)
孫悟空(そんごくう)と言えば、この如意棒なしには語れないでしょう。
正式には、、如意金箍棒(にょい・きんこぼう)といい、
神珍鐵(しんちんてつ)という最強の金属で造られ伸縮自在、
重さは8トンもあるという代物です。
製作者は、太上老君(たいじょうろうくん:老子)ですが、
重すぎるので、本来の目的は武器ではなく、
夏王朝の建国者、聖人禹(う)が黄河の水深を測るのに
使用したり、デコボコした海底をならすのに使用したようです。
元々は、東海竜王の持ち物だったのですが、
孫悟空がジャイアン方式で奪い取り、
以後は孫悟空のトレードマークです。
実は元帥昇進の思い出の品 猪八戒の九本歯の馬鍬(まくわ)
西遊記では、悟空と丁々発止をやりあう、
陽気で楽天的で怠惰な人気キャラクター猪八戒(ちょ・はっかい)、
彼の自慢の武器は、九本歯の馬鍬です。
元々は、農具なのですが、彼の前世、天上の天蓬元帥
(てんぽうげんすい)の頃に、元帥昇進の祝いとして、
天帝からプレゼントされたもので、製作者は、またしても太上老君です。
劇中では見られませんが、太上老君の製作だけあり、
本気を出せば、一振りで風を呼び、炎を呼ぶ凄い武器なんだそうです。
沙悟浄(さ・ごじょう)の武器は、降魔(こうま)の宝杖(ほうじょう)
三蔵法師の三人の弟子では一番地味な沙悟浄は、
僧の姿をしているので、その武器にも降魔の宝杖という名前がついています。
半月型の刃が、棒の先についている形ですが、ただの武器ではなく、
柄の材質は、月に生えている桂(かつら)の木で出来ていて、
芯には一本の金の筋が通っているので簡単には折れません。
また、周辺には、沢山の宝珠が飾られています。
孫悟空の義兄弟 牛魔王の武器、混鉄木(こんてつぼく)
牛魔王(ぎゅうまおう)は、地上の六大魔王の一人であり、
孫悟空とは、大昔、義兄弟の契りを結んだ間柄です。
そんな彼の武器は混鉄木というのですが、どんな形状なのか
不明です。
名前からして、刃が無く、相手を打ち据える棒の種類だと
考えられますがハッキリしません。
【次のページに続きます】