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【はじさん砲】劉備は全然いい人なんかじゃなかった

この記事の所要時間: 338



皇帝になった劉備

 

三国志演義ではいい人でヒーローのイメージが強い劉備玄徳(りゅうびげんとく)

しかし三国志演義で描かれているように正史三国志でもいい人なのか。

疑問に思っている方もいると思います。

なので今回は劉備が正史三国志でも三国志演義のようにいい人だったのか調べてみたいと思います。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:体裁に騙されるな!陳寿が劉備以外を貶していた件

関連記事:【三国志演義】無能な劉備は知識人の理想の君主?

 

 

劉備は本当にいい人なの!?

劉備

 

三国志演義での劉備は一体どんな人なのでしょう。

三国志演義の劉備は読者にいい人イメージを強く残すように描かれています。

例えば、徐州で曹操(そうそう)に攻め込まれて滅亡寸前に追い詰められた陶謙(とうけん)

彼は群雄へ「曹操がワシをいじめるんじゃ。誰かたすけてくれ~」と救助要請するも無視。

劉備と陶謙

 

しかし劉備は関羽(かんう)張飛(ちょうひ)を連れて群雄から見捨てられた陶謙を助けるため、援軍を率いて登場します。

困っている人を見捨てることができない仁義の人・劉備だからこそできた事だと思いませんか。

 

他にもこんな話があります。

劉備は荊州の劉表(りゅうひょう)の元でお世話になりますが、

河北を統一した曹操が大軍を率いて荊州へやってきます。

劉表は曹操が大軍を率いてやってくると知らされた時点で亡くなり、息子が荊州の主になっていました。

劉表の息子は劉備に相談することなく曹操へ降伏。

劉備は自分に相談もしないで荊州が降伏している事に激怒・・・・しませんでした。

 

なんと劉備は曹操の大軍が迫ってくると新野を捨てて逃亡しますが、

途中で襄陽に寄って劉表のお墓参りをし、今までお世話になったお礼を言いに行ったのです。

劉備は危機的状況になっても受けた恩に対してお礼を言う素晴らしいエピソードを残しています。

 

このように三国志演義の劉備は超いい人として描かれています

では正史三国志の劉備はどのように描かれているのでしょうか。

 

 

奥さんを見捨ててもいい人ですか??

劉備と曹操

 

正史三国志の劉備は何度も奥さんを捨てているとんでもない人です

最初に奥さんを見捨てたのは徐州を呂布(りょふ)に奪われた時です。

この時、劉備は奥さんをあっさりと見捨てています。

 

更に呂布から徐州を追い出されて曹操に庇護してもらった時も、

呂布の元に奥さんをおいて曹操の元へ身を寄せています。

そして劉備は徐州を曹操から奪って独立した後、曹操軍に攻撃を受けて逃亡。

この時劉備は義兄弟の関羽と奥さんを徐州に残して逃亡しています。

 

上記は劉備が奥さんを見捨てた一例で、他にも何回か奥さんを見捨てて逃亡しています。

これを知ってもあなたは劉備がいい人だと思いますか。

 

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民衆を盾にして逃亡する劉備はいい人ですか??

 

三国志演義の劉備は曹操軍の大軍が迫っている時でも、

劉表への恩義を忘れずにお墓参りをするとんでもなくいい人でした。

 

その後三国志演義の劉備は押し寄せてきた民衆と一緒に、曹操軍から逃亡。

劉備は関羽の船団と合流して夏口へ到着します。

 

しかし正史三国志では劉備の逃亡劇をこのように記しています。

曹操は襄陽を占領後、劉備を追撃するため軽騎兵を進発させ、劉備を追撃させます。

劉備は長坂橋で曹操軍に追いつかれてしまいます。

この時劉備は奥さんや民衆見捨てて(また見捨てているのか・・・・)、

孔明(こうめい)趙雲(ちょううん)張飛らと一緒に逃走。

 

曹操軍は劉備が見捨てた妻子や民衆らを確保。

劉備はその後曹操軍から逃げ切ることに成功し、漢津で関羽率いる船団と合流し、

劉表の息子の軍勢と合流し夏口へ到着するのでした。

関羽

 

劉備がとんでもない人物だということが分かると思います。

劉備は民衆を引き連れて逃亡しているにも関わらず、

民衆を盾にして曹操軍の追撃を鈍らせ、自分はさっさと逃亡しています。

これでも劉備がいい人だと思いますか。

 

結果:劉備はいい人なんかじゃない!!

劉備

 

三国志演義ではいい人に描かれている劉備。

しかし正史三国志では上記で紹介したように劉備がいい人だったようには思えません。

よって劉備は正史三国志ではいい人ではなかったと思います。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

黒田レン

 

劉備は正史三国志では全然いい人ではないことがお分かりいただけたと思います。

しかし当時の中国では群雄たちが日常茶飯事に戦争を行い、領土を広げている状態でした。

 

そのため劉備の行動が批判されるような事ではなく、

自分の身を守るためなら致し方ない行動だったのです。

そのためいい人だけの人物では三国志の世界を生き抜くことができず、

時には非情になる事ができる人こそ英雄に相応しいのかもしれません。

 

正史三国志の作者・陳寿(ちんじゅ)は劉備をこのように評価。陳寿は、

度量が大きく強い意志を持ち、おおらかな心をもって礼儀正しく人に接し

人物を良く見極めて、ふさわしい待遇を与えた

私が思うに高祖・劉邦の面影があり、英雄の器であった

と高評価しています。

 

陳寿は劉備がいい人だったとは評価していません

しかし英雄の器を持った素晴らしい人物だったと評価しており、

こちらの陳寿の評価が劉備にピッタリくるのではないのでしょうか。

 

【参考文献】

ちくま学芸文庫 正史三国志蜀書 井波律子訳など

 

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関連記事:曹操は最初から荀彧を遠ざけていた!?原因は強烈なニオイ

関連記事:【中国人民激白】劉備が鬼畜すぎたから徐庶は離れた

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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