洛陽から発見された玉璽は本当に価値があったの?


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ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志・最強のアイテム」のコーナーです。

 

 

三国志のシュミレーションゲームをプレイしていると、

アイテムを手に入れることがあります。

例えば関羽が愛用した「青竜偃月刀」。

ゲームによって効果は異なりますが、これを装備すると一騎打ちで強くなったり、

武力の数値が上がったりします。

 

 

他にも呂布(りょふ)の愛馬である「赤兎馬」を武将に与えると、

戦場から逃走する際に絶対に敵に捕まらないなどの効果を発揮します。

そんな特殊アイテムの中で最強を誇るのが漢王室伝国の璽、通称「玉璽」です。

こちらの効果もゲームによって様々ですが、

毎月回復する君主の行動力が増加したり、魅力のバロメーターが一気にMAXの100になったりします。

袁術(えんじゅつ)が玉璽を手に入れてある条件を満たすと

皇帝を自称するようになるというイベントが発生したりもします。

もちろん本家の三国志のお話の中にも玉璽は登場してきます。

それが董卓VS反董卓連合のときです。

 

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関連記事:袁術はそんなに悪くない、自叙伝で袁術を庇っていた曹操


董卓は洛陽を焼き払い長安へ遷都

 

董卓(とうたく)は洛陽を拠点にして戦うことが不利だと考えて、西方の長安へ遷都します。

その際に洛陽を焼き払ったことは有名な話です。

 

 

孫堅(そんけん)は入洛後に井戸から五色の気がたちのぼっていることに気が付き探らせたところ、

井戸の中から玉璽を見つけたのです。

玉璽には「受命于天、既寿永昌」と刻まれていたと「呉書」に記されています。

 

 

董卓が洛陽に入る以前のことですが、宦官の張譲たちが皇帝を連れ去って出奔したときに、

皇帝の側近たちは混乱し、玉璽の保管係が井戸に投げ込んだとも記されています。

孫堅は廃墟と化した洛陽から伝説のアイテムをゲットしたわけです。


袁術の手に渡る

 

どういう経緯なのかは伝わる話によって異なりますが、この玉璽が最終的には袁術に渡ります。

袁術の死後は行方がわかりません。

「山陽公載記」にはなんと袁術が孫堅の妻を人質にとって玉璽を奪ったと記されています。

他にも有名な話では孫堅の遺児である孫策が、玉璽と交換して袁術から兵を借りたというものもあります。

予想するに孫堅→孫策→袁術→孫権と玉璽は渡ったのではないでしょうか。

するとこの玉璽にはかなりの価値があったことになるのです。


皇帝になる大義名分

 

三国志に登場する大国・魏は、漢王室から皇位を禅譲してもらって正統な王朝となります。

脅迫じみたことは当然あったのでしょうが、筋は一応通っています。

それに対して蜀は漢王朝を引き継いだと称して対抗します。

劉備は仮にも皇族なので筋は通っています。

こうなると呉の孫権(そんけん)が帝位につく大義名分が必要になります。

西暦229年4月に呉の領土、夏口と武昌で黄龍と鳳凰が出現したというニュースが世間を騒がせます。

 

 

「それは吉兆!では皇帝になろう!」と孫権は帝位につくのです。

そんな噂話ぐらいで帝位につけるの?っていう話ですが、実際に孫権は皇帝になりました。

それくらいしか理由は思いつかなかったのでしょうが、かなり苦しいですね。

しかし世論はそれで納得するのでしょうか。

そこで登場するのがこの玉璽です。玉璽を所有しているということが、

帝位につく大義名分になったのではないでしょうか。

つまり、袁術と孫権はまったく同じ行動をしたということになります。


  

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

呉が建国され、受け入れられた理由こそ、この玉璽にあったのではないかと推測します。

そう考えるとシュミレーションゲームの中の玉璽効果もあながち見当違いとも言えませんね。

玉璽が孫家に渡らなければ呉は誕生しなかったかもしれません。

まさに三国志に登場する最強アイテム、それが「玉璽」なのではないでしょうか。

 

皆さんはどう思いますか。

 

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関連記事:【そもそも論】どうして袁紹や袁術には力があったの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 


 

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