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陸遜の孫・陸機も犬をかわいがっていた!三国志時代の犬と人との絆




犬

 

ペットは現代中国語で「寵物(chǒng wù)」と綴ります。

直訳すると「かわいがるもの」。

ペットを家族として迎え、愛情を注いでいつくしむ私たちにとってはしっくりくる表現ですね。

 

しかし、「寵物」は比較的最近できた言葉。

ペットがかわいがられるものとしての地位を築いたのは最近のことのようです。

事実、現在最も多くの人に愛されている犬も、

元々は番犬や猟犬として飼われているに過ぎないものでした。

 

では、いったいいつから犬は愛玩動物としての地位を確立したのでしょうか。

そして、番犬や猟犬として飼われていた犬は、愛玩犬ほど愛されていなかったのでしょうか。

 

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陸遜の孫・陸機と愛犬との絆

スキッパーキー

 

人と犬の絆の物語…動物を扱う番組でよく取り扱われる題材ですよね。

犬を飼っている人はその犬の健気さに胸を打たれ、

自分が飼っている犬への愛情を深めることでしょう。

そんな人とペットの絆の物語の先駆けともいえるエピソードが『晋書』にあるのです。

 

三国呉で活躍した武将として名高い陸遜(りくそん)の孫にあたる陸機(りくき)は、

西晋王朝に出仕する際、幼少の頃から可愛がっていた猟犬も都に連れていきました。

 

時が過ぎ、実家と疎遠になっていた陸機は、

「実家に便りを持って行ってくれないか?」と犬に冗談めかして言いました。

すると、犬は尾を振りながらワン!と返事しました。

そこで、陸機が手紙を入れた竹筒をその首に括りつけると、

犬は実家の方向に走り出し、ついに返事を携えて陸機のもとに帰ってきたのです。

 

犬は主人の愛情に応え、伝書鳩ならぬ伝書犬として陸機に尽くしたのですね。

昔の中国にはどんな犬がいたの?

犬

 

さて、昔の中国にはどんな犬がいたのでしょうか。

藤島志麻(ふじしま しま)「中国古代のイヌの品種改良」によれば、

中国に存在した犬の変遷は以下のようになっています。

 

1.新石器~周代:立ち耳、柴犬程度のサイズ。

2.漢代:猟犬・番犬・贄犬と、用途別に品種改良が行われる。

3.南北朝:垂れ耳の犬の埴輪。

4.唐代:絵画に「サルーキに似た大型犬」や「パピヨンに似た小型犬」。

『旧唐書』・『新唐書』に、「拂菻狗(馬をひく犬)」。

玄宗皇帝(げんそうこうてい)時代の武官の墓から長毛犬の埴輪。

5.宋代:庶人の墓に「払菻狗」の埴輪。

6.遼代:宦官や軍人の墓室に犬の壁画。

 

4.唐代に登場した「サルーキに似た大型犬」。

サルーキは人に飼われるようになった最古の犬種と言われています。

アラブの遊牧民は、鷹を狩るときに使う猟犬として飼っていました。

 

『簪花仕女図』に描かれた2匹の「パピヨンに似たイヌ」。

16世紀頃、パピヨンは耳が蝶のように広がっているさまが可愛らしいため、

欧州の貴婦人の間で大人気になった犬種です。

 

しかし、『簪花仕女図』を描いた周昉は中唐(8~9世紀)の人。

もし描かれているのが欧州で人気を博したパピヨンそのものだったら、

唐代の人がヨーロッパの流行を先取りしていたということになり、

それはそれで面白そうですね。

 

両『唐書』に見える「拂菻狗」。

馬をひく犬といえば大型犬のダルメシアンをイメージする人が多いと思いますが、

両『唐書』の記述によれば、体高約19cm、体長約31cmとどう見積もっても小型犬サイズです。

最近は動画サイトで馬の手綱を咥えてリードする小さな犬が話題になっていましたし、

小型犬でもそれくらいのことはできてしまうのかも?

 

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犬と人との絆 まとめ

犬

 

犬は人類の友と呼ばれているように、犬は人と共に進化を重ねてきた生き物です。

しかし、古代より犬は家族としてではなく、

人間の生活や仕事のための道具として飼われていました。

 

中国で、犬が現代のように人を癒す存在として飼われるようになったのは唐代あたりからのようですね。

しかし、言葉としては残されていませんが、たとえ道具として犬を飼っていても、

献身的に尽くしてくれる犬に対し、

陸機のように愛情を深めていった人はたくさんいたのではないでしょうか。

犬と人との関係の根底に流れるものは、実は古代から変わっていないのかもしれません。

 

※この記事は、はじめての三国志に投稿された記事を再構成したものです。

元記事:三国志時代のペット事情が興味深い!陸遜の孫も犬を可愛がっていた!

 

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