よかミカンの三国志入門
濡須口の戦い




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

魏の何晏は天才学者?それとも薬物中毒患者?

この記事の所要時間: 226




何晏と曹植

 

今回は天才学者と薬物中毒の患者という二面性を持つ人物・魏の何晏(かあん)について取り上げます。

最初に何晏について紹介します。

天才学者としての何晏と薬物中毒患者としての何晏についてそれぞれ取り上げます。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

 

関連記事:三国志にも麻薬常用者はいた?魏の何晏は中毒患者?

関連記事:何晏(かあん)とはどんな人?三国志一のナルシストで歴史に名を残した男

 

 

何晏とは

何晏と曹操

 

何晏は魏の政治家であり、学者です。

何晏の祖父ら身内は殺害され、生母が曹操(そうそう)の妾となりました。

その関係で曹操の養子として引き取られ、育てられました

 

学問の世界で活躍し、多くの著書を残しました。

曹叡(そうえい)の死後、曹芳(そうほう)が即位すると、何晏は後見役となります。

 

249年、司馬懿(しばい)が政権内部でクーデターを起こし、何晏らは逮捕され、処刑されました。

 

 

天才学者としての何晏

天才学者としての何晏

 

ここでは何晏の学者としての業績を取り上げます。

論語の注釈書『論語集解』の著者として有名で、哲学と道徳を結び付けた「玄学」という学問を興しました

他に、何晏の得意な抽象的な議論を活かして、玄学において抽象的な議論のぶつけ合う「清談(せいだん)」を始めました

清談とは古代中国人による哲学的な談話を意味します。

哲学的な談話をすることで政治的な影響を排除することができました。

清談の内容が政治的なものから離れた要因として次のことが挙げられます。

 

当時、後漢から魏、魏から晋へと国が相次いで変わった時期で、乱世であったことから政治に関する議論をすると身の危険につながる

可能性がありました。

清談に参加した学者は自分の身を守るために知識人たちは政治とは関係のない議論をしました。

 

清談から有名になった竹林の七賢という7人の学者(阮籍(げんせき)嵆康(けいこう)山濤(さんとう)劉伶(りゅうれい)阮咸(げんかん)向秀(しょうしゅう)王戎(おうじゅう))がいます。

実際に7人の学者がそろって清談をしたという記録はありませんが、後世の人々から支持されています。

 

古代中国・超科学の世界に挑戦する HMR

HMR  

薬物中毒・何晏

薬物中毒・何晏

 

何晏は天才学者だけでなく薬物中毒でも知られていました

何晏は五石散という麻薬を服用していました。

この麻薬は向精神薬で、服用すると皮膚を刺激し、体が温まります。

効果として虚弱体質の改善できました。

 

一方で副作用もあります。

副作用として体が温まらない場合、体内に薬が留まります。

体内に薬が留まったままだと中毒で死ぬことがあります。

 

副作用を起こさないために動き回ることによって体を温めました。

当時、体を温めるために動き回ることを散歩(さんぽ)と言いました。

現代ではウォーキングを意味する言葉で使われていますが、

元々の語源は何晏の服用していた五石散にあると言われています。

 

三国志ライターオフィス樋口の独り言

三国志ライターオフィス樋口の独り言

 

今回は魏の何晏について天才学者と中毒患者の両面から取り上げました。

天才学者・何晏が始めた清談については竹林の七賢と呼ばれる著名な学者が出ています。

また、何晏の死後約500年経ってから唐の時代李白(りはく)が感銘を受け、その様子を詩に残しています。

 

学者としての業績がある一方で、薬物中毒という残念な一面もありました。

何晏が薬物中毒になる経緯について取り上げませんでしたが、健康のためか何かプレッシャーを感じていたのか気になります。

 

他に、何晏についてはナルシストだったというエピソードも残されています。

顔を白くして、歩く時にいつも自分の影を眺めていました。

清談をしている何晏の姿は化粧をしていたことからナルシストであることを証明しているかもしれません。

 

最後に、何晏については後に李白に影響を与えた天才学者としての良い面と薬物中毒としての悪い面の2つの側面があるため

三国志のファンの中で評価が分かれると思います。

 

薬物中毒という言葉を耳にすると、たとえ有能な人材であったとしてもいい業績が一瞬にして打ち消されてしまいます。

私は何晏の学問の発展に貢献したことについては、薬物中毒だったとしても評価するべきだと考えています。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:絶対ダメ!三国時代に流行していたドラッグ!?漢方薬を違法ドラッグにした何晏

関連記事:【シミルボン】これはヤバいよ!裏三国志 大流行したドラッグ五石散

 

【赤兎馬はカバだった説に迫る】
赤兎馬はカバ

 




オフィス樋口

オフィス樋口

投稿者の記事一覧

自己紹介:フリーランスで予備校の講師をしています。
歴史が好きで、予備校では主に日本史を指導しています。
センター試験の点数を40点台から80点台に伸ばした実績があります。

好きな歴史人物:徳川慶喜(理由:多趣味であることが共通しているから)

関連記事

  1. 三国志の将軍たちは家族サービスできていたの?三国時代の軍生活
  2. 劉備と西郷隆盛の共通点って何?
  3. 【ビジネス三国志】便利な人で終わらない重んじられる技術
  4. 教える事は特権?後漢時代の塾の先生は威張っていた!
  5. 三国志時代のセキュリティはどうなっていたの?何でもかんでも機密保…
  6. 騎馬兵にあこがれる歩兵 【衝撃】馬の乗り方を知らなかった三国志武将
  7. 【悲報】孔明の発明品で戦死した人物が実在した。鎧を過信した南朝宋…
  8. 蜀は龍を。呉は虎を。魏は狗をで知られる諸葛誕の一族が一番優秀だっ…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 関羽に無視される孫権
  2. 華陀

おすすめ記事

  1. 廉頗(れんぱ)とはどんな人?悲劇のレジェンド元趙三大天[キングダム ネタバレ注意]
  2. 【ネコ派必見】猫にまつわる中国史の逸話!古代漢民族は無類の猫好きだった?
  3. 【経営者・人事必見!】諸葛亮孔明から学ぶ7つの人材登用ポイント!
  4. 始皇帝死後、秦は滅亡せず三代目まで続いてたってホント?
  5. 孔明とは陰と陽!漆黒の軍師、法正が蜀獲りに大活躍
  6. 劉備を唯一なだめられた、法正(ほうせい)ってどんな軍師?

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

何で劉備は劉表からの荊州譲渡を断ったの?第6感で決断した劉備の意図とは? キングダム 512話 ネタバレ予想:列尾危うし!王翦の次の秘策を徹底予想 趙雲子龍は何歳だったの?五虎大将軍の年齢に迫る! 【はじめての方へ】難しい三国志サイトに飽きたら、黙ってココをCLICK!! 顔斐(がんひ)とはどんな人?まるで三国時代の都民ファースト!民衆から慕われた魏の名太守 ペリーの性格とは?熊親父とは正反対なエンジニア 後漢末から三国時代の世界情勢はどうなってたの? 羊コ 羊祜 魏と晋 三国時代から西晋時代を駆け抜けた羊祜の魅力とは

おすすめ記事

  1. 蚩尤(しゆう)とはどんな神?キングダムからガンダムまで大人気の苗族の祖神
  2. 三国テンカトリガーとはどんなアプリゲーム?
  3. 意外!実は剣術家だった曹丕の自叙伝が凄い 曹丕
  4. 裴松之(はいしょうし)の神編集!異論反論ブチ込みまくりで三国志が激アツに!
  5. 【山内容堂と坂本龍馬】2人の関係は「理想の上司と部下」だったのか?
  6. 軍略にも才能を発揮した蒋済(しょうさい)の進言集
  7. 伍孚(ごふ)とはどんな人?ゴフッ・・董卓を殺せなかった無念のアサシン
  8. 北条早雲の逸話を紹介、戦国のパイオニアは魅力的な男?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“水滸伝"

“三国志人物事典"

PAGE TOP