広告募集
李傕祭り

はじめての三国志

menu

邪馬台国

卑弥呼はなぜ死んだの?卑弥呼の死の謎に迫る!

この記事の所要時間: 355




 

こんにちは。

日本古代史ライターとして定着しつつあります、コーノ・ヒロです。

今回も、古代・邪馬台国(ヤマタイコク)に関する記事で書かせてもらいます。

今回からは2回連続で女王・卑弥呼(ヒミコ)の死の謎について取り上げます。

よろしくお付き合いください。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:鬼道の使い手である卑弥呼の女王即位と三国志の関係性




卑弥呼はなぜ死んだの?

 

卑弥呼の死については、今も尚、謎に包まれているところでしょう。

今回はその謎に迫っていきたいと思います。

卑弥呼の死については、一般的には、老衰のためだったとも、

あるいは敵対する狗奴国(クナコク)との抗争中に戦死したとも言われています。

どちらも事実として証明された訳ではありません。

そんな中、今回興味深い説を見つけましたのでご紹介します。




卑弥呼は殺害された?

 

これは過去に歴史テレビ番組などにも取り上げられている説でもありますが、

別の観点も含めて書く予定ですのでお楽しみください。

 

それは、卑弥呼が殺害されたという説なのですが、戦死という形ではありません。

戦場以外で殺害されたというのです。

それを発表したのが作家の松本清張氏です。

以前、清張説として、卑弥呼はアイドル的存在だったのではないかという説を取り上げましたが、

引き続き、ミステリー作家らしい清張探偵による、

「卑弥呼殺害!真犯人を追え!」

というようなタイトルのサスペンスドラマにも

なりそうな説が浮上してきましたので、ご紹介します。

 

今回は『清張 古代遊記 吉野ヶ里と邪馬台国』(NHK出版)を参考にしながら、

その説の真相に迫っていきたいと思います。

 

それでは、清張探偵は、なぜ他殺だと疑ったのでしょうか?

 

関連記事:松本清張も注目!邪馬台国(やまたいこく)はどこにあったの?

関連記事:衝撃の事実!卑弥呼はアイドル活動をしていた?通説・卑弥呼伝

 

卑弥呼はなぜ他殺なのか?

 

 

『魏志倭人伝』(倭人伝)には、卑弥呼の死についてこう記述がります。

 

「卑弥呼以って死す」

 

「以って」(もってorよって)は原因や理由を表す表現です。

しかし、「倭人伝」にはその理由が書いていないというのです。

その直前の文には、

 

247年に、卑弥呼は、狗奴国(クナコク)との抗争中、

使者を朝鮮半島北部にあった帯方郡(たいほうぐん)

[帯方郡は、当時、魏の支配下にあった。]に派遣しました。

使者が戦況を帯方郡の太守に伝えると、

時の魏の皇帝「少帝(しょうてい)」から

魏軍の旗印である「黃幢」(魏軍の旗)を与えられることになりました。

さらに帯方郡から「張政(ちょうせい)」という人物を

始め幾人かが共に邪馬台国へ使者として派遣されました。

魏帝からの「詔書」と「黃幢(こうどう)」[魏の旗印]をもたらすためでした。

邪馬台国内にて、張政たちの使節団が、邪馬台国側の大使代表格の難斗米(なしめ)に授けられ、

檄を飛ばしました、という旨のことが書かれています。

 

これから狗奴国とのさらに大きな衝突を予感させる文脈です。

 

しかし、その後、急に「卑弥呼以って死す」という文が出てくるのです。

「何を(に)以って」なのかが分からないのです。

理由を濁しているようにも見えます。

 

濁しているということは、女王にとって不都合なことだったのでしょうか?

つまり、敗けたのでしょうか?

清張探偵は敗けたと見ています。

 

それでは、敵国の狗奴国の人間に秘密裏に暗殺されたのでしょうか?

否、犯人は邪馬台国内の人間だというのです。

というより、国内の人々と言ってよいでしょう。

 

関連記事:倭国 「魏志倭人伝」 から読み取る当時の日本、邪馬台国と卑弥呼を分かりやすく解説

関連記事:邪馬台国ってどんな国だったの?まさに神っていた邪馬台国

 

 

卑弥呼を殺害した犯人は?

 

清張探偵によると、卑弥呼は、狗奴国との抗争の敗戦の責任を取らされ、

倭国連合の首長たちによって処刑されたというのです。

 

その根拠というのが、正史『三国志』の「東夷伝」(とういでん)の

中の「夫余伝」(ふよでん)の章に記述されているというのです。

[「夫余伝」(ふよでん)とは、中国東北部に勢力を張っていた夫余族について書かれた章です。]

その中に「麻余王(まよおう)」の死の記述があります。

それによると、麻余王が、天候不調による不作を、

王の不徳によるものとされ、処刑されたというのです。

古代の王は、天候不調による飢饉や敗戦などの責任を取らされ、

処刑されたケースが多かったというのです。

清張探偵は、これを有力な根拠としたようです。

 

さらに、卑弥呼の処刑は、事前に帯方郡の太守にも知らされており、

魏王朝の代わりに群の権威で認めたと

清張探偵は考察しています。

帯方郡、つまりは後ろ盾の魏王朝に、処刑のお伺いを立て、それを認められたというのです。

それに「よって(=以て)」、「卑弥呼死す」というのです。

 

しかし、この処刑説には異論を唱える人もいます。

それが、前回も取り上げた保坂俊三氏です。次回は保坂説の異論を取り上げつつ、

より深く卑弥呼殺害説ついて探っていきたいと思います。

お楽しみに。

 

参考文献

 

『清張 古代遊記 吉野ヶ里と邪馬台国』(NHK出版)

 

 

 

 

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:曹真が余計な事をするから邪馬台国の場所が特定出来なくなった?

関連記事:邪馬台国が魏と外交出来たのは司馬懿のおかげ?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—




コーノ・ヒロ

コーノ・ヒロ

投稿者の記事一覧

歴史好きのライターです。
福祉関係の仕事をしつつ、物書きの仕事も色々としています。

小説や詩なども、ときどき書いています。
よろしくお願いします。

好きな歴史人物

墨子、孫子、達磨、千利休、良寛、正岡子規、

モーツァルト、ドストエフスキー など

何か一言

歴史は、不動の物でなく、
時代の潮流に流される物であると思っています。

それと共に、多くの物語が生まれ、楽しませてくれます。

関連記事

  1. 鬼道の使い手である卑弥呼の女王即位と三国志の関係性
  2. 卑弥呼の謎!曹爽と卑弥呼には関係があった!?
  3. 衝撃の事実!卑弥呼はアイドル活動をしていた?通説・卑弥呼伝
  4. 天照大神は卑弥呼がモデルだった?卑弥呼の正体に迫る!
  5. 卑弥呼の鬼道を探る。卑弥呼-張魯-安倍晴明のつながり
  6. 毌丘倹(かんきゅうけん)とはどんな人?朝鮮半島に進出し倭も吸収合…
  7. 卑弥呼は魏に何を献上したの?また魏国からの下賜品の差の謎に迫る
  8. 女王・卑弥呼はどこから来たの?邪馬台国のミステリーに迫る!

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 38話:名門に生まれた策略家 袁術の非業の最期
  2. 115話:蜀キラー陸遜、火攻めで劉備を打ち破る!夷陵の戦い完結編
  3. さよなら戦国BASARA!イケメン真田幸村の不細工伝説
  4. 赤壁の戦い後の江陵攻防戦(曹仁VS周瑜)
  5. 二つの中国はどうして出来た? 台湾問題を三国志で分かりやすく解説するよ
  6. 山崎の戦いってどんな戦いだったの?明智光秀VS羽柴秀吉が激突した戦

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

関羽はどうして神格化されてメジャーになったの?三国志で唯一、神になった武将 徐盛(じょせい)ってどんな人?人生を戦いの中で過ごした呉の将軍 三国志のゲームの未来を「はじめての三国志」が考えてみる 4話:滅びゆく秦、そして中国に二人の巨星が現れる 呉の家臣団の組織関係が孫策時代と孫権時代が全く違い面白い 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十六話「綿毛の案」の見どころ紹介 中国ドラマ『三国志 ~趙雲伝~』DVD版の吹替キャストは、「置鮎龍太郎、喜多村英梨、鳥海浩輔」など豪華声優陣が共演 【官渡決戦間近】曹操軍の陣中で慎重論と積極論を進言をしていた代表者達

おすすめ記事

  1. 関帝廟ガイド~知っておきたい、正しい「基本」の参拝方法
  2. 曹嵩(そうすう)はどこの誰なのか?徐州大虐殺の切っ掛けにもなった曹操の父親
  3. 【大三国志 攻略11】ついにLv6の城を攻略!Lv7の城はいけるのか!?
  4. 【キングダム羌瘣】超絶かわいい暗殺者の新たな夢ってなに?羌瘣の魅力に迫る!
  5. 蜀を制圧したばかりの劉備軍をまとめるために孔明が打ち出した二つの方針とは?
  6. 何で劉備は劉表からの荊州譲渡を断ったの?第6感で決断した劉備の意図とは?
  7. 三国志の時代にも裁判はあったの?実はかなりリーガルハイな感じだった
  8. 実在した仙人?史実でも孫策に殺されてしまう于吉(うきつ)

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP