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【三国志の新事実】マジで!?蜀の天才丞相・諸葛孔明が沢山いた!




 

劉備は荊州で臥竜(がりょう)と言われる軍師・諸葛孔明(しょかつこうめい)を

迎えることになります。

劉備諸葛孔明を軍師として迎え入れると劉備軍の行動に目的と意義を示したことにより、

今まで行き当たりばったりであった劉備軍の戦略に幅が広がっていくことになります。

孔明は劉備が亡くなった後も蜀の政治と軍事を担って活躍していくことになります。

このようにマルチな能力を有して活躍していた諸葛孔明ですが、

実は複数人居たのをご存知でしょうか。

 

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関連記事:天才軍師・諸葛亮孔明抜きの劉備はどこまで健闘できるの?




正史三国志の諸葛孔明

 

実際は諸葛孔明は一人しかいません。

しかし時代によって諸葛孔明の描かれ方が異なっており、

同時代の諸葛孔明があたかも複数人見えることから、

諸葛孔明がいっぱいいると題させていただきました。

まずは諸葛孔明の基本ベースとして、

描かれている正史三国志の諸葛孔明をご紹介したいと思います。

正史三国志の著者・陳寿(ちんじゅ)は諸葛孔明を「時代にあった政策を行い、

公平な政治を実施した。また孔明が嫌いな人物や誰かの仇であってもしっかりと

国に貢献をした人物には褒賞を与え、法律に違反したり、

職務怠慢で全然仕事をしない人物には罰を与えて信賞必罰を重んじていた。

刑罰や政治が厳しかったにも関わらず諸葛孔明に文句一つ言わずに蜀の民衆や

文武百官が従ってきたのは、

孔明の心配りが偏りなく公平であり、賞罰がはっきりとしていたからである。

このことから諸葛孔明は政治を極めていた人物といってよく、

春秋戦国時代の斉の宰相・管仲(かんちゅう)や

前漢の名宰相として知られる蕭何(しょうか)に匹敵するほどの人物と言っていいだろう」と

評価しております。

しかし陳寿は孔明の政治姿勢や政治のやり方についてはベタ褒めしておりますが、

ただ一点孔明の欠点を述べております。

それは諸葛孔明の唯一の欠点として戦が上手くない事でした。

陳寿は諸葛孔明の欠点について「諸葛孔明は魏を打倒するため毎年兵士を動かして、

魏を討伐するために北上していたが、

臨機応変の軍略が備わっていたなかった為、魏を攻略することができなかった」と

述べております。

この陳寿の評価は「正史三国志」の諸葛孔明の評価として一般的なものだったのですが、

東晋(とうしん)の時代になると諸葛孔明に変化が見られることになります。

一体諸葛孔明はどのように変化したのでしょうか。




東晋時代の袁希子が書いた「漢表伝」の諸葛孔明

 

東晋時代の諸葛孔明は正史三国志の諸葛孔明と違った様子が描かれておりました。

諸葛孔明は第四回北伐戦の時に魏の名将・張郃(ちょうこう)を討ち取っておりますが、

東晋時代の袁希子(えんきし)が書いた「漢表伝(かんひょうでん)」によると

「諸葛孔明は兵糧が尽きて北伐を中止し、益州へ帰還することになった。

魏の名将・張郃は蜀軍の追撃を開始。

孔明は木門に到着するとあらゆる場所に弩を持った兵士達を伏せておき、

木門にあった大きな木を削って「張郃はこの木の下で亡くなるだろう」と書き記します。

蜀軍を追撃してきた張郃は大きな木に自らの名が記されている文を読んだ後、

蜀軍の伏兵の射撃を受けて亡くなってしまうのであった。」と記されております。

しかし正史三国志にはただ「張郃を討ち取った」とあるのみで、

このような記載はされておりません。

更にこの漢表伝の記載はあるエピソードから引用しております。

そのエピソードとは史記・孫臏伝に描かれている物を使用しているのです。

春秋戦国時代に出現した斉の天才兵法家・孫臏(そんぴん)

魏に仕えていたライバル・龐涓(ほうけん)と馬陵の戦いで決戦。

孫臏は馬陵の戦いで龐涓を討ち取ることに成功しますが、

龐涓を討ち取る際に大きな大木に「龐涓この木の下で死す」と記します。

その後龐涓は大きな木の下に描かれていた文字を読んでいる所へ孫臏 が伏兵として、

伏せていた兵士達の一斉射撃を受けて亡くなってしまいます。

この孫臏と龐涓のエピソードを漢表伝は引用して、

諸葛孔明が張郃を討ち取った時のエピソードに用いているのです。

しかし時代が更に進んでいくと新しい諸葛孔明が出現することになるのです。

 

北伐の真実に迫る

 

唐代に行われた物語の三国志における諸葛孔明

 

東晋の時代から更に時代が進んでいった唐の時代。

唐の時代は仏教が中国で盛んに行われておりましたが、

イマイチ人が集まってきませんでした。

そこで仏教の寺院は三国志の物語を聴かせることで人々を多く集めようと考えます。

この物語三国志にも諸葛孔明は登場することになりますが、

正史三国志や「漢表伝」に描かれていた孔明とは違った孔明が出現することになります。

仏教の寺院で語られた三国志によると「劉備が建国した蜀には、

優れた知略を持った人物がおりました。

その名を諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)と言います。

劉備はこの諸葛孔明と自分との関係を関羽張飛へ『私がいつも孔明と一緒にいるのは、

魚に水が必要であるような物だ』と言っておりました。

その後劉備は益州を領有することになり、劉備が曹魏を討伐する戦を起こす際には、

孔明が作戦と軍略を立案することになります。

さて曹魏の方は劉備よりも諸葛孔明の才能を恐れており、

蜀軍が益州を北上して曹魏討伐戦を開始した時にはビビって迎撃してこないほどでした。

こうして劉備軍は連戦連勝していくことになるのですが、

孔明が病に倒れてしまい、病は治ることなく日に日にひどくなっていきました。

孔明は亡くなる間際に「君主が弱くても将軍達が強ければ曹魏にとって、

驚異になり続けるであろう。

そこで私の死後土を盛って足元に鏡を置いて私の顔を写しておくといいであろう。

そうすれば魏軍は攻撃を仕掛けてくるようなことをしないでしょう」と遺言を残して、

亡くなってしまいます。

孔明が亡くなると蜀軍は一斉に益州へと退却していくことになります。

さて曹魏では蜀軍が益州へ撤退した理由は諸葛孔明が死亡したからではないか、

と考えて占い師に孔明が本当になくなったのか占ってもらうことにしました。

すると「孔明の顔が鏡に映っているだからまだ死んでいない。」と結果を報告。

占い師の結果報告を信じだ曹魏の上層部は蜀軍が撤退した後も攻撃することなく、

傍観していたそうです。

このようなお話が仏教のある寺院で盛んに行われたことによって、

民衆達は仏教寺院へ足を向けるようになります。

さてこの仏教寺院で行われていたお話ですが、

一応正史三国志をベースにしておりますが、

所々改変して物語が盛り上がるようにしております。

このように正史三国志以外に諸葛孔明は色々な書物や物語で登場しているのです。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

今回は蜀の天才丞相・諸葛孔明が副数人いた事実をご紹介しました。

正史三国志に登場している諸葛孔明が史実の諸葛孔明なのですが、

東晋時代、唐の時代になると物語を盛り上げるため、

諸葛孔明が行った事実が無いにも関わらずかなり盛った内容が描かれております。

更に諸葛孔明は元の時代なると魔術を使えるようになります。

孔明は元の時代に描かれた「三国志平話(さんごくしへいわ)」によると

豆をまくと兵士に変身させることができ、

風を呼んで雨を降らすことのできる人物として描かれております。

また孔明は鬼神を使者として司馬懿(しばい)の元へやって、

三国時代の終焉と司馬氏による天下統一が行われる事を予言して伝えております。

正に絶対無敵のスーパー魔法使い兼丞相として描かれており、

とんでもない活躍をしている孔明が描かれております。

しかしどの物語にも共通しているのは諸葛孔明がめちゃくちゃ活躍しても、

天下統一することができなかったということです。

神算鬼謀や魔法使いとして活躍させるくらいなら、

天下統一させてもいいような気がするのはレンだけでしょうか。

 

参考文献 中公新書 三国志 渡辺義浩著など

 

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関連記事:孔明の南蛮征伐の目的は交易路(南シルクロード)狙いだった!?

関連記事:孔明の北伐が成功したら三国志どうなったの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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