キングダム608話ネタバレ予想「王翦が李牧と手を組まない5つの理由」

2019年7月13日


 

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大人気春秋戦国時代漫画キングダム、607話では王翦(おうせん)が悪い癖を発症して李牧(りぼく)に対して共に手を組んで強く新しい国を作ろうと呼びかけました。

王翦の問いに対して、返事をしないままだった李牧。では、李牧が王翦の誘いに乗る可能性はあるのでしょうか?

答えはノーです、それには、5つの理由が考えられるのです。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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キングダム608話ネタバレ予想「李牧は王翦に協力しないその理由は?」

李牧

 

結論から言って、李牧が王翦と手を組む可能性はないと断言できます。

何を当たり前の事をと思うかも知れませんが、どうして李牧が王翦と組む可能性がないか

真面目に考えてみるのは、今後を予想する上でも大事な事なのです。

さて、李牧が王翦の誘いを拒絶する理由については、以下の事が挙げられます。

 

①王翦を基本的に信用していない

②趙兵を説得できるだけの力がない

悼襄(とうじょう)王の息子である公子嘉(こうしか)一縷(いちる)の期待を掛けている

④趙による中華統一を諦めていない

⑤秦王政を敵視している

 

およそ、この5つの理由により李牧は王翦に降る事はないでしょう。

以下ではそれぞれの具体的な理由を述べます。

 

 

 



キングダム608話ネタバレ予想「王翦を基本的に信用していない」

 

王翦は秦国内においても、王の位を狙っていると言われて評判が(かんば)しくありません。

また、かつて廉頗(れんぱ)も王翦の能力を認めながらもつまらん男だと興味を持ちませんでした。

非常に優秀な能力を持っている王翦ですが、顔を仮面で覆うなど、人間的には秘密主義で容易に他人と打ち解けない性格をしています。

李牧でなくても、キングダムのキャラで王翦に「共に国を作ろう」と言われて、「はいやりましょう」と答える人はいないでしょう。

 

それと、王翦の配下にいるのは、亜光(あこう)田里弥(でんりみ)倉央(そうおう)糸凌(しりょう)のような有能ですが、いずれも王翦よりは小物ばかりでしかありません。

自分の配下に昌平君や李斯(りし)のような傑物を置いて平気な顔をしていた宰相の呂不韋(りょふい)と比較しても、王翦の人物の格はかなり落ちるでしょう。

つまり王翦と組んで新しく強い国を作っても、カリスマ性の問題で、王国が長続きする事はないので、李牧は手を組まないと考えます。

 

キングダムネタバレ考察

 

 

キングダム608話ネタバレ予想「趙兵を説得できるだけの力がない」

趙の旗

 

これは李牧の限界に関係する事ですが、李牧が王翦の誘いに乗ったとしても部下の趙兵は従わないでしょう。

昔から、李牧に心服しているカイネや傅抵(ふてい)馬南慈(ばなんじ)は何とかなるとしても堯雲(ぎょううん)が、それに応じるとは考えにくい話です。

特に堯雲に至っては、現時点ですでに馬南慈の指示を無視して、王賁(おうほん)と信を追いかけまわしていますしね。

 

そもそも李牧の本拠地は北の雁門であり、総大将の地位は悼襄王の威光あっての事。

ここで、王命に叛いて王翦と独立した国を作るのは自殺行為でしょう。

内心はどうあっても、ここで大っぴらに王翦と手を組むのは無理です。

   

 

キングダム608話ネタバレ予想「公子嘉に一縷の期待を掛けている」

 

そもそも、李牧がバカ王や佞臣郭開の仕打ちに耐えているのは、悼襄王の子である公子嘉に一縷の望みを掛けているからです。

バカ王が死んで公子嘉が即位すれば、かつての武霊(ぶれいおう)の時代のように趙は息を吹き返すと信じているのでしょう。

 

残念ながら史実での公子嘉は、王位に就く事なく異母弟で暗君の幽繆王(ゆうぼくおう)が即位し、結果的に李牧は、幽繆王の命令を無視して誅殺される

悲劇の展開が待っています。

つまり夢は、はかなく散るのですが、それは今の李牧は知らない事です。

廃嫡(はいちゃく)された公子嘉は、趙の故地である代に逃れてそれなりに活躍しますが、残念ながら、その時には李牧はこの世にいません。

 

キングダム608話ネタバレ予想「趙による中華統一を諦めていない」

剣を持ち戦う李牧

 

王翦と手を組んで新しい国を作るという事は、李牧の視点では趙を裏切る事です。

すでに、キングダム607話で李牧は、趙の160年の歴史にかけてうんぬんと趙の歴史の長さを滔々と語っていますが、

ここでも李牧が趙の歴史に誇りを持っている事が分かります。

公子嘉の事もありますが、李牧は趙国に絶望しているわけでもなく、趙が覇者になる事による中華統一を諦めているわけではないので、

王翦の誘いに乗る可能性は、事実上ないという事なのです。

 

キングダム608話ネタバレ予想「秦王政を敵視している」

嬴政(始皇帝)

 

李牧はかつて、秦を含む七国が同盟を結ぶ事による中華統一を秦王政に持ちかけました。

しかし、秦王政は、そのような統一は一時の平穏に過ぎず、七国で力の均衡が崩れれば再び、乱世が再燃する事を理由に拒否しています。

 

そして、政は秦を含めて七国を全て滅ぼした上で、法を頂点とする史上唯一無二の帝国を打ち立てる事が永遠の平和を築く事と宣言します。

李牧にとって、秦王政の言い分を容れる事は趙が滅亡する事を認める事です。

公子嘉に対して強い忠誠心を持つ李牧が、秦王政の思想について恐怖を感じ相容れない事は間違いありません。

 

秦が覇者になり、六国の上に君臨するならまだしも秦を含めて全ての国を解体し法の下に秦帝国を樹立するなどというのは、

いまだかつて実現出来た事ではなく現実主義者である李牧が受け入れられる話ではないのです。

 

もっとも王翦が秦王政を裏切ると宣言して趙につくというなら別ですが王翦は新しく強い国を作ると言っているのですから、

やはり李牧としては、論外の申し出という事にしかなりません。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

今回は、李牧が王翦と手を組まないのは当たり前じゃんというだけで終らず、

では、李牧が王翦と手を組まない(組めない)理由はいくつあるかで考えました。

その結果、5つの理由は出てきたのですが、その中で一番大きいのは、やはり、まだ公子嘉に望みを掛けているという事がありそうです。

すでに廃嫡されているとはいえ、殺されたわけでもないですからね。

或いは、李牧を他国へやらない為に、あえて公子嘉を殺したりせずに趙国に置いているという裏設定すらありそうです。

 

読者の皆さんは、上記の5つ以外で李牧が王翦と手を組まない理由は何かあると思いますか?

そして、どんな条件をつけたら李牧は王翦と手を組むと思いますか?

 

参考文献:史記趙世家(ちょうせいか)

 

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