ゴルゴ13もびっくり!三国志のスナイパー武将・龐徳・太史慈・呂布

2017年7月9日


 

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三国志の時代は多くの智謀を駆使して戦いを勝利に導いて軍師と呼ばれる人達や

国家を安定に導くための政策や法律を制定することに努力した政治家、

戦で武を示した武将などが多く存在していました。

 

 

三国志に登場した武将の中にはガンダム00に登場した「狙い撃つぜ!!」で有名な

ロックオン・ストラトスやゴルゴ13のようなスナイパーもいたことでしょう。

今回は弓を使って敵将や自らが狙った獲物を打ち抜いた三国志時代のスナイパーと

呼ばれた人達をご紹介したいと思います。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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三国志スナイパー列伝その1:関羽を狙って見事命中・スナイパー龐徳

 

最初のスナイパーは短い期間でしたが、

魏の武将としてその名を刻んだ龐徳をご紹介しましょう。

涼州(りょうしゅう)のボスであった馬騰(ばとう)の部下であった龐徳(ほうとく)

馬騰が曹操に殺されてしまった後、

息子の馬超(ばちょう)に仕えてその名を轟かせた人物です。

三国志が好きな方なら一度は聞いたことのある武将だと思います。

涼州出身の武将なので騎馬の術に長けていますが、

実は龐徳スナイパーとしても腕も超一流だったのです。

 

 

龐徳の射撃能力がいったいどの程度だったのかご紹介したいと思います。

馬超が関中十部(かんちゅうじゅうぶ)の豪族達を引き連れて曹操軍に反旗を翻した際、

龐徳も参加して曹操軍に戦いを挑みますが敗北してしまいます。

その後龐徳は馬超と一緒に涼州で曹操軍に抗っていきますが、

勝利を得ることができず曹操に降伏することに。

曹操に仕えた後関羽が総力をあげて魏の樊城(はんじょう)へ攻撃を仕掛けてきます。

龐徳は樊城に篭城していた曹仁(そうじん)を救出するため、

于禁(うきん)を総大将とした援軍に参加。

 

 

于禁は樊城近辺に到着すると関羽の軍勢を撃破するため攻撃を開始します。

龐徳は当時最強の武を持った関羽を見つけると素早く弓を放って額に命中。

また長雨によって樊城近辺を流れていた漢水(かんすい)が氾濫を起こすと

于禁や龐徳の軍勢は水没。

関羽率いる軍勢は龐徳の軍勢が水を避けて丘に登っているところを大きな船を用いて、

激しい攻撃を仕掛けてきます。

龐徳は弓を持って船に乗っている兵士めがけていくつもの矢を打ち放ち、

外れることなく全て関羽軍の兵士に直撃して倒していたそうです。

まさに弓を放てばゴルゴ13クラスの射撃能力を持っていると言っても過言ではないでしょう。

 



三国志スナイパー列伝その2・数十メートル離れていても百発百中呉の凄腕・太史慈

 

呉にも弓矢を打てば百発百中の凄腕スナイパーがいたのをご存知でしょうか。

三国無双では鉄棒を持って戦場を駆け巡っていた勇将・太史慈(たいしじ)です。

太史慈は元々孫呉に仕えていた武将ではありませんでしたが、

孫策のラブコールに応じて仕えることになります。

孫策に仕えた太史慈はいくつもの戦場で敵将を打ち倒して武功を重ね

孫家の宿将達に負けないほどの活躍をする武将でした。

そんなある日賊徒が孫策に反乱を起こします。

孫策は太史慈に命じて賊徒を討伐するように命令を出します。

孫策の命令を受けた太史慈はすぐに一万の兵士を率いて賊徒討伐に向かいますが、

賊徒は太史慈の軍勢がやってくると急いで砦の中に逃げて籠城する態勢を整えます。

そして賊徒は太史慈の軍勢が砦を包囲し始めると建物の屋根の上に立って大声で

「孫策軍なんて大したぁことないぜ!!もし孫策軍が強いなら俺の手を打ち抜いてみせな」と

包囲している軍勢に大声で呼びかけます。

太史慈はこの賊徒の声を聴いて弓を持ってこさせると賊徒が、

屋根の梁に置いている手をめがけておもむろに弓矢を放ちます。

太史慈が放った弓矢は見事に賊徒の手を貫いて、

屋根の上から落ちて亡くなってしまいます。

正史三国志呉書には太史慈が狙った賊徒が何回建ての建物に登っていたのかは、

記されておりません。

大体レンが予想は大きくても地上から数メートルほどではないのでしょうか。

しかし建物から上を見上げて太史慈が賊徒の手を狙って弓を打ち放ったのではなく、

建物から数十メートル以上離れた場所から狙って命中させており、

その腕前は「狙い撃つぜ!!」で有名なガンダム00のロックオンストラトスを彷彿させるほどの

腕前なのではないのでしょうか。

 

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三国志スナイパー列伝その3:戟を打ち抜いて戦を止めた飛将軍・呂布

 

三国志の時代最強と言っていい武将であり「人中の呂布・馬中の赤兎(せきと)」として

各地の群雄から恐れられた呂布(りょふ)

また巧みな射術から「飛将軍(ひしょうぐん)」と呼ばれる事もあります。

さてこの三国時代最強の武人として活躍した呂布ですが、

射術の腕前はどれほどなのでしょうか。

劉備が小沛(しょうはい)の城に駐屯していたとき、

南方の寿春(じゅしゅん)で皇帝を称したはちみつオジさんこと袁術(えんじゅつ)が、

小沛へ攻撃を仕掛けてきます。

この時呂布は劉備を救うために数千の軍勢を率いて行き、

小沛近くに到着すると袁術軍の総大将であった紀霊(きれい)を自らの陣営に招きます。

また劉備を自らの陣営に呼びつけると二人へ「俺は本当は戦が大嫌いなんだ。

だから盟友である劉備と袁術殿が戦うのは非常に困る。

そこで今から戟を地面に突き刺して、

俺が弓矢で戟の要の部分に弓矢が突き刺さったら両軍兵を引き上げて欲しい。

もし突き刺さることがなかったら両軍気の済むまで戦いを行うといい。

俺は一切手を出さないから」と述べます。

紀霊と劉備は呂布の言葉を聴いて「わかりました。」と返答。

そして戟を呂布がいる場所から数百歩ほど離れた場所に突き立てます。

呂布は弓を構えるとおもむろに弓を放ちます。

その後戟へ見事に弓が命中して地面に倒れ、

戟の真ん中の要部分に弓が突き刺さっておりました。

両軍の兵士は大声で歓声を挙げ盛り上がっている中、

紀霊は約束通り軍勢を率いて退却していくのでした。

数百歩離れた場所にある戟に弓矢を突き立てるのすらかなりの難易度であるにも関わらず、

戟の中心部分の要の場所に弓を突き立てるなど、

ほとんど人間を超えた技と言っていいのではないのでしょうか。

スナイパーとしては超一流の腕前であることが証明されたのではないのでしょうか。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

いかがでしたでしょうか。

今回は三国志のスナイパー武将としてレンが勝手に任命した

龐徳太史慈・呂布の三武将をご紹介しました。

上記三人はまさしくスナイパーたり得る武将と言ってもいいでしょう。

この記事を読んだ方は少し疑問に思うかもしれません。

だってそういえばあの人忘れてない。

そう蜀の五虎将軍であり、老武将として有名な弓の達人・黄忠(こうちゅう)の名前が、

無いじゃんと思われる方がいると思います。

ゲーム三國無双や横山光輝三国志に登場する黄忠は弓矢をもって、

戦場で活躍しておりいかにもスナイパー的な雰囲気を出している武将です。

弓の達人ポイ雰囲気を出している黄忠ですが、

正史三国志蜀書には一切弓矢が得意だとか、

数十メートル離れた場所にある獲物を弓で貫いたなど弓に関するエピソードが無いのです。

そのため黄忠が本当に弓が得意であったのか怪しいので、

今回はこのスナイパー列伝に登場させませんでした。

もし本当に黄忠が弓が得意であったのなら正史三国志の作者である陳寿(ちんじゅ)が、

弓のエピソードを掲載しないわけがないと思いますし…。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書・蜀書 陳寿著・訳井波律子・今鷹真など

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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