コメント機能リリース
姜維特集




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

王昭儀、曹操に愛され曹丕に大事にされた世渡り上手な女性

王昭儀



曹操

 

曹操(そうそう)には多くの夫人がいましたが、

晩年にはどんな夫人たちよりも愛された

王昭儀(おうしょうぎ)という女性がいました。

王昭儀はドロドロとした後宮の中でうまく立ち回り、

幸せな生涯を送ったといいます。

 

今回は、そんな賢媛・王昭儀

ご紹介したいと思います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:大奥も目じゃない?曹操の妻達の人生まとめ6選

関連記事:三国志の覇者・曹操の妻13人を紹介!

寵愛されるも子がいなかった王昭儀

寵愛されるも子がいなかった王昭儀

 

王昭儀の「昭儀」とは、

「夫人」や「美人」などの女性の身分の名称です。

 

王昭儀はその聡明さ故か他の夫人よりも多くの愛を

曹操から注がれていたのですが、

身分が低かったがために他の夫人から見下されていました。

しかし、そんな彼女を憐れんでか

曹操が夫人よりも高い位である「昭儀」の称号を与えます。

 

しかし、そんなことをしては

女性たちの嫉妬の炎に油を注ぐだけ。

「どうせ名ばかりの称号よ!」

「成り上がりものの!」

このように王昭儀は他の夫人たちから

チクチクネチネチ嫌味を言われたことでしょう。

 

そしてその嫌味には

子どももいないくせに

といったものも多く含まれていたはず。

彼女は曹操から深く愛されてはいたものの、

子どもを授かることができなかったのです。

 

王昭儀はこのことについて

顔には出さなかったかもしれませんが

心の奥底ではいつも深く悩んでいたことでしょう。

曹幹を養子に迎える

曹幹を養子に迎える

 

しかし、そんな王昭儀に転機が訪れます。

なんと曹操の妾が

幼い子を遺して亡くなってしまったのです。

 

その子とは、

まだたったの3歳だった曹幹(そうかん)

年老いてから授かった子ということで、

曹操が特別可愛がっていた子でもありました。

曹操は曹幹の養母として

王昭儀をあてがいます

 

曹操は王昭儀がかねてより

子を欲しがっていたことを知っていたのでしょうし、

何より愛する彼女の身分を保障してあげたいと思ったのでしょうね。

これは王昭儀にとって

まさに棚から牡丹餅(ぼたもち)

 

血の繋がりこそありませんが、

ようやく息子を手に抱くことができたときの

王昭儀の喜びは言い表せないほどのものだったでしょう。

 

【はじめての三国志平話】
三国志平話

 

曹丕を猛プッシュしていた王昭儀

曹丕を猛プッシュしていた王昭儀

 

しかし、実は王昭儀は子がいなくても

自分の地位を安泰なものにするために

曹幹を迎える前から様々な努力をしていた様子。

 

王昭儀が曹幹を育てることになる少し前、

魏の宮廷内には不穏な空気が漂っていました。

曹操の後継者をめぐる争いが激化していたのです

 

嫡男である曹丕(そうひ)と文才に長けた曹植(そうしょく)との

一騎打ちの様相を呈したこの後継者争いですが、

多くの臣下や後宮までもを巻き込んでの

熾烈な泥仕合が繰り広げられていました。

 

実はこのとき、

王昭儀は曹丕が選ばれるように

全力で曹操に曹丕を猛プッシュ。

曹丕が後継者になれるように

全面的にバックアップしていました。

 

曹植陣営に度重なる嫌がらせを受けて

辟易していた曹丕は

王昭儀に大きな恩義を感じたことでしょう。

 

このために王昭儀は子どもがいないながらも

曹丕から保護されて将来も安泰であったはずですが、

養子として曹幹を迎えたことによって

後宮での地位を盤石なものすることに成功したのでした。

 

幼い我が子を想う曹操の遺言

幼い我が子を想う曹操の遺言

 

そんな折、

曹操が持病をこじらせて床に臥してしまいます。

 

曹操が自身の死期を悟ったとき、

曹操は曹丕を枕元に呼び、

涙を流しながら次のように語ったそうです。

 

曹幹はたった5歳で両親を失おうとしている。

曹丕、この子のことをよろしく頼むぞ。

曹丕は恩を受けた王昭儀の養子であり、

父の忘れ形見である曹幹を常に傍において可愛がりました。

 

そんなある日のこと、

曹幹が曹丕に「お父様」と呼びかけるという事件が発生。

曹丕は幼くして父のいない曹幹が

兄である自分を父と呼んだことを大層哀れに思い、

私はお前の父ではなく、兄なのだよ。

と告げて涙を流したと言います。

 

曹丕と曹幹の年は30歳近く離れていましたから、

曹幹が曹丕を父親であると勘違いしても仕方のないこと。

しかし、もし2人の年がもう少し近かったとしても、

曹幹は自分を可愛がってくれる曹丕を

父親のように慕ったのではないでしょうか。

 

曹丕も曹幹の行く末を想う

曹操が亡くなった後、

魏の皇帝として即位した曹丕ですが、

わずが7年で亡くなってしまいます。

 

曹丕は父がかつて自分に曹幹を託したように、

息子の曹叡(そうえい)に曹幹を託します

また、自分が曹操の後継者となるように

力を尽くしてくれた王昭儀についても

手厚く保護するようにと伝えたそうです。

 

三国志ライターchopsticksの独り言

三国志ライターchopsticksの独り言

 

女性にとっても生き抜くのが大変な時代で

時勢を読んでうまく立ち回り、

幸せな生涯を送った王昭儀。

 

そんな彼女に養われた曹幹も

早くに両親を亡くしてしまったとはいえ

十分に幸せな幼少期をおくることができたのでしょう。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:曹操の妻はどんな人達だったの?13人を紹介 Part1

関連記事:曹操の妻はどんな人達だったの?13人を紹介 Part2

 

【赤兎馬はカバだった説に迫る】
赤兎馬はカバ

 




chopsticks

chopsticks

投稿者の記事一覧

清朝考証学を勉強中。
銭大昕の史学考証が専門。
片田舎で隠者さながらの晴耕雨読の日々を満喫中。

好きな歴史人物:
諸葛亮、陶淵明、銭大昕

何か一言:
皆さんのお役に立てるような情報を発信できればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

関連記事

  1. はじめての三国志 画像準備中 荀灌(じゅんかん)とはどんな人?父の危機を十三歳の少女が救った荀…
  2. 梁興と馬騰 【潼関の戦い】関中軍閥にはどんな人がいたのか?
  3. 賈詡(賈ク) 賈詡は歴史を陰から操る天才である!世界史上稀にいるタイプだよね
  4. 諸葛孔明 諸葛孔明の発明|伝説肉まんから紙芝居まで?
  5. 愛馬に乗り敵を粉砕する張遼 【三国志演義深読み】どうして張遼は丁奉の矢で戦死するのか?
  6. 蜀 武運を誇る馬超 潼関の戦いの原因と目的と経緯について簡単に解説するよ
  7. 曹植 【芸は身を助く】曹植が邯鄲淳に一発芸を披露、王位継承者に近づく
  8. 蜀の劉備 え?劉備は意外にも経済に明るい人物だった?孔明の北伐が継続できた…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 鍾会を説得する姜維
  2. 燕青(水滸伝)
  3. 戦え于禁
  4. コーノヒロ(はじめての三国志ライター)

おすすめ記事

  1. 読者の声(10月7日~10月13日) 読者の声バナー(はじめての三国志)
  2. 【キングダム羌瘣】超絶かわいい暗殺者の新たな夢ってなに?羌瘣の魅力に迫る!
  3. kawauso編集長のぼやきVol.27「真似は大事」
  4. 三国志・無双アクションRPGの究極を目指す!『極無双 -GOKUMUSO-』の事前登録が開始!
  5. 【軍師連盟】司馬懿が起こしたクーデターは博打だったの? 司馬懿
  6. 竜にも階級があった!?某国民的・神龍が登場する漫画は中国史に忠実だった! 竜を追っている石川氏

三國志雑学

  1. 水時計
  2. 孫呉(孫権・黄蓋・陸孫・周瑜・周泰) 
  3. 張角は歴史の表舞台に登場


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. はじめての三国志 画像準備中
  2. 袁紹にお茶を渡す顔良
  3. 曹操軍の輸送車を襲う趙雲
  4. 董卓
  5. 羊コと信頼の関係を築く陸抗(りくこう) 羊祜
  6. 古代エジプトのグライダー
  7. 平清盛 鎌倉幕府

おすすめ記事

茶を楽しむ劉備 劉備も茶を求めた?中国茶の種類 【真田丸】三谷幸喜ならやりかねない?実は生きていた真田信繁!!頴娃にある伝・真田墓に訪れてみた 周倉 周倉にはモデルとなった人物がいた!?漢の高祖・劉邦に関係が? 【告知】読者参加型企画!三国志の時代にタイムスリップしたらやりたい事 陸遜 徐盛の意見に陸遜はどうして賛成しなかったの?劉備を討ち取らなかった理由 孫資(そんし)と劉放(りゅうほう)の綱渡り!曹叡の側近達による命懸けの戦い 陸遜 【ネコ派必見】猫にまつわる中国史の逸話!古代漢民族は無類の猫好きだった? 劉虞 界橋の戦いで袁紹と戦った公孫サン、その猛将の寿命を縮めた人物とは?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志コメント機能"
PAGE TOP