正史三国志で異色の存在感を放つ蜀書の諸葛亮と呉の陸遜が後世で文句が出た理由

2022年8月2日


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周瑜、孔明、劉備、曹操 それぞれの列伝・正史三国志(本)書類

 

皆さんは三国志(さんごくし)はご存知でしょうか。こう尋ねると「何をいまさら」と思われてしまいますね。

 

蜀志(蜀書)_書類

 

今回お聞きしたいのは三国志、正史三国志(せいしさんごくし)に置ける「伝」についてお聞きしたいのです。この伝は各武将たちの経歴が記録されていて、それが何人かの人物たちと一緒にまとめられたりもしています。

 

呉志(呉書)_書類

 

そんな中で、異色の存在感を放つのが、蜀書(しょくしょ)諸葛亮(しょかつりょう)。そして()陸遜(りくそん)です。今回はここに注目してみたいと思います。

 

伝に付いて

魏志(魏書)_書類

 

三国志は、各国によって魏書(ぎしょ)、蜀書、呉書(ごしょ)とまず分けられます。そしてその上で、巻に名前が付けられ、その巻に人物がまとめられます。

 

司馬昭の質問に回答する劉禅

 

例えば蜀書を例とすると、先主伝には劉備(りゅうび)後主伝(こうしゅでん)には劉禅(りゅうぜん)。そして二主妃子伝(にしゅひしでん)には甘皇后(かんこうごう)穆皇后(ぼくこうごう)という劉備の皇后、敬哀皇后(けいあいこうごう)張皇后(ちょうこうごう)という劉禅の皇后、そして劉備の子である劉永(りゅうえい)劉理(りゅうり)と、劉禅の子である(りゅう)センがまとめられています。

 

この辺りは、巻名とまとめられている人物が分かりやすいですね。

 

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劉禅

 

 

 

面白いところ

五虎大将軍b 関羽、張飛、馬超、趙雲、黄忠

 

この伝、もちろん収録されている記録を読んでいくのも面白いのですが、まとめられているメンバーを見ていくのもまた面白い物です。例えば、三国志演義(さんごくしえんぎ)五虎将(ごこしょう)として名高い、関羽(かんう)張飛(ちょうひ)馬超(ばちょう)黄忠(こうちゅう)趙雲(ちょううん)。彼らは関張馬黄趙伝として一つの巻にまとめられています。

 

最終的には協力して戦う李典や楽進と張遼

 

また()五将軍(ごしょうぐん)と言われる張遼(ちょうりょう)楽進(がくしん)于禁(うきん)(ちょう)コウ、徐晃(じょこう)朱霊(しゅれい)もまた、一つの巻にまとめられていますね。

 

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張遼

 

 

後世で文句も出た

主観が入りまくりな裴松之

 

更に面白いのが、裴松之(はいしょうし)先生の有名なコメント。これも三国志の伝にまつわるものなのですが、魏書において「荀彧荀攸賈ク伝」とあるように、これは荀彧(じゅんいく)荀攸(じゅんゆう)()クをまとめた巻ですが……裴松之先生と言えば賈クがとってもきらいなことで有名。

 

賈クが大嫌いな裴松之

 

「なんで賈クを荀彧や荀攸と一緒にまとめるんだ!程昱(ていいく)郭嘉(かくか)とまとめなさいよ!」と言ったエピソードがあります。因みに程昱と郭嘉は別の巻に一緒にまとめられていますね。

 

 

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単独

ポイント解説をするセン様

 

ここらで話を戻しましょうか。

 

基本的に伝は巻に何人かが一緒にまとめられています。そんな中でも前述した先主伝、後主伝と言ったように、単独で伝が立てられている人物たちもいます。もちろん彼らは君主なので当然と言えますが……その中で、異例とも言える二名がいます。

 

陸遜

 

それこそが蜀の諸葛亮、そして呉の陸遜。彼らは何と、単独で伝が立てられている人物なのです!

 

※実際には子供とかもまとめられていますが……

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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