架空戦記
李傕祭り

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

魯粛に学ぶビジネス三国志!三国志の仕掛け人、魯粛の投資術

この記事の所要時間: 35




 

これから伸びていきそうな企業に対して先行投資する、これにはリスクが伴います。

失敗したら大損する事になるからです。

しかし、やると決めたら、できるだけ早く、さらに相手が希望するよりも大きな金額を

投資するのがビジネスで成功を収める近道です。

今回も三国志から、大きな援助で成功を掴んだ人物の話を紹介しましょう。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【ビジネス三国志】便利な人で終わらない重んじられる技術




三国志の仕掛け人、魯粛は大きな投資で歴史に名を刻む

 

降伏に傾いていた孫呉の世論を孫権(そんけん)を説得する事で開戦に軌道修正し、

魏・呉・蜀の三国時代の立役者となったのが、魯粛子敬(ろしゅく・しけい)です。

徐州臨淮(りんわい)郡東城(とうじょう)県に産まれた魯粛は富豪でしたが、

ただの大金持ちの旦那で終わるつもりはなく、天下を動かすという野心を持ち、

日々、軍事教練に明け暮れ、困った人に施して数百名の手勢を持っていました。

 

そんな魯粛の元に、周瑜(しゅうゆ)という人物が尋ねてきました。

居巣(きょそう)の県長という肩書きでの表敬訪問でしたが、それは表向きの話で

主君の袁術(えんじゅつ)の暴政で困窮している県の為に資金援助を願いに来たのです。




全財産の半分を初見の周瑜に与え、全幅の信頼を掴む

 

周瑜を一目見た魯粛は、これが非凡な人物であり、田舎の県長程度では、

終わらない天下の逸材であると即座に見抜きます。

 

そして、周瑜が言いにくそうに、援助を求めると、魯粛は周瑜を外に案内し

敷地内にあった魯家の二つの蔵の中の一つを丸ごと与えると提案したのです。

それは、富豪の魯家の財産の半分を与える事を意味していました。

見ず知らずの自分の為に、財産を半分与えるという魯粛の行為に、

周瑜はすっかり魅了されてしまいました。

 

周瑜の予想を超えた金額、そして決断の速さが堅い信頼を産んだ

 

周瑜も、ただ県長をやっているわけではないので、おおよそ援助の相場を

把握していた筈です。

 

恐らく魯粛の家だけではなく、他の富豪だってあたるつもりだったでしょう。

そして、援助したらどんな見返りがあるか聞いてくる、上から目線の富豪に

愛想よく対応しながら、何とか必要な援助を取りつける算段があったと思います。

ところが、魯粛の援助は、そんな周瑜の目算を遥かに超える大金であり、

しかも、何らの見返りの要求もせずに即決で決めています。

 

周瑜の援助申請の旅は、ただ魯粛の家を尋ねるだけで終結したのでしょう。

或いは、それ以外の富豪の家を回って、少しの援助を得たとしても、

魯粛が示した決断の速さと援助の大きさが周瑜の頭を離れなかったのは

想像に難くありません。

 

周瑜の脳裏には、魯粛への感謝が刻み込まれました。

そして、この恩義を返さねばならないと強く思うようになるのです。

 

盟友の孫策が江東を征した時、周瑜は魯粛を新政権に誘う

 

やがて、周瑜は盟友の孫策(そんさく)が江東で自立した事を知ると、

魯粛に会い、共に江東で孫策に仕えないか?と誘いをかけます。

魯粛も孫策に将来性を感じていたので、一族郎党を率いて江東に渡ります。

以後、紆余曲折ありますが、魯粛は常に周瑜に引き立てられ、

西暦210年の周瑜の死後には、後任の都督として、魏、蜀との難しい外交の

かじ取りを任され実績を挙げていく事になるのです。

 

その地位も権勢も、田舎の富豪の旦那どころではない大きなものでした。

魯粛は、最初に周瑜という大きな逸材に投資した事で、孫呉と結びつきを得て、

彼の念願であった歴史に名を残す事に成功したのです。

 

ビジネス三国志ライターkawausoの独り言

 

魯粛が周瑜の心を掴んだのには、2つのポイントがあります。

1つ目は周瑜の予想を超える大金を援助した事、2つ目は、

その決断が迅速であり待たせなかったという事です。

 

資金援助を求める側は、どうしても立場が弱いですから、

「本当は五百万必要だけど、三百万あれば当面いけるか・・」

 

というような心理になりがちです。

そこを察して、五百万円出す事が出来れば、相手はこちらに強烈な印象と

感謝の念を持つ事でしょう。

そして、グダグダ言わず出すと決めたら誰よりも早く出す事です。

それは相手を疑わない=信頼の表れとして取られる事になります。

 

こうして無事、事業が成功した暁には、相手は是非あなたの会社と

優先的に取引をしたいという気持ちを持つ事でしょう。

 

どうせ援助すると決めたなら、援助額を割り増しして渡し、

あれこれ言わないでスピーディーにという事は難しくありません。

しかも、その効果は絶大なモノになり戻ってくるのです。

 

 

関連記事:営業マン必見!諸葛亮孔明から学ぶ営業術。これがビジネス三国志だ!

関連記事:【5分で分かるビジネス三国志】三言で田嬰(でんえい)を動かした男

関連記事:【5分で読める】ビジネスマン必見!崩壊寸前の組織を建て直すなら司馬穰苴(しばじょうしょ)から学べ!

関連記事:知らないと貴方も騙される!龐統の心の誘導テクニックが使えるのでこっそり教えちゃいます!

 




kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 魏の三代目皇帝・曹芳(そうほう)就任により魏は滅びの道を歩んだ?…
  2. 曹操軍の食料担当にはなりたくない!!その理由とは?
  3. 呂蒙(りょもう)ってどんな人?男子三日会わざれば刮目して見よ
  4. 袁術は反董卓連合軍の解散後どこで何をしていたの?
  5. 【はじさん編集部】第3話 大三国志スキルカイトルで一攫千金の巻!…
  6. 【中国の杯】三国時代ではどこで酒宴していたの?杯について徹底解説…
  7. 【キングダム予想】公孫龍将軍が最大の壁になる?実は防戦のスペシャ…
  8. 華佗の使った麻酔薬「麻沸散」って何?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【天下分け目の最終戦】広武山の戦いで勝ったほうが天下の覇者になる重要な戦
  2. 【意外な事実】劉備は孔明よりも法正を用いてた
  3. 【ネタバレあり】映画ドラゴンブレイドを三国志ライターkawausoが徹底的に斬る!!
  4. 士仁(しじん)は何で関羽を裏切ったの?呉へ降伏してしまった蜀の武将
  5. 世説新語に書かれている曹操と袁紹の花嫁略奪がシュールすぎ(笑)
  6. 【李傕・郭汜祭り 5日目】董卓の仇も討てず、気弱な李傕郭汜の上司 牛輔(ぎゅうほ)

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

張嶷(ちょうぎょく)とはどんな人?異民族討伐のプロフェッショナルだった蜀の将軍【前編】 【出世の花道】三国志時代の人々はどのように出世した? 3分で分かるアンティキティラ島の機械の技術力の高さ! 15話:神をも畏れぬ暴虐非道後漢をブッ壊した独裁者・菫卓 呂岱(りょたい)とはどんな人?三国志第一の老将で孫権からのミッションを忠実にこなす異民族討伐隊長 7話:黄巾の乱は、どうして起こったのか? 黄巾賊についてわかりやすく解説 そうか!曹叡が豹変したのは、孔明が死んだからではなかった! 【袁術特集】孫家に吸収された袁術の子孫たちはどうなったの?

おすすめ記事

  1. 三国志の故事成語『苦肉の策』(くにくのさく)って何?
  2. 劉繇(りゅうよう)が凄い!袁術の宿敵?そこそこ頑張った英傑の生涯
  3. 卑しい身分から、曹操の正妃へ卞夫人 Part.1
  4. すぐに使いたくなる!新三国志用語の意味と使い方まとめ13選
  5. 三国時代の税金の種類と分類をわかりやすく解説!税制がわかると三国志もよく分かる!
  6. 【九州三国志】『三國志』は中国だけじゃない!日本の三国志事情 Part.1
  7. 6/14 はじめての三国志 Ustream番組「はじさんチャンネル」生配信決定
  8. 孔明の北伐が成功したら三国志どうなったの?

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP