広告募集
北伐

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

千里の駒・曹休が劉備軍の猛将・張飛を打ち破ったのは史実では本当なの?

この記事の所要時間: 213




 

曹操から「千里の駒」として大喜びされて向かい入れられた曹休(そうきゅう)

彼は漢中を巡って争った曹操と劉備の戦で、

曹洪軍の総指揮官として軍勢を仕切ることになり、

劉備の義兄弟である張飛を撤退させることに成功。

彼はどのようにして張飛を撤退させることに成功したのでしょうか。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【占いで見る三国志】曹魏が倒れることが曹叡の時代に予言されていたってホント!




「千里の駒」曹休参上

 

曹休は曹操の族子でしたが中原が戦乱に巻き込まれると老いた母と一緒に戦乱を避けて、

揚州(ようしゅう)へ避難。

揚州に避難していた曹休は曹操が挙兵して各地で戦を行っていると知ると

揚州から荊州(けいしゅう)経由で曹操の本拠地までなんとかたどり着くことに成功します。

曹操は曹休がやってきたことを知ると大いに喜んで

「わが家の千里の駒となるやつがやってきたわい」と言って大いに喜んだそうです。

そして曹操は自分の息子である曹丕と同じ待遇で彼を向かい入れることにし、

曹操軍の精鋭騎馬隊である虎豹騎(こひょうき)を彼にまかることにします。




漢中攻防戦に参加

 

曹操は漢中の張魯を降した後、

夏侯淵(かこうえん)張郃(ちょうこう)らにこの地を守らせることを命じた後撤退すると

曹操と入れ替わるように劉備軍が漢中を奪うべく侵攻してきます。

曹操は夏侯淵達だけでは心もとないと思い、

曹洪(そうこう)・曹休(そうきゅう)、曹真(そうしん)ら諸将を援軍として派遣。

曹休は精鋭騎馬隊である虎豹騎を率いて曹洪の軍勢に参加します。

 

「おまえが総指揮官だ!!」by曹操

 

曹操は曹洪と曹休を招いて

「曹休。おまえは曹洪軍の軍官としての位しか上げていないが、

曹洪の軍勢を率いているのはおまえである。そのことを忘れずいろ」と

言明されます。

曹休と曹洪は曹操の言葉を受け取ってから夏侯淵の援軍として出陣。

 

下弁の戦い

 

劉備軍は呉蘭(ごらん)を下弁に駐屯させて曹操軍を迎撃する態勢を整えておりました。

曹洪と曹休の軍勢が到着すると劉備は張飛を曹洪軍の背後へ回して、

退路を断つ動きを見せます。

曹洪は部下を集めて張飛を討つべきか、それとも下弁に駐屯している呉蘭を討伐するべきかを検討。

だが曹洪の部下達もどちらを優先して攻撃を仕掛ければいいのか

判断に迷ってしまいます。

そこで曹洪は曹休へ「我が軍の背後に回っている張飛を攻撃するべきか。

それとも下弁に駐屯している呉蘭を先に攻撃するべきか。

文烈(ぶんれつ=曹休の字)どうするのがいいと思う」と相談。

曹休は曹洪の相談を受けると

「張飛の軍勢が本当に我が軍の退路を断つつもりであるならば隠密行動をするはずです。

しかし張飛軍は隠密行動する気配はなく姿を現したまま

我が軍の退路を切断するつもりです。

そこでここは張飛の軍勢を無視して、

下弁に駐屯している呉蘭をさきに攻撃して下弁を占領してしまえば、

張飛軍は撤退するはずだと思います。

ここは張飛を無視して呉蘭を攻撃するのが最良と言えるのではないのでしょうか。」と提案。

この提案を受けた曹洪は曹休の提案を受け入れて、

下弁に駐屯している呉蘭軍へ猛攻を開始。

この結果、呉蘭の軍勢は曹洪軍の猛攻を受けきることができずに撤退することになります。

張飛軍は呉蘭が討ち取られて下弁が占領されたことを聞くと撤退していき、

曹休の作戦によって劉備の義兄弟・張飛を追い払うことに成功するのです。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

石亭(せきてい)の戦いで周魴(しゅうほう)の策略に引っかかって、

敗北してしまったことが原因で無能の烙印を押されてしまった曹休。

しかし彼は漢中争奪戦では張飛を撃退するほどの軍略に秀でた才能を見せており、

必ずしも無能な将軍ではないのでしょう。

根拠としては薄弱ですが曹操も期待していた人物なのですから・・・・・。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書2 今鷹真・井波律子著など

 

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【軍師連盟】魏の名君・曹叡が長生きしたら司馬一族の天下取りは不可能だった?

関連記事:【三国志歴史ミステリー】魏の二代目皇帝・曹叡(そうえい)は誰の息子か分からない!?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その1
  2. 蜀ファンに衝撃!実は関羽は劉備の部下ではなく群雄(同盟主)だった…
  3. 孔明の北伐はノープランだった!?北伐の意図は何だったの?
  4. 曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その2
  5. 実は面倒くさい性格?関羽のクレーマー事案を紹介
  6. 寂しい、5日に1日しか帰宅できない三国志時代の武将達
  7. 日本の外交官も参考にすべき?三国志の外交交渉能力ベスト10
  8. 【劉恒に課せられた使命】ボロボロになった漢帝国を立て直せ!!

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 毛玠(もうかい)とはどんな人?魏の人事担当者として辣腕を振るった政治家
  2. これは凄い!巨大な関羽像が荊州に現れる!実は二千年前から巨大像が好きだった中国人
  3. 【シミルボン】ええっ!そうなの?陳寿の三国志が簡潔な本当の理由
  4. なんと○○を食べていた!三国志の驚異の食生活
  5. 『鼎の軽重を問う』とは誰の言葉?五分でわかる春秋戦国時代のことわざ
  6. 三国志水軍最強の将・決定戦!あの色男が一位でしょ!?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

天照大神は卑弥呼がモデルだった?卑弥呼の正体に迫る! 【お知らせ】新企画第3弾「はじめての九品官人法」をリリースします。 試験に出ます!九品官人法(きゅうひんかんじんほう)の理想と弊害 【賢母の知恵編】私あまり顔には自信がないけれど鍾会には負けませんわ キングダムの史上最悪の宦官、趙高(ちょうこう)はどうやって浮き上がる? 【シミルボン】1800年前の三国志時代はご馳走が現代居酒屋風だった 孫晧(そんこう)とはどんな人?呉のラストエンペラー「暴君」の名をほしいままにしたが、実は… 【シミルボン】三国志の裏側:使い捨てられる兵士はどこからやってきたのか?

おすすめ記事

  1. 【袁術の戦いを振り返る】徐州・豫州の戦いには人間ドラマが盛り沢山
  2. 【荀彧の心に残る名言】誠にその才あれば、弱と雖も必ず強し
  3. 曹操「赤壁で負けてなんていないんだからねっ」
  4. 簫何(しょうか)とはどんな人?内政なら私にお任せ!影で劉邦を支え続けた漢の三傑の一人
  5. 「アンゴルモア 元寇合戦記」という歴史漫画が超絶面白い!
  6. 孔明の愛弟子であった姜維はなぜ孔明の後継者に選ばれなかったの?
  7. 豊臣秀頼(とよとみひでより)は本当に豊臣秀吉の息子なの?
  8. 狐偃(こえん)とはどんな人?晋の文公を覇者の地位までのし上げた宿臣

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
特別企画


袁術祭り

異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP