中国は、EU加盟国がぜんぶすっぽり入ってしまうほど大きな国。
地域によって気候も文化も人情も、ものすご~く違います。
出身州別 三国志キャラの性格診断。
前回までに全十三州のうちの八州をご紹介し、
今回は第四回目です!
前回記事:【出身州別】三国志キャラの性格診断 第一回:司隷(しれい)、豫州(よしゅう)編
前回記事:【出身州別】三国志キャラの性格診断 第二回 冀州(きしゅう)、兗州(えんしゅう)、徐州(じょしゅう)編
前回記事:【出身州別】三国志キャラの性格診断 第三回:青州(せいしゅう)、涼州(りょうしゅう)、并州(へいしゅう)編
この記事の目次
No.9 幽州(ゆうしゅう)出身――劉備(りゅうび)
幽州(ゆうしゅう)は現在の河北省、遼寧省あたりです。
幽州出身の劉備(りゅうび)は、皇族の(だいぶ離れた)末裔という血筋、
自らむしろを作って売っていたというお金持ちからはほど遠い暮らし、
でも親戚の援助で塾に通い、しかも勉強そっちのけでファッションや音楽に
凝って遊んでいたという、よく分らない生い立ちの持ち主。
知り合いの援助で私兵を持ち、黄巾の乱のどさくさで軍功を立て、
乱世で着々と傭兵隊長としての実績を積み、しまいには豪族の手引きで
蜀(しょく)を手に入れ皇帝にまでなった人。現在の河北省の出身です。
さて、河北の人たちの特徴は
河北人は東北人ほど豪快でもなければ上海人ほど緻密でもない。
辺境の風雲にもまれたわけでもなく水郷地帯のしっとりとした文化の
影響を受けたわけでもないため、剽悍勇猛とか温順秀麗といった
典型的な言葉で形容することは難しい。
なんだか、半端ですね……。横山光輝さんの漫画の劉備さんは
こんなイメージかも。優しげなくせに時々ものすごくひどいことをするという、
なんとも半端なお人柄が。
No.10 益州(えきしゅう)出身――甘寧(かんねい)
益州(えきしゅう)は現在の四川省と重慶市にまたがっていました。
益州出身の甘寧(かんねい)は、若い頃はギャングの頭目みたいなことをしていて、
後に少し学問もやり、手下を連れて劉表(りゅうひょう)に仕えたが厚遇されず、
孫権(そんけん)に鞍替えし、孫権のもとで切り込み隊長として活躍した人。
現在の重慶の出身です。さて、重慶の人たちの特徴は
豪快、率直、有言実行。侠気があり単純。衝動的。忍耐強い。
単純で衝動的なのに忍耐強いんですか。不思議な性格ですね。
【豪快】【侠気】【有言実行】あたりは、百名の勇士に自ら酒を注いでまわり
彼らと一緒に曹操(そうそう)の大軍に奇襲をかけて後退させたという
ど根性エピソードを持つ甘寧にぴったりです。
関連記事:【よかミカン紀行】甘寧がブイブイいわせてた重慶ってこんな街!
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No.11 交州(こうしゅう)出身――士燮(ししょう)
交州(こうしゅう)は現在の広西チワン族自治区とベトナム北部にまたがっていました。
交州出身の士燮(ししょう)は、三国志の時代より二百年も前から交州に
住んでいた漢民族の豪族の出です。若い頃には洛陽(らくよう)に遊学し、
宮仕えをしたこともありました。後に交州に戻り、劉表(りゅうひょう)、
曹操(そうそう)、劉備(りゅうび)、孫権(そんけん)の勢力争いの影響を
受けつつもしっかり交州を治め、みんなが安心して住める素敵な交州にして
感謝されつつ90歳というご長寿を全うした人。
現在の広西チワン族自治区の出身です。広西の人たちの特徴は、
勤勉で誠実、勇敢、熱烈でお客好き
士燮(ししょう)さん、とてもいい人だったような感じがしますね。
三国時代の中国の中でどこに住みたいかと聞かれたら、交州って答えよっと。
ほぼベトナムなんじゃないかって気もしますが。
三国志ライター よかミカンの独り言
重慶人の特徴の口コミ情報を調べていたら面白くって、
「豪快、率直、っていうイメージがあるけど実際はけっこう狡猾だよね」とか
「自分も重慶人には個人的にしてやられたことがあり、いいイメージがない。
油断ならないと感じる」とか、広く知られているイメージを否定するような口コミが
たくさんありました。率直な人たちだと思い込んで接するから期待を裏切られた時の
印象が強いんですかね~?
出身州別 性格診断、次回はいよいよ最終回。
荊州(けいしゅう)の蒯越(かいえつ)と揚州(ようしゅう)の周瑜(しゅうゆ)です。
お楽しみに!
次回記事:【出身州別】三国志キャラの性格診断 第五回:荊州(けいしゅう)、揚州(ようしゅう)編
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