曹彰(そうしょう)が曹操の後継者に選ばれる確率を求めてみた


 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志・その確率は!?」のコーナーです。

 

三国志の時代でも、日本の貴族社会や戦国時代においても

後継者を巡る争いというものは頻繁に発生するものです。

派閥争いと結びつくのでたちが悪いですね。

兄弟でありながら死闘を演じるケースも珍しくはありません。

 

 

三国志では袁紹(えんしょう)の後継を巡って

袁譚(えんたん)袁尚(えんしょう)が争っています。

日本では織田信長が実の弟・織田信行を殺害しています。

肉親といえども家督を継ぐためならば、非情になるのが戦国乱世の掟のようなものですね。

 

しかし偶然にも後継が巡ってくるケースもあります。

江戸幕府八代将軍・徳川吉宗などはその例でしょう。

そもそも紀州藩の中ですら藩主の第四子なのです。

それが後継を巡るライバルたちが早世し紀州藩主となり、

さらに徳川秀忠嫡流も途絶えて江戸の将軍に担ぎ出されています。

強運の持ち主ですね。

 

 

話は三国志に戻りますが、

曹操の後継争いで四男である曹彰(そうしょう)が太子に選ばれる可能性はなかったのでしょうか。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:後継者争いは出来レース?曹丕が皇帝に就くことは生まれる前から決まっていた


有力候補は曹丕と曹植

 

曹操はなかなか後継を決められずにいました。

庶子ながら長子であった曹昂は戦死しており、

環夫人との間に生まれた曹沖は聡明で曹操の期待を受けていましたが13歳で病没しています。

こうなると長幼の序から曹丕が選ばれることになります。

しかしその曹植もまた非凡な詩作の才を曹操に愛されており、ほぼ互角の様相です。

曹丕が強引に敵将の妻・甄氏を正妻にしたことが

かなりのマイナスに作用していたのは間違いないでしょう。

 

二人は曹操からつけられた相談役と共にどうすれば後継として

認められるのか画策していくことになります。


曹彰の立場

 

曹彰はこの曹丕、曹植と同腹の兄弟です。

曹丕、曹彰、曹植の順になります。

冷静沈着な曹丕、自由奔放な曹植、そして武勇に長ける曹彰といった感じです。

それぞれに優れた面があり、曹彰にとってはそれが武芸だったわけです。

猛獣と一騎打ちをしても倒すほどだったといわれています。

田豫を随行させて代県の烏桓を撃退しました。

驍騎将軍に任じられてからは鮮卑の軻比能を降しています。

 

曹彰はこのように河北の異民族平定に貢献しているのです。

曹操はその活躍ぶりを評して「黄鬚」と賞賛しています。

勇者としては曹操に確実に認められていました。

しかし武勇に優れていることと、政治を行い、天下を統べることは異なります。

あくまでも曹彰は将軍としての職務を評価されたのです。

はたして君主の器はどれだけ曹操に評価されていたのでしょうか。

 

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曹彰の死は毒殺か

 

曹操の代に侯に封じられ、曹丕が皇帝に即位すると、王に封じられました。

しかしまもなく謎の病死でこの世を去ります。

一説にはその武勇を恐れられ、曹丕に毒殺されたといわれています。

曹彰は曹操が亡くなったとき、真っ先に璽綬在りかを探していたともいいますから、

そのような行動から皇位簒奪を疑われたのかもしれません。

曹丕としてみれば自分の治世を安定させるためには、

身内が一番の不安要素だったのかもしれません。

まさに非情の決断です。


  

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

こう考えてみると曹彰が曹操の後継に選ばれる可能性は限りなくゼロに近いです。

可能性があるとしたら曹丕、曹植が相次いで亡くなるケースでしょうか。

ただしこの場合、幼少ながら曹丕の長子の曹叡もいますので、

ここで熾烈な後継争いが勃発していたかもしれません。

司馬懿あたりは巧みに曹叡を擁護してくるのではないでしょうか。

曹彰が誰を味方に付けるのかにもよりますが、

この政争劇で勝利を収めるのはなかなか厳しそうですね。

 

「1%」これが私の考える曹彰が後継に選ばれる確率です。

 

皆さんはどうお考えですか。

 

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関連記事:曹操の後継者問題で判断に迷ったのは儒教と文学に原因があった?

関連記事:【晋の皇帝 司馬炎の悩み】司馬家の後継者問題

 

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