曹操孟徳特集
夷陵の戦い




はじめての三国志

menu

はじめての変

趙雲は何で新参者の馬超や黄忠や魏延よりも位が低いの?

この記事の所要時間: 31




呉懿と魏延

 

三国志の一角を担う「蜀」の七不思議のひとつに、

なぜ「魏延」は別格の厚遇を受けたのか、

なぜ「趙雲」は魏延よりも格下になってしまったのか、というものがあります。

蜀ファンはこのことにはあまり触れないという不文律すらあります。

今回はこの謎について、ろひもと理穂なりに掘り下げてみたいと思います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【三国志あるある】懐かしい!と思った人は40代!昭和では当たり前だった三国志事情




五虎将軍の中でも最下位の趙雲

趙雲 子龍

 

旗上げ当時から劉備の義兄弟で他国にその武勇が知れ渡っていた関羽張飛は置いておくとしても、

馬超黄忠よりも下位の扱いであることに納得がいかない趙雲ファンは多いです。

なにせ趙雲は各地で転戦し、弱かった劉備軍を支えてきた貴重な存在なのです。

もっと評価されてもいいでしょう。

しかし、馬超はかつて西涼に一大勢力を築いた群雄のひとりであり、

馬超の降伏で益州の劉璋の降伏が確実なものになったことを考えると、

やはり趙雲よりも上位になるでしょう。

黄忠は漢中を巡る魏との戦で、敵の総大将・夏侯淵を討ちました。

蜀の臣で、ここまでの大物の首を獲ったことは初めてのことです。

趙雲より上位になるのも仕方ありません。




魏延って……

劉備 趙雲 再開

 

馬超、黄忠より格下になってしまったことはやむをえません。

が、五虎将軍にすら入っていない魏延に抜かれるのは我慢できませんね。

魏延は劉備が荊州にいたころから仕えた新参者です。

タイミング的には黄忠と同時期に旗下に加わっています。

趙雲が劉備の配下になったのが西暦200年ごろ。

魏延が劉備の配下になったのが西暦208年ごろ。

趙雲の方が8年も先輩なのです。

そして魏延が加わったときには趙雲は牙門将軍から偏将軍・桂陽太守に出世しています。

当然ながらこのときは趙雲の方が格上です。

 

いつの間にか抜かれる趙雲

魏延と孫権

 

正式に趙雲が魏延に抜かれるのは、西暦219年のことになります。

劉備が漢中を魏から奪い獲り、漢中王を名乗った年です。

ここで劉備は衝撃的な人事を行います。

魏延を督漢中、鎮遠将軍、漢中太守に任じたのです。

鎮遠将軍というのは雑号将軍のひとつでしょうが、「鎮」の字がつく将軍位はかなり上だと思われます。

前後左右将軍に次ぐ将軍位だったのではないでしょうか。

ちなみに漢中太守はかなりの重責でよほどの実績と信頼がない限り、

劉備は任せなかったでしょうから、当時のひとたちは張飛がその位に就くものだと思っていて、

魏延が漢中太守となって大いに驚いたと云われています。

劉備が漢中王になった際に趙雲の官位が上がったという記述は見当たりません。

きっと上がったはずなのですが、記載がないので、

ここで魏延の方が一歩リードということになってしまうのです。

 

関連記事:驚愕!実は名築城家でもあった魏延の意外な才能!

関連記事:魏延(ぎえん)ってどんな人?|裏切り者?それとも忠義の士?

 

諸葛亮孔明の時代

魏延 孔明

 

劉備は魏延をかなり評価していたようです。

社長に直接気に入られて、別格の出世をしていくひとは今の時代にもいます。

魏延は劉備にとって「ツボ」だったのでしょう。

どこが?って疑問をもつ方のために補足しておくと、

武勇は関羽張飛並み、用兵も巧みで統率力がある。

そして前向きな発言によって周囲を引っ張る力がある。

この辺りが劉備に気に入られた点ではないでしょうか。

どちらかというと趙雲は寡黙なひとで、戦場以外ではあまり目立ちません。

劉備にとっては次世代のリーダー的存在を魏延に期待していたのだと思います。

西暦221年に魏延は鎮北将軍となりました。すでに前後左右将軍よりも上の官位です。

対して趙雲は劉備が亡くなった西暦223年に中護軍・征南将軍となっています。

おそらく諸葛亮孔明の考案でしょう。

諸葛亮孔明は魏延よりも趙雲を信頼していた節があります。

趙雲はその後、鎮南将軍と出世します。

ここに至り、魏延と趙雲はほぼ同格に戻ったと私は考えます。

 

関連記事:もし趙雲が魏に仕えていたらどうなっていた?【ろひもと理穂if考察】

関連記事:趙雲子龍は何歳だったの?五虎大将軍の年齢に迫る!

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

ろひもと理穂

 

魏延は、最期に裏切者扱いをされて首を刎ねられます。

特に「三国志演義」では登場時から諸葛亮孔明に「反骨の相」を指摘され、

その布石があって読者は常に魏延に不信感を持っています。

よって魏延に対して後世の世論の評価はかなり低いのです。

しかし、あの劉備にここまで可愛がられて出世した魏延には、確実に光るものがあったのでしょう。

もしかすると諸葛亮孔明はそれを恐れたのかもしれません。

趙雲が魏延に官位で抜かれたのは納得のいく話でもありませんが、

それだけ魏延が凄かったということなのではないでしょうか。

まずは魏延を認めてあげることから始める必要がありそうです。

みなさんはどうお考えでしょうか。

 

関連記事:趙雲の妻、孫夫人がお茶目すぎる!ほんのいたずらが夫を殺す羽目に!

関連記事:これは不公平!趙雲が五虎将軍でドンケツの理由とは?格差の現実を徹底分析!

 



よく読まれている記事

曹操01

 

よく読まれている記事:曹操を好きになってはいけない6つの理由

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. はじめてのプロ野球(三国志風)日本球界が誇るレジェンド選手達
  2. 陸遜の孫・陸機も犬をかわいがっていた!三国志時代の犬と人との絆
  3. 壮絶、血を吐きまくる三国志武将ランキング
  4. そうだったのか!武器の特徴を知ると三国志の時代の戦い方が分かる!…
  5. 項翼(こうよく)は実在した?彼は項羽の父なのか?【キングダム考察…
  6. 【さんすま】三国大戦スマッシュ! 第5回 ついにあの武将が「覇王…
  7. 知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せない…
  8. もし郭嘉が魏の建国まで長生きしていたら魏の内閣総理大臣になってい…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 韓宣(かんせん)とはどんな人?曹植が口喧嘩して勝つことのできなかった人物
  2. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十四話「徳政令の行方」の見どころ紹介
  3. お勧めしません!部下をダメにする諸葛孔明の管理術
  4. 三国志でも有名な異母兄弟喧嘩・袁紹と袁術の遠交近攻の計
  5. 【意外と知らない?】孫子の兵法を読んだ偉人達!曹操やビルゲイツも愛読、人生や経営に役立つ名言が詰まった兵法書
  6. えっ?三蔵法師にも、猪八戒にも沙悟浄にも前世があった!?

三國志雑学

  1. 劉備と劉邦

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

豊臣秀頼(とよとみひでより)は本当に豊臣秀吉の息子なの? 曹操の妻はどんな人達だったの?13人を紹介 Part4 天照大神は卑弥呼がモデルだった?卑弥呼の正体に迫る! 于吉(うきつ)とはどんな人?最古のメンタリスト UkiTsu!小覇王・孫策の生命を奪った仙人 何で日本人は三国志が好きなの? 【第3話】戦え!于禁文則ん「曹操救出 黄巾の残党との戦い」 【超簡単解説】危急存亡の秋とはどういう意味?はじさん故事成語 董卓の墓は存在するの?三国志観光旅行

おすすめ記事

  1. キングダム六国の強さを勝手にランキング!
  2. 諸子百家(しょしひゃっか)ってなに?知るともっと三国志が理解できる?
  3. 初心者にも分かる!陸遜と諸葛亮孔明の関係性
  4. 呂布、ナイスシュート!
  5. 【呉を作った男達】いぶし銀の輝きを放つ呉の英雄を紹介!
  6. 杜幾(とき)とはどんな人?魏の国内で素晴らしい統治をおこなった名行政官
  7. 智謀が凄すぎて信用がならなかった真田昌幸の前半生に迫る!!
  8. 【映画関ヶ原を100倍楽しむ】関ヶ原の戦い…実は寧々と淀の争いが原因だった!?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP